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虚空騎士ファイリスク  作者: ミカナ・クーシュル
虚空騎士ファイリスク第一話「虚空騎士と冒険家」
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虚空騎士ファイリスク一話part2

「ロボット・・・?」

そう、その声の持ち主のほうに導かれるようにそこ(・・)にたどり着いた・・・だがそこにいたのは人ではなく鎖みたいなものに拘束されていたロボットがそこにはいた。



「ロボットか、私は君たち人間からしてみればそう見えるのか・・・いや確かに私は造られたものだ。お前たちによって・・・」

「人間によって造られたね、で名前は何だよ?」

「名前か・・・ファイリスクだ。」

「ファイリスクね、よろしく?」

「なんで疑問形なのだ?」

「いや、しゃべれるロボット相手にきっぱりと言えると思うか?」

「思わないな。」

「だろ?そういうことだよ。」

そんな話をしていると突如爆発音が頭上から聞こえた

「なっ・・・!」

その爆音と同時に遺跡の瓦礫が落ちてきたのと同時に死を覚悟した。

死ぬのか・・・このまま?

だがそんな気持ちとは裏腹に何も感じなかった・・・なんとなくだが理由はわかる

「お前・・・」

「大丈夫か?人間。」

「あ、ああ・・・すまねぇ。」

さっきの爆発でこいつをつないでいた鎖が外れたみたいでファイリスクと名乗ったそのロボットが俺をかばってくれた。

「時間がない、急いで乗ってくれ。」

と胸元の部分が開きコックピットが現れた。

「もうそれしかねぇよな・・・わかった。」

と急いでコックピットに乗った、乗ったのはいいんだが

「どうやって操縦するんだ?というよりこのくぼみは何だ?」

なんというか指輪サイズの窪みがそこにはあった・・・指輪?

「もしかして・・・こいつか?」

ここに来る前に親父から送られてきた指輪の形が窪みの形が似ている

「やるしかねぇ・・・行くぞ!ファイリスク!」

そうして窪みに指輪をはめ込むとコックピット全体が光だした

「よし・・・んで操縦ってどうすればいいんだ?」

「聞こえるか?人間。」

「あ、ああ。」

「今からお前の脳に直接操縦方法を送り込む、それで操縦しろ。」

するとこの機体の操縦方法の情報が頭に流れてきた

「なるほどな、操作感は大体わかった。それじゃ行くぞ・・・ファイリスク!」

遺跡の天井を突き抜けて外にでた俺を待っていたのは、ファイリスクと少しだけ似たロボがいたるところに存在していた。するとそのロボットの一機から

「そこのお前その機体を俺たちに渡せ。そうすれば命だけは奪わない。」

「何言ってんだあいつ。なぁファイリスク・・・やつらは?」

「彼らは侵略国家ライリスク帝国、数々の文明をその軍事力で滅ぼしてきたやつらだ。」

「なんでそんな奴らがここに・・・いや侵略国家ってことはこいつら地球を侵略に来たってわけか?」

「そういうことだ、そして私を使いさらに軍事力を増すつもりだろう・・・だが。」

「だが・・・?」

「そもそも彼らに私を扱うことはできない。できたとしても・・・彼女しかいないがな。」

「彼女?・・・と、それはまたあとだ。今はこいつらを倒す。ファイリスクもそれでいいか?」

「ああ、行くぞ人間!」

「俺は人間って名前じゃねぇ、俺の名前は櫻田聡史だ!」

「おい、そこのお前聞いているのか・・・仕方ない、総員攻撃用意・・・撃てぇ!」

しびれを切らしたのか返事を待たずにライリスクのやつらは攻撃を仕掛けてきた

「あぶね!・・・おいなにすんだ、こっちはまだ返事もしてねぇんだぞ!それでどうやって伝えればいいんだ?」

「回線をオープンチャンネルにするんだ。」

「オープンチャンネルか・・・どこに回線のボタンがあるんだ?」

「そこの青いボタンを二回押すんだ。」

「これだな・・・って、アブねぇ~・・・といよりお前、結構速いな。」

「久しぶりだがな、それより・・・」

「あ、そうだったな・・・えーと聞こえるか?」

「撃つのやめ。」

「初めて乗ったからあんまり勝手がわからなくて反応ができなかったんだよ。」

「初めてだと、初めてにしてはずいぶんと手馴れているではないか?」

「いやマジで、初めてなんだけどな!」

「しかしその腕・・・どうだ貴様も我らが軍門に下るのはどうだ?」

「断る!」

「なぜだ?その腕なら、すべてを侵略することができるというのに。」

「あいにくと、侵略とやらには興味がないんでね。それに勝手に人の星に侵略してくる奴らと手を組むなんて絶対に嫌だな。」

「ならば仕方ない・・・総員あの機体を捕らえろ!パイロットの生死は問わん!」

と指揮官らしき機体が号令をかけ、他のやつらが攻撃してきた。

「どうすればいいんだこれ。」

「反撃をするしかないだろう。」

「反撃って・・・いくら相手が侵略者だろうと人を殺すのは、正直言ってやりたくはねぇ。」

「しかしやるしかないだろう、それに相手はサトシから見たら遥か彼方から来た異星人だということを忘れるな・・・」

「だが・・・」

「それにこれはもう戦いなのだ、自分たちの平和を守るために・・・戦うのだ。」

「ファイリスク・・・・・・・あーもうわかった!やればいいんだろう!ここで死んでも恨むなよ、ライリスク帝国!」

戦争と平和の二つの言葉を聞いたらもう覚悟決めるしかないだろ?それにこの戦いで手を汚すのは俺だけでいい・・・そう決めた俺は改めて前を向いた。

「行くぞ!ファイリスク・・・・やつらの侵攻を止める!」

とはいえまだ操縦には慣れていない・・・が慣れないながらも必死に戦った

「そういや、どうやって反撃すればいいんだ?なんか武装とかはないのか?」

「正面のディスプレイを見てみろ、何があるのかわかるはずだ。」

「正面のディスプレイね・・・なるほどな・・・だがどうやってこいつらを出すんだ?」

「それぞれの名前を言え、そうすれば私が武装を出す。後の操縦はお前に任せる。」

「わかったぜ・・・なら最初はこいつだ・・・ファイブレード!」

と叫ぶとファイリスクの手から小さな剣が出てきた

「なるほど、ファイブレードは短剣か、こいつなら細かい動きができそうだな・・・行くぞファイリスク!」

ファイリスクの機動力を生かしながらファイブレードで何機かを倒していく・・・だが

「さすがに多いな・・・」

多勢に無勢とはこのことなんだなとも思った、だがファイリスクのスピードならよけられないことはない・・・すこし危ないところもあったけどな。

「なら、ミサイルを使え。」

「ミサイル・・・ってお前わかっているならお前が出せよ!」

「使えるならとっくに使っている、そういう風に私はできている。」

「なんか不便だなぁ~」

「サトシ、喋るのはいいがまだ敵がいることを忘れるなよ。」

「おっと・・・そうだったな。ミサイルは・・・これだな・・・行くぞ!ヴァキュリティミサイル!」

今度はミサイルというと背中からミサイルが何十個ものミサイルが飛び出ていくのを確認した。敵機体が避けるとその避けた機体を追いかけていった・・・なるほど追尾型か

ふと気づいたことが一つ、なんか爆発の威力・・・だいぶないか?

「なぁ、ファイリスク一ついいか?」

「どうした?」

「あのミサイルって・・・どのぐらいの威力があるんだ?」

「地球での威力で言うなら水爆級だ。」

「は?お前っ、それ早く言えよ!」

「なぜだ?」

「いやそうしたら周りの被害がだいぶやばいだろ。」

「心配には及ばない、撃破した機体見てみろ。」

とファイリスクの言う通りミサイルで撃破した機体を見てみると・・・

「あれはなんだ・・・穴?」

「あの穴は虚空穴だ。」

「虚空穴?」

「ヴァキュリティミサイルで撃退した機体は虚空穴に吸い込まる、吸い込まれた機体は穴の中で分解され私のエネルギーとなる。それに先ほど使ったファイブレードも切った相手のエネルギーを吸収する。」

「お前・・・本当に地球で造られたのか?」

俺の知識が乏しいのかわからないが、俺の覚えている範囲だとそんな技術が創れるほどの技術はまだないはずだ、だがファイリスクは

「・・・・・・・・・・・」

答えなかった・・・いやあいつは初めて会ったときに『いや確かに私は造られたものだ。お前たち人間によって・・・』って言ってたから地球で造られたんだろうな

「くそ、さすがはといったところか・・・本部からの通信・・・・・・なるほど、総員一時撤退だ!そこのお前。」

「何だよ。」

「今回は撤退するが、お前たちを仲間に引き入れる話考えておくがいい。」

と言って隊長機と残った機体はいつの間にか現れた虚空穴と似た空間に帰っていた

「んなもん考える分けねぇだろ。」

んで残された俺たちはというと・・・

「動くな!そこの機体・・・」

「ん?うげぇ~・・・地球軍だよ。」

「地球軍とはなんだ?」

「あーなんて説明すればいいんだろうな・・・対テロの国際組織の総称って感じのやつ、正直言ってあんまり好きじゃないんだよな・・・こいつら。」

「そうか・・・」

さすがにこの話を聞かれちゃまずいから通信は切ってあるが・・・しゃべらなきゃダメか?

と悩んでいると聞きなれた声が聞こえた

「そこの機体に聞きたいことがある・・・あいつらは何だ?・・・それにその機体とそれを操っているのはだれだ?」

「この声って・・・」

「知り合いか?」

「知り合いっていうか・・・馴染みというか・・・」

いや、ここで言いよどんでいるより答えたほうがいいか・・・あいつだし。

「あー聞こえる?聞こえるでいいよな・・・俺もあいつらのことはよくわからん。んでこいつを操っているのは・・・よぉ海。」

「この声は、聡史か?・・・いやまてなぜおまえがここにいるんだ?」

「いや、まぁ~いつものことです・・・」

「お前・・・」

「黒影中将お知合いですか?」

「ああ、こいつは昔からの馴染みだ・・・」

「そのなんだ・・・俺もこいつに乗ったのはさっきだったからよ。詳しいことはよくわからん。」

「はぁ・・・とりあえずついてこい。話は軍で聞く。」

「OK、わかった。お前もそれでいいよな?」

「いいだろう。」

「待て、他に誰かいるのか?」

「あー誰かっていうか・・・この機体?」

「・・・それもあとで聞こう。」

とりあえずついてこいと海の後に続いて地球軍日本支部に向かった

だがこれが俺の・・・俺たちのこれからのことの始まりに過ぎなかったことを思い知らされることとなる




そしてあいつとの出会いも


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