58/83
レイナ
今日は魔術学院の入学式!!
あー、やっと親バカ二人から離れられるー。
……悲しくないと言ったら、嘘になるけどね。
彼女の名前はレイナ。
獣人の村から、はるばる遠くの国にある魔術学院へ入学する。
この学院は、かつて“魔王”と“魔術師”が協力して創った場所だ。
――けど、ちょっと不思議。
あの親バカ二人が入学式だけでも顔を出さないなんて。
他の子は学校に入る直前まで親と一緒にいたのに?
まぁ、村からここまでは遠いし……そんなもんかな。
……なんて考えてたら、担任の紹介が始まった。
ん? なんか見覚えのある……というか、あり過ぎる二人がいるんだけど?
アナウンスが響く。
「えー、こちら、過去に同じ年にこの魔術学院を首席・次席で卒業した、歴代でもトップの実力を持つお二人の先生を紹介します。今年度、一年生の担任となる――レオン先生と、ライカ先生です!」
レイナはその場で硬直した。
そしてふつふつと、心の底から思う。
――あっっんのバカ親!!!




