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虚空騎士ファイリスク  作者: ミカナ・クーシュル
虚空騎士ファイリスク第一話「虚空騎士と冒険家」
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虚空騎士ファイリスク一話part3

だがこれが俺の・・・俺たちのこれからのことの始まりに過ぎなかったことを思い知らされることとなる




そしてあいつとの出会いも




「よかった。あの人を正しく使える人が乗ってくれて・・・」

遠くから地球軍とそれに続いて移動している聡史が乗っているファイリスクを見つめている。夜に紛れるような黒色のドレスを身にまとった、一人の女性がつぶやきながら見ていた。




「初めまして、私の名前は九十九賢でこの地球軍日本支部の責任者だよ。君の名前は?」

「俺は櫻田聡史、冒険家で約束は絶対に守る男だ、よろしく!」

と親指を立て笑いながら自己紹介をした

「真面目に答えろ。」

と海に頭をはたかれた

「いてぇ!殴ることはないだろ海!」

「別に私はそれで構わないよ、それに聞いたところじゃ彼は君の幼馴染だそうじゃないか。」

「勘弁してください、九十九大将。」

「そうだぜ?海、もう少しリラックスしようぜ?」

「誰のせいだ・・・誰の?」

と怒りながら近づいてきた。近い、近いって

「ハハハッ、仲がいいのはいいことではないか・・・それで聡史君。先ほどのことについてなのだが。」

「えっとな・・・さっきも海には言ったけど、俺もよくわからないんだよ。古泉遺跡が地球軍でも手を出すことができないっていううわさ話を聞いてさ、それで冒険家の血が騒いだっていうか、まだ見ぬ刺激を求めたいっていう気持ちがあったっていうか・・・そこはいいんだ、それでその遺跡に足を踏み入れたら謎の声が聞こえてでその謎の声に従ったというか体が勝手にそこに行ったのかはわかんねぇけどよ・・・でそこにいたのがファイリスクっていう俺が乗ってた機体なんだよ。でそうしたらライリスク帝国・・・だっけなそいつらが急に襲ってきてそれを返り討ちにしたところにちょうど海が来たんだよ。」

「おい、途中まではいいとしよう。だが、最後が適当じゃないか?」

「適当って言われてもな・・・俺だってよくわかってないことが多いんだよ。」

「まぁそれはいいとするか。しかし、ライリスク帝国か・・・大将何かご存じでしょうか?」

「ふむ、ライリスク帝国というものは聞いたことはないな・・・」

「つーか俺よりもファイリスクに聞いたほうが早いんじゃねぇか?」

「ファイリスクとな?」

「ああ、あいつ何か知ってるぽいしな。」

「お前、あの機体がしゃべるとでもいうのか?」

「え?」

「お前の話が本当ならあの機体には意思があるのだな?」

「あるだろ、俺喋ってんだから。」

「ならば、なぜその声が聞こえない。」

「え、聞こえるんじゃないのか?」

「なんだと?」

なんか話かみ合ってなくね?

「ってこれ、もしかして俺だけ聞こえてるパターン?」

その頃ライリスク帝国では

「お呼びでしょうか、陛下。」

「そなたを呼んだのはほかでもない地球に例の機体があったそうだ。」

「ほう、例の機体ですか。」

「そうだ、そこで貴公を呼んだのだ。」

「なるほど・・・つまり私の任務はあの機体を捕獲することで、よろしいでしょうか?」

「うむ、そして機体を持ち帰った際は貴公にその機体を使ってよいぞ。」

「いいのですか?」

「うむ。しかし、その任務を受けるのはそなただけではない、我が軍の精鋭たち全員に任務を与えた。」

「私以外ですか?」

「そうだ、つまりは・・・他の誰よりも早く、例の機体を捕えてくるのだ!そのためには何をしても構わん。期待しておるぞ・・・ゼクマよ。」

「ハッ!このゼクマが必ずファイリスクを捕らえてきます。グレード陛下・・・」



「ついに、この時が来たか・・・」

(しかし陛下も何を考えておるのだ。他の奴らにも頼むとは・・・まぁいい、最後にあれを手に入れるのは俺だ。そのためには、まずはあの方を説得しなければ。)

「ゼクマ様?」

「・・・ああクロリアスか、ちょうどいい姫様を知らないか?」

「それが、どこを探してもいなくて・・・」

「なに、それは本当か?」

「はい。」

「なるほどな・・・わかった、私もあの方に用があるので探してみることにするよ。」

「ありがとうございます、では私も見つけましたらゼクマ様が探していたことを伝えます。」

「ああ頼むぞ。」

(姫様にも困ったものだ。しかしあのクロリアスを撒くとは・・・もしや・・・)





いや~まさかこんなことになるとはな。

・・・でもこいつの声が聞こえるの俺だけだもんな~

「あ~めんどくせぇ・・・」

「どうかしたのかサトシ?」

「いやまぁな、お前のことで何個か聞いて来いって言われたんだよ。」

「ふむ・・・私のことでか。」

「答えられそうか?」

「私が答えられる範囲でなら構わない。」



一方ファイリスクの外では

「どうだ聞こえるか?」

「・・・いえ、中将のお友達の声しか聞こえないです。」

「しかし、聡史君の話し方から考えると会話はしっかりとできているようだね。」

「そのようですね。」

「しかし、大丈夫なのでしょうか・・・あの人すこしいい加減なところがありませんか?」

「あの男はとにかく自由でいい加減なやつだがやるときはやる男だ、それに約束といえば破ることは絶対にない。」

「海君は聡史君のことを信頼しているのじゃな。」

「ええ、それなりに付き合いは長いですから。」

「なるほど、それでは引き続き作業に取り掛かります。」

「たのんだぞ。」



「とはいえ、まずは何から聞くべきか・・・」

「何でもいいぞ。」

「そういうのが困るんだよな~」

何から聞くか・・・まぁ海たちが気になっていることから聞くか

「じゃあよ、最初俺・・・たち?を襲ったあいつらは何なんだ?」

「あいつらはライリスク帝国・・・遥か彼方の銀河から来た侵略国家だ。」

「ああそういや、侵略がどうとか言ってたな・・・」

「やつらは遥か昔より侵略を繰り返しており滅ぼされた星は数知れぬものだ。」

「そんなにかよ・・・ますますやばいんじゃねえかよ。」

「ああ、それに対抗するために生まれたのが私ということだ。」

「古泉遺跡にいたからこの地球で造られたのか?」

「いや、ライリスク帝国で造られた。」

「は?いやいやいやいや・・・まてよ・・・おまっ!あそこで造られたのかよ!」

「だが、私の力はかなり強大で並みのパイロットには乗りこなすことはできない。」

「どういうことだ?」

「まず私には乗り手を選ぶという独自の機能がある。その選定方法としてはまず悪しき心を持っていないことだ。」

「悪しき心だぁ?」

悪しき心ってなんだよ

「それで次は?」

「その次に自由になりたいという気持ちだ。」

「なんだそりゃ・・・そもそも俺は自由になりたいっていうか自由が好きだし。」

「その二つを見て選んでいる。」

「それで俺が選ばれたってわけか。・・・ん、てことはあっちでは居なかったってことか?お前に乗れる奴?」

「ああ、向こうにはいなかった。」

「じゃあ、向こうに盗られたとしてもお前を扱える奴はいないってことでいいんだな。」

「ああ、しかし私が造られたのは数百年前だ。時代は変わるというだろう。今向こうで私に乗れるやつが彼女しかいないと言ったが他にもいるのかもしれない・・・」

「そうか・・・そういやお前が言ってた彼女って誰だ?」

「時間がたっているのであれば、もういないだろう・・・」

「まぁ、そいつがどんな奴かは知らんからいいや。・・・でもよ、なんであそこにいたんだ?」

「それは・・・私にもよくはわからない。」

「そうか・・・あとは、そうだな・・・」

なんかあったっけな~・・・あ、そういや

「じゃあよこの指輪はなんなんだ?これをはめたらお前動かせたもんな~」

「それは私を動かすのに必要なものだ。なぜ聡史が持っているんだ?」

「ん?ああ親父から貰ったんだよ。古泉遺跡っていうか・・・お前がいたところに行くときに貰ったんだよ。重要なものなのか?」

「なぜお前の親父が持っていたのかは知らないが、まぁいいだろう・・・」

「よくはねぇと思うが、まぁ親父に聞くのはしばらくは無理だな・・・」

なんだかんだ言ってあの人トレジャーハンターだし、どっかで見つけてそれを俺によこしたんだろうな。

「いや待てよ・・・なんで親父は俺があそこに行くって知ってたいつもの突発的な行動だからあいつにも行き先なんて伝えてないしな・・・」

「何か気になることがあったのか?」

「あーいや・・・親父はなんで俺があそこに行くって思ったのかなと。」

「何か意味があるとでもいうのか?」

「そこが分かんねぇんだよな。親父も親父だしな・・・」

まぁ会えたらそん時に聞けばいいか

「よし、まぁこれぐらいでいいだろ・・・とりあえずライリスク帝国はまた襲ってくるってことでいいんだよな?」

「ああ、やつらは侵略を完了するその時まで襲ってくる。」

「気を付けねぇとな・・・海、こんぐらいでいいか?」

『ああ、とりあえずはそれでいいだろう、戻ってこい聡史。』

「はいよ~・・・じゃまたあとでなファイリスク。」

そういって俺はファイリスクのコックピットから出た


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