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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第五章 幻獣人族の里 神樹の迷宮編
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閑話⑩ ミウネーレのお騒がせ事件再び? 〜前編〜(※)

※(注)変態男が登場します。

(ミウネーレside)


 これは由々しき事態です!

 なんとルナ様まで、レイさんからの加護が一段階レベルアップしていました。


 ユーリもシノブちゃんと絆を深めていますし、キリシェさんもアイラさんと深い関係になってるっぽいです。


 スミレちゃんはともかく、加護がまだ(小)のままなのは、あたしとエミさん(エイミ)だけ。

 エミさんだって時間の問題かもしれません!




「告白したってどういうことですかー!? ルナ様ってレイさんのことをー?」


 なんとルナ様、レイさんに告白したそうです。

 迷宮を二人で探索して(愛のペンダント)とかいう意味深なアイテムも手に入れてましたし、色々と進展しています!


「そ、そうであります。小生はレイ殿と異性としてお付き合いしたいと思っているであります」


 頬を染めながら言うルナ様はまさに恋する乙女です。レイさん、普段はさりげなく優しいですし、いざという時はすごく頼りになる魅力的な男性です。

 ルナ様が惚れてしまうのもわかりますが。


「言っておきますけど、ワタシはたとえ聖女様であっても、ルナシェアさんに遅れを取るつもりはありませんよ?」


 ミルさん(ミール)がルナ様に対抗心を燃やしています。

 ミルさんもレイさんに告白したと聞きましたし、あたしひょっとして取り残されていますか!?


 レイさんはまだ返事を出していないそうですけど、どうするつもりでしょうか?

 どちらかとお付き合い······それとも二人ともですか!?


 いえ、まだ返事を出していないということは、あたしにもチャンスがありますよね!?

 ······でも、どうすればいいんでしょうか?



 皆さん、積極的過ぎるんですよ!

 ルナ様までレイさんと二人きりで温泉に入っていましたし、ひょっとしてあたしが行動力ないだけですか!?

 あたしだけ遅れてますか?


 あたしも、もう一度レイさんが入っている時に温泉に突入······。

 うー、()()()()()()を思い出してしまいました。

 あたし······レイさんのを手で······。

 恥ずかしくて頭が爆発しちゃいそうです!!


 それにレイさんが入浴してる時に突入しても、他の男の人がいないとも限りません。

 さすがに他の男性の前で肌を晒すのは······。

 いなかったとしてもミルさん、ルナ様、特にアイラさんは絶対に黙っていませんよね。

 なんとか誰にも見付からず、二人きりになれるタイミングはないでしょうか?








 そんなことを考えていたせいか、夜になってもなかなか寝つけません。

 もう夜が更けて、皆寝静まっている時間です。

 あたしの隣ではユーリがとっくに熟睡しています。


 あたしは目が冴えて、まったく眠れそうにありません。······温泉って、いつ入ってもいいって言ってましたよね?

 一度さっぱりしてくることにしましょう!


 あたしはユーリを起こさないように、そっと部屋を出ました。温泉施設は屋敷から少し離れていますけど、この里には不審者なんて、まず出ませんから問題ありません。




「あれ? もしかしてミウも温泉に入りに来たの?」

「レ、レイさんー!!?」


 温泉施設の前で、レイさんとばったり会っちゃいました。なんでこんな時間にレイさんが!?

 今日一日、レイさんのことばかり考えていたから緊張しちゃいます!


「オレは色々あって寝付けなかったから、さっぱりしようと思って。ミウも?」

「は、はいー! なんだか眠れなくてー······」


 レイさん、アイラさんに特別課題と言われて、厳しい指導を受けていましたね。

 疲れて逆に眠れなかったのでしょうか?


 レイさんを前にすると緊張して上手く言葉が出ません。そのまま温泉施設に入ります。

 レイさんは男性用、あたしは女性用の方にそれぞれ入りました。



 更衣室で服を脱いでいる内に、少し冷静になってきました。

 これはひょっとしてチャンスなのでは?

 男性用にはレイさん一人。

 しかも皆寝静まっている時間帯なので、まず誰か来ることもないでしょう。

 つまりレイさんと二人きりで裸の付き合い······。

 まさか、こんなにも早くチャンスが来てしまうなんて予想外です。



 余計に緊張してきました!?

 いえいえ、ここで怖じ気づいちゃいけません!

 今がチャンスなんですよ!

 ここは女の見せ所です!

 あたしは意を決して、男性用の方に行きました。



 男性用の更衣室には、すでにレイさんの姿はありませんでした。

 レイさんの服が綺麗に畳まれてあります。

 もう温泉に入っているんですね。

 あたしも服を脱ぎ、生まれたままの姿になります。もちろん、バスタオルを身体に巻きますが。



 心臓が破裂しそうなくらいドキドキしていますが、ここで立ち止まっていては意味がありません。

 あたしは勢いよく温泉のある入口の扉を開けて、中に入りました。



 中は白い湯気で視界が悪いです。

 昼間や夕方よりも湯気が濃いような······。

 レイさんは······いました!

 まだ温泉に入らないで身体を洗っているようです。


 湯気でほとんど姿が見えませんけど、男性用の更衣室にはレイさんの服しか置いていなかったので、他に人はいないはずです。

 レイさんに間違いないでしょう。


「レ、レイさんー! 来ちゃいましたー!!」


 勢いのまま後ろからレイさんに抱きつきました。

 改めてレイさんの身体って、引き締まってたくましいですよね。

 このままずっと抱きついていたいような······。



「こちらは男性用です。年頃の女性が入ってくるのは関心しませんよ?」


 あれ? レイさんにしては口調が変ですね?

 あたしは抱きついた人の顔を確認してみました。


「え······? きゃあああーっ!!?」


 顔を見て思わず叫んじゃいました!

 いえ、顔はわかりませんでしたけど。

 だって黒いマスクを被ってるんですから!?



 この人って正義の仮面と名乗ってる謎の人物ですよね!?

 なんで、この人がここにいるんですか!?






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― 新着の感想 ―
[一言] なぜこの場面で変態さんが・・・(笑) つづきが気になるー
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