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魔導歴史書  作者: ルイ
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魔術師と魔王

魔王は討伐の後、死の淵から目を覚まし、傍らにいた魔術師へ問いかけた。

「……中々のリンチだったな。」


魔術師は静かに応じる。

「それだけ、あなたが強かったということです。」


この魔王(あるいは“魔王と呼ばれた存在”)は、もとは死産した赤子を用いた実験の産物であった。

死産した赤子に回復魔法を施すも蘇生は叶わず――その後、魔術師がテイムを施し、百年の歳月を経てようやく成功を収めた人間である。


彼は肉体の年齢を自在に操る魔法を扱う。

皮肉にも、死産の赤子が「不老」を司る力を持つに至ったのだ。


その魂は完全ではない。死産の赤子には魂が入り切らなかったため、魔王の内にある人間の魂は暴力性を帯びておらず、むしろ静謐な気配を漂わせていた。


かつて魔王は、代替わりの折に魔術師の隠れ家を訪れ、論文執筆を条件に彼の庇護を受けていた。

ゆえに二人の間には、単なる敵対を超えた奇妙な縁があったのである。

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