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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第五章 幻獣人族の里 神樹の迷宮編
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234 女神リヴィアの導き

 温泉から出てオレ達は休憩室で休んでいた。

 色々ありすぎて、とんでもなく疲れた気がする。



「ううう······っっっ」


 酔いが醒めて正気に戻ったエイミが恥ずかしさのあまりに項垂れていた。

 酔っていた時の記憶はしっかりあるようだ。



[エイミ] レベル516 

〈体力〉49290/49290

〈力〉26400 〈敏捷〉33500〈魔力〉52900


〈スキル〉

(詠唱破棄)(同時詠唱)(神眼)

(魔力回復速度上昇〈極〉)

(森の精霊の加護〈大〉)

(異世界人の加護〈小〉)



 加護が〈仮〉から〈小〉に変わっている。

 ステータスも全体的に大幅に上がっていた。


「よかったですね姉さん。これでようやく正式な加護が得られましたね」


 ミールが淡々とそう言った。


「簡単に言わないでよミール! うううっ······なんでわたしあんなことを」

「結構ノリノリでしたよね姉さん。お酒などで酔っている時は本性が出ると言いますし、姉さんもやっぱりやってみたかったんですね」


 エイミが酔っていた原因はお酒じゃないけどな。

 さっきからエイミはオレと顔を合わせてくれない。


 シノブとスミレは向こうで仲良く風呂上がりの果実ジュースを飲んでいる。 



[レイ] レベル907

〈体力〉296500/296500

〈力〉142300〈敏捷〉139400〈魔力〉214000


〈スキル〉

(全状態異常無効)(素材召喚)(神眼)

(獲得経験値10倍)(同時詠唱)(暴食)

(強化再生)(連携)(聖剣術〈レベル9〉)

(限界突破)(分身)(各種言語習得)

(異世界の絆〈5/10〉)

(女神の祝福〈仮〉〈NEW〉)

(女神の導き〈1/7〉〈NEW〉)



 改めて自分のステータスを見てみた。

 全体的に大幅に上がっている。

 アイラ姉すらも上回っていそうだ。

 二つスキルが増えているがこれが特別ボーナススキルというやつか?



(女神の祝福〈仮〉)

女神からの祝福を受けた仮の証。

全ステータス大幅アップ。

魔法耐性大幅アップ。

周囲の敵意を向けてくるすべての者の全ステータスを下げる。


 

 この効果でオレのステータスが大幅に上がっているみたいだな。

 すごい効果だ。今まで以上に力が溢れてくるみたいだ。

 〈仮〉と付いてるから正式なものじゃないみたいだが充分すぎる効果だ。



(女神の導き〈1/7〉)

女神からの神託を受け取れるようになる。

女神の示す導きを達成することであなたの願いが叶うかも······?



 こっちは説明文を見ただけではよくわからない。

 要は聖女のルナシェア達みたいに神託が下りて試練みたいなのをやらされるのかな?

 ······願いが叶うかも、って曖昧だな。


 オレの願いと言えば元の世界に帰れるようになることだけど。

 確かに女神に頼めば可能性はあるかな。

 こちらから質問などは出来ず、いつ神託が下るかはわからないみたいだが。



(異世界の絆〈5/10〉)

異なる世界の住人と一定以上の絆を深めた証。

全ステータス大幅アップ。

10人以上と絆を深めるとさらに嬉しい特典が······?



 (異世界の絆)スキルの説明が変わっている。

 カウントが10まで増えていた。

 さらに嬉しい特典って······こっちも曖昧な表現だな。

 いや、曖昧というより胡散臭い気がする。


 10人以上と絆を深めろって············。

 女神はオレにハーレム系主人公でも目指せと言っているのだろうか?




「姉さん、いつまで項垂れているんですか? そろそろシャキッとしてください」

「うううっ······だってぇ······恥ずかしくてレイ君の顔まともに見れないよ······」


 酔った勢いであんなことになったけどオレが嫌われたわけではないみたいだ。


「ええっと······エイミ、大丈夫?」

「ひゃいっ!? レレレ、レイ君っ! あの、あのね······わたしはその······」


 オレが声をかけたら顔を真っ赤にして後ずさった。何か言いたそうだけど舌がうまく回っていない。

 オレも正直、少し気まずい。


「これで5人達成したんですね、レイさん。新たにスキルが増えていますが」

「ああ、そうみたいだけど······」


 ミールがオレのステータスを確認したようだ。


「特別ボーナススキルとは女神様から授けられるものだったんですね。絆スキルの方も······次は10人······ですか。女神様の意図がよくわかりませんね」


 それはオレも思った。

 女神はオレに何をさせたいんだろうか?


「そういえばこの中で()()()()()()シタことないのはシノブさんだけですね? いっそシノブさんとも絆を深めてみてはどうですか?」

「へっ? せ、拙者でござるか······?」


 いやいや、それはまずいだろう。

 今更な気もするが············。

 それにシノブとオレは同じ世界出身だ。

 (異世界の絆)スキルの条件とは違うのではないだろうか。


「試してみてはどうですか? シノブさんだってレイさんのこと好きなのでしょう?」

「そ、尊敬はしているでござるが······」


 シノブがオレに好意を持っていたとしてもそれは恋愛感情とは違うのではないだろうか?


「······シノブ、ズルい。ボクももう一度する」

「いや、拙者やるつもりは············興味はあるでござるが」


 またおかしな流れになってきているぞ!?

 ミールも煽るのはやめてくれ。




 この後すぐにアイラ姉達がやってきて蛮行は阻止された。

 アイラ姉には絆スキルや女神のスキルが増えていることの説明を散々追求されることになった。








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