表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導歴史書  作者: ルイ
40/83

魔王復活

私はその後眠りについた――いや、眠りながらも意識は魔王城の肉体へと向けられていた。

心臓部にある〈血の魔石〉が溶け出し、脳へと流れ込む。

赤黒い衝動が全身を巡り、生体機能が蘇る。保存液から這い出すやいなや、自らの毛皮に防御魔法を重ねる。前回の反省を踏まえた強化だ。


「……無駄だと分かっている。それでも――」


全力の加速魔法を解放する。

人間では絶対に到達できない速度。久々の感覚に、わずかな昂ぶりが胸を満たす。

そして、魔族の根城へ到着。


そこに人間の姿は無く、幸い魔族ばかりだった。


周囲に常時展開する攻撃魔法が、次々と魔族を斬り刻む。

倒れぬ者は加速魔法で突進し、急所を貫く。受けた攻撃で血を流せば、その血を操って斬撃に変える。さらにケルベロスの魔法を重ね――私は一方的に殺戮を続けた。


その時、王が現れた。


「……魔族の王か」


強い。圧倒的な力。

攻撃魔法を集中させる刹那、心臓を貫かれた。だがカウンターの膝蹴りで吹き飛ばす。

血を操って心臓の代替循環を無理やり回し、回復魔法で再生する。


先ほどの膝蹴りでマーキングした、再び加速魔法で急所を狙う――だが、体を捻られて外す。次の瞬間、首を切断された。

しかし私は血で首を繋ぎ止め、回復魔法で修復。


続いて頭を砕かれかけた。だが加速魔法で間合いを引き、ケルベロスの魔法で反撃。

互角。力は拮抗している。


加速で突進した瞬間、今度は腕が千切れた。

しかしそれはフェイク…私は即座に血で腕を繋ぎ止めて回復しながら直進する。狙うはただ一つ――城の奥、ゲート。



壁を突き破り、ケルベロスの魔法を叩き込む。

だが背後から心臓を貫かれ、胴体に複数の穴が穿たれる。

それでも撃ち続ける。頭を潰されても、魔王城の肉体に宿る魂で操り、後ろ蹴りで吹き飛ばす。


やがて――ゲートは閉じた。


結界術で固定していたが、壊されれば閉じる。


全身に限界を感じながらも、私は頭部を回復し、最後の加速魔法で逃走。

そして、魔王城へ帰還した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ