勉強中3
勉強中1,2のシリーズです。
明日は中学に入学して初めての英語のテスト。
入学して少ししてからわかったけど、私はどうも英語が大の苦手のようだ(汗)
このままだと赤点は回避できない。 夢中で単語帳をめくっていく。
「・・・bird」ぺらり。よりよく覚えるため、同時に発音もしながら進めていく。ぺらり。
「American」ぺらり。
・・・・・・今、何時だろうか? 勉強する前にコーヒーをがぶ飲みしたせいか、心なしかいつもより頭が冴えている気がする。でも、さすがにちょっと疲れてきたかも・・。
(このへんにしとくか)ぱたんと教科書を閉じ、単語帳を置く。
時計を見ると午前3時。ふあぁ~、とあくびをひとつする。ちょっとだけ寝ることにし、わたしはベッドに横になった。
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・・・チュンチュン。鳥の鳴き声で目が覚める。
起き上がって時計を見ると、まだ朝の5時。 カーテンを開けると朝日がまぶしい。
うーんと伸びをすると同時に”ぐ~”とお腹が鳴った。そして自分でもわけがわからないが急に、肉まんが食べたくなる。
私はそのへんにあった服に着替えると、本能のおもむくままに歩いて2分ほどのコンビニに行くことにした。
家族を起こさないようにそーっと家を出る。
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約10分後、肉まんを買いコンビニから出ると同時だった。背後から「スミマセン」と誰かから話しかけられた。
振り向くと、金髪に青い目の背の高い外国人の男性がいた。
私が固まっていると彼は続ける。「駅ハドッチ、、デショウカ?」「あ、え、駅・・ですか」「Yes」
「・・・え、えと、この通りをまっすぐに行って、それで大通りにぶち当たったらそこを右に曲がり、しばらく歩いてすぐです」
「・・・・・・・・。」 「・・ご、ごー、すとれーと(汗)」「?????」「すてー、しょん・・・」「???」 「ら、らいと・・・(半泣)」 「?」「・・・・・・・・・(泣)」
「・・・一緒に行きます」
この後、私は男性に”私について来てください”のジェスチャーを必死で行い、ようやくそれが通じ、彼を無事に駅まで送り届けたのだった。
その後はもう、急いで家に戻り、制服に着替え、肉まんと朝食を同時に早食いし、無事に学校に間に合った。
テストは思いのほかできたが、もっと英語を勉強しなければいけないと思った私であった。
完