虚空騎士ファイリスク一話part4
「はいよ~・・・じゃまたあとでなファイリスク。」
そういって俺はファイリスクのコックピットから出た
「おまたせ~」
「それで何かわかったか?」
「とりあえずライリスク帝国っていうのは遥か彼方の銀河から来た侵略国家で、この地球を侵略するために来たんだと。であいつはそこで造られたらしくて・・・なんであそこ・・・古泉遺跡にいたのかはわかんないみたいだ。」
「そうか・・・ならば遺跡にいた理由が分かれば楽にはなるということか。」
「そうだな、ああそれとあいつは誰でも乗れるわけではないんだとよ。」
「そうなのか?」
「そ、んでその条件ってのは、悪しき心を持っていないこと、それと自由になりたいという気持ちだとよ。」
「なんだその緩いようで緩くない条件は・・・」
「さあな?だが目先の目標はまず侵略をやめるように説得するしかねぇな。」
「それができれば楽だが、相手は侵略国家だ。そう簡単にはいかないだろう。」
「だがよ・・・」
「あきらめろ、これはもう戦争だ。」
「戦争か・・・あ~戦争じゃなくて冒険がしてぇ・・・」
「すまない聡史君、こうなってしまった以上我々に協力してもらう必要があってな。」
「まじかよ・・・そもそも地球軍が嫌いなんだよ俺。」
「む、そうなのか?・・・だが安心したまえ君の安全と地位は私が保証しよう。」
「そういうならまぁ・・・いいのか?」
「中将、あの人本当に大丈夫なんですよね・・・」
「さっきも言ったがあいつはとにかく自由が大好きだからな、規律を重んじる軍とは合わないんだろう。」
「でもそれだけじゃないですよね?」
「・・・それについてはここでいうことはできない、特に軍の上層部には言うことはできない。」
「なんとなくですけど、言いたいことなんとなくわかります。」
いやまぁな、あそこに行かなかったらこんなことに巻き込まれなかったし、これからも冒険も続けられていたのかもしれない。だがなぁ・・・侵略されちまえば冒険すらもできないだろうし・・・正直言って正義だとか平和だとかには興味はない、だってさ人にはそれぞれ正義があるし、まぁその正義が暴走しちまえばそれはもう正義とは言えないものになる。まだ見ない冒険をするため世界各地を冒険してきた俺からしてみたら、平和なところは平和だが今も争いが絶えない所は絶えないからな・・・だがそんな争いの中でも小さい平和がある、それを守ることができるならやってもいいかもな。だがその前に地球が今狙われていることを全世界に知らせないといけない。それを知ってくだらない争いをやめてくれたらこっちとしてはありがたいに越したことはない・・・
「あ~冒険行きてぇな・・・」
「だったら行けばいいだろう?」
「それで行けるならとっくに行ってるっての・・・」
俺がファイリスクを見つけてライリスク帝国との戦闘して海がいる地球軍に付いて行ってあれやこれやを聞かれ、ファイリスクのことを聞いて・・・
まぁ色々あったってことで!んで、その次の日に俺がこぼした言葉に対してファイリスクが反応したがその言葉を不満げに返す。大将さんに言えば行けるか?・・・だが大将さんを説得できたとしても・・・問題は海だな・・・どうしたものかね・・・
『未確認飛行物体接近中、総員所定の位置に就け・・・繰り返す未確認飛行物体接近中、総員所定の位置に就け。』
「未確認飛行物体?」
「サトシ・・・ライリスク帝国だ。」
「あいつらか・・・」
『聡史、どうやら奴らが来たみたいだ。行けるか?』
「ああ行けるぜ・・・行けるが・・・」
『聡史・・・お前の気持ちもわかるが、覚悟を決めろ・・・今地球を守れるのはお前だけだ。人を殺すのではなく戦意を殺せ・・・約束だ、いいな?』
「人を殺すのではなく・・・戦意を殺せ・・・ね?」
「サトシ・・・どうした?」
「あー!もうわかった・・・わかったよ!やりゃいいんだろ!やりゃあ!それによ約束って言葉を出されたらもう断れねぇよ。」
『聡史・・・覚悟は決まったようだな。』
「まぁまだ覚悟が決まったわけじゃないが、決めたよ・・・行くぞ、ファイリスク!」
「ああ、行くぞ、サトシ!」
「ファイリスク、パイロット櫻田聡史・・・発進!」
「海君、なかなかいいことをいうではないか。」
「あいつにはああ言ったほうがいいと判断したまでです。」
「だが、君が聡史君のことをよく知っているからこそ出た言葉なのだろう?」
「ええ・・・それにあの言葉はどこで聞いたは覚えておりませんが、ある人が言った一番好きな・・・心に残った言葉でその言葉を少し変えた・・・ものであり、私の信条でもあるものです。」
「そうか、ぜひともその言葉を言った人に会ってみたいものだな・・・」
「そうですね。」
「では、気を引き締めてやっていこうではないか。」
「はい、総員覚悟はいいな・・・気を引き締めていけ!」
『総員覚悟はいいな・・・気を引き締めていけ!』
「へ~あいつ見ないうちに指揮をとれるようになっているとはねぇ。」
「サトシ・・・くるぞ!」
「おう!・・・昨日ぶりだな・・・ライリスク帝国!」
「聞いていたと通りあの機体をを扱えるものがいるとは・・・」
「誰だ?・・・昨日の奴とはなんか機体が違うな・・・?」
「私はクルートと申します。あなたのお名前は?」
「なんだかずいぶんと穏やかなやつだな?・・・俺は櫻田聡史だ。」
「櫻田さんというのですね、ではあなたの命とその機体頂きますね。」
唐突にそいつの機体からビームが出てきたが何とかよけた
「・・・あぶねあぶね。」
「あら、今のをよけるのですか・・・ならこれならどうでしょう。」
そいつはそう言うと一気に距離を詰めてて刀みたいので切りつけてきた
「くっ、ファイブレード!」
俺もファイブレードと叫んでファイブレードを出して対抗したが相手との刀身が違うからか力が相手の方の力が強かったのかそこまではわからなかったが押されている感覚だ。
「あんた、その雰囲気にしては似合わないほどの力持ちな機体を操ってるんだな・・・」
「ふふ、光栄ですね・・・ですが、これだけではありません・・・よ!」
「消えた?」
「サトシ、後ろだ。」
「クッ!」
ファイリスクの声を聴いて後ろを向くとそいつがいた・・・速い
だけどそのままファイブレードで受け流したが・・・
「クッ・・・!」
「ファイリスク大丈夫か!」
「なんとかな・・・しかし速い。」
「だけど、お前も十分速いだろ、ファイリスク!」
「やつに遅れはとらん・・・やるぞ、サトシ!」
「おう!・・・フルスロットルで行くぜ!」
そう言いファイリスクのスピードを生かしてあいつと渡り合う・・・だけどスピードはファイリスクとほぼ互角だが、パワーではどうも相手のほうが上らしい・・・
「さすがにファイブレードじゃきついか?」
「ならば長剣を使え・・・」
「長剣?あぁ、こいつのことね・・・ヴァキュリティブレード!」
ファイブレードをぶん投げると同時に叫ぶと今度は手からではなく腕から出てきた
「あらら、てっきりその小さな剣だけだと思っていましたが、長い剣もあるのですね。」
「らしいな・・・俺も今初めて知ったよ。今度はどうだ・・・ッグ!」
とあいつに切りかかろうとしたその瞬間突如背後から爆発音が聞こえた・・・どうやらファイリスクのスラスターに直撃したみたいでそのまま下に落ちていった
「サトシ・・・落ちるぞ」
「はぁ!?ちょっ!おまっ!・・・うわああああああああああああああああ!」
「やった・・・やったぞ!あの機体を墜としたぞ!」
「あら・・・あなた・・・せっかく私が楽しんでいたのに・・・水を差すとは・・・これはおしおきが必要みたいですね。」
「クルート様?なっなにを・・・」
「あなた・・・私がいつ攻撃していいといったのかし・・・らっ!」
「やっやめ・・・うわあああああああああ!」
「ふふっ、皆様もあの方みたいに私の命令なしに邪魔をするなら・・・こうなるということを覚えておいてくださいね?」
「はっ・・・はい!」
「はぁ、今日はもうしかたないです。興が覚めました・・・引き上げますよ。」
と昨日みたいに虚空穴を生み出しそのまま虚空空間に帰っていった
「聡史!・・・おい聡史!応答しろ!」
「どうしますか?九十九大将・・・」
「どうやら相手さんは去ったみたいだ・・・急いで聡史君の痕跡を探るのだ!」
「聡史、無事でいてくれよ・・・」