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魔法とは
魔法とは、そもそも何か――人間の感情か? 否、この世界では違う。
魔法の正体は、とある菌によるものだった。その菌は空気感染し、人や動物の体内に入り込むと、血液を媒介に活性化する。菌は血液を食料とし、排泄物として魔力を生み出す。そしてその魔力を嫌う菌は、脳に命令を送り、まるで「魔法の使い方」を教えるかのように人を導く。
こうして、人は魔法を操ることができる存在となり、動物は魔物として変化していった。血と菌と魔力が織りなすこの世界こそ、後に「魔法」と呼ばれるものの起源である。




