警察
警察にて──
魔術学院で魔王にも認められた実力を持つ警官は言った。
「最近、行方不明者が各地方で増加している。パトロールねぇ…魔法学院を飛び級で警察官になった俺にこの仕事か?」
目の前に座っていた狼の獣人が答える。
「仕方ないです…各地方での突発的な増加、何か怪しいです」
狼の獣人――彼女は魔法で五感を超強化できる上、魔術学院では次席。首席はもちろん魔王であり、戦闘能力も著しく高い。
すると彼女は言った。
「それより、貴方、そのー…リーダーの好きな物とか知ってます?」
警官は答えた。
「知らねぇ」
魔王は言う。
「そろそろ休憩終わりだぞ」
狼の獣人は尻尾を振りながら、
「リーダー!!」
と、はしゃぐ。
警官は呆れた顔で言う。
「…こいつ、好きな人が居るらしくてー相手はー」
すると、狼の獣人は警官の喉を殴った。
魔王は静かに言った。
「そうか…なら、この事件を根本的に解決できたら、精神魔法の魔術書をやるよ」
そして警官に向き直り、
「お前は何が良い?」と尋ねる。
狼の獣人は、驚きなのか喜びなのか、よく分からない表情を浮かべている。
警官は少し考えて、狼の獣人を見ながら呆れた声で答えた。
「考えておきます。」




