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魔王と魔術師は、ある場所へ向かっていた。
魔術師の提案を叶えるため、魔王も気乗りしないながら同行する。
目的地に着くと、そこには魔物が立ちはだかっていた。
――まぁ、ここは特殊な場所だからな。相手は、かなり強力な虎の魔物だ。
先程蹴り飛ばされたものの、魔王が体毛で作った防御服がなければ、命はなかっただろう。
さて、奥の手を使うか。魔王は両耳に付けた赤い液体入りのピアスの片方を割る。
その液体の正体は――魔王自身の血。回復魔法で血を増幅させると、瞬時に力を凝縮し、虎の魔物の首を切り落とした。




