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魔道具、魔導書とは
とある研究者が発見したことがある。
魔法使いは魔法を使う際、魔力を空中に放出し、模様を描き出す。
その模様に魔力を流し込むことで、初めて魔法が発動するのだ。
研究者は魔法使いに魔法の“前兆”を作ってもらい、その模様を吸収・可視化できる特殊な紙に写し取った。
そして、その紙を加工し、魔力を流し込んでみたところ――驚くべきことに、同じ魔法が発動したのである。
この発見を応用して生まれたのが「魔道具」である。
更なる研究の進展により、魔法の原理も解明され始めた。
どの紋様の組み合わせが、どのような現象を生むのか――その解析が進めば、新たな魔法を構築することも理論上可能となる。
この成果は「魔術書」にも活かされた。
複雑で一族しか扱えないようなものを除けば、既存の魔法の模倣は書物を通じて誰でも可能になったのだ。
――こうして、魔法は飛躍的な発展を遂げることとなった。




