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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第五章 幻獣人族の里 神樹の迷宮編
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327 朝の騒動

 エイミとミールが夜這い? をかけてきた。

 といっても特別なことをするわけでもなく、一緒の部屋で寝るだけだが。

 当然、布団は別々だ。


 二人とも、特にミールはかなり落ち込んでいるように見えたけど、ちょっとは調子を取り戻してきたみたいだ。

 雑談で少しは気を紛らせたかな?

 バルフィーユなど、魔人族のことも聞きたい気はしたが、あまり深く突っ込んで二人の傷を抉るようなことはしたくないから、無難な話題で済ませたが。



 しばらくすると安心したのか、エイミがスヤスヤと寝息を立てていた。


「姉さん、寝るならちゃんと布団を被ってください」


 すでに夢の世界に旅立っているようなので、オレが代わりにエイミに布団をかけた。

 ミールも眠そうに目を閉じかけている。


「······やっぱりレイさんといると安心しますね。おかげで気分が晴れました」


 そう言ってもらえるなら、よかった。

 ミールもいつもの調子を取り戻してきたみたいだな。


「さて、そろそろオレ達も寝ようか」

「そうですね。おやすみなさい、レイさん······」


 相当に眠かったようで、ミールは布団を被りかけた中途半端な状態で落ちてしまった。

 オレはそっとミールの布団を整えた。


 オレももう寝かせてもらうかな。

 今日は色々なことがあって、本当に疲れた。



 明日もフレンリーズ王国に行ったり、やらなきゃならないことがあるから、ゆっくり休ませてもらおう。












(ミールside)


 父様と母様のことを思い出して、色々と不安な気持ちになってしまいましたが、レイさんと話すことで気分が落ち着きました。

 やっぱりレイさんといると安心できますね。



 それにしても父様と母様の死は、バルフィーユさんにとっても意外な事実だったようです。

 正直、ワタシはバルフィーユさんとは何度か顔を合わせているだけで、面と向かって話した記憶はそんなにありません。


 同じ魔人族ということで、父様とはずいぶん親しかったみたいですけど。

 バルフィーユさんの反応を見る限り、父様と母様の死について、向こうも調べてくれそうな感じでした。

 他力本願になってしまいますが、これで少しは真相に近付けるでしょうか。


 あの優しかった父様が無意味に暴れて、母様やエルフの住人達を殺してしまうなんて絶対にありえません。

 きっと裏で動く何かがあるはずです。

 

 父様を操った黒幕がいるのなら、ワタシは絶対にそいつを許しません。

 必ず報いを与えます······!!







··········································





 朝日の光で目が覚めました。

 いつの間にか眠っていたみたいです。

 布団がしっかりかかっていたので、おそらくレイさんがかけてくれたのでしょう。


「あ、ミール······おはよう」


 姉さんも目が覚めたようです。

 ワタシと同じく、グッスリ眠れたみたいですね。



 レイさんはまだ夢の中みたいですね。

 迷宮内では寝ずの番をしてくれたりして、眠らなくても大丈夫と言っていますが、レイさんは一度寝るとなかなか起きないんですよね。



 ············レイさんの寝顔を見ていると、最近は()()いなかったので、ちょっとムラムラしてきました。


「ミ、ミール!? 何しようとしてるの!?」

「少しばかし()()()()をしようかと。寮でも何度かしていたでしょう?」


 ワタシがレイさんの布団に潜ろうとしたら、姉さんが慌てて止めました。

 今更恥ずかしがることもないでしょうに。


「ア、アイラさん達が来たら、きっと怒られるよ?」

()()()()()()()()だけなので、すぐに終わりますよ」


 まだアイラさんが起こしに来るには早い時間帯です。つまりは今がチャンスとも言えます。


「なんなら姉さんも一緒にしますか?」

「ふぇっ······!?」

「一方的に迷惑をかけただけで、なんのお詫びもしないつもりなんですか?」


 夜中に押しかけてレイさんにも迷惑を掛けましたし、そのお礼にもなります。

 なんだかんだ言って、レイさんも()()()()好きみたいですし。


「お、お詫びって······ミール、()()()だけだよね?」


 まあ、それは否定しませんが。

 躊躇する姉さんを置いといて、ワタシはレイさんの布団に潜りました。


「ま、待ってよミール!? わ、わたしも······」


 姉さんも布団に潜って来ました。

 邪魔するつもりなのかと思ったら、違うみたいです。


「やっぱり姉さんも興味あるんですね?」

「そ、そういうわけじゃ······ないわけじゃない、わけでもあるけど······その」


 緊張してるせいか、言葉がおかしくなってますよ。

 まあ、興味を持つのは良い傾向です。

 酔っていたとはいえ以前、一度経験したためでしょうか。


「きゃっ······レ、()()()()もう大きく······」

「朝ですからね。男性は毎日そうみたいですよ」


 というわけで姉さんと二人で()()()()を行いました。







 ちなみにさすがに途中でレイさんが目覚めてしまい、かなり慌てていました。

 さらにそこにアイラさん達がやってきて、大騒ぎすることになりました。

 これはお約束というやつでしょうか?



 その後の朝の訓練が、いつもより過酷なものとなったと追記しておきます。




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