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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第四章 スミレの故郷 幻獣人族の里
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217 魔人族の目的

 金髪令嬢を安全な場所まで連れて行った後、オレはすぐにマスクを外し元の姿に戻った。

 なんでわざわざあの姿になったんだオレは······。

 あのマスクは無意識に着けてしまうため自分でも制御できないんだよな。



 あの姿でアイラ姉と鉢合わせなくてよかった。

 鉢合わせていたら下手したら正体がバレてしまうかもしれないからな。



 元の姿に戻ってからも魔物を倒して回った。

 怪我人の姿も見えたのでポーションと回復魔法で治していった。

 なんとか犠牲者を出さずに済んでいるようだ。



「レイ。そっちは終わったか?」

「もう魔物の反応はないはずだよ」


 あらかた魔物を倒し終わりアイラ姉と合流した。

 探知魔法で調べたがクラントールを襲ってきた魔物はすべて退治できたようだ。


「こちらもだ。犠牲者が出なくてよかったというところだな」


 アイラ姉が言う。

 親しい人がいるわけじゃないけどそう聞いてオレも安心した。

 貴族地区はもう大丈夫だろう。

 オレとアイラ姉は一般地区に戻ることにした。





 一般地区に戻ったオレ達はエンジェ達と合流した。すでに魔物はすべて倒し終えていたようだ。


「くかかっ、あの程度の相手に遅れは取らぬぞ」


 エンジェが胸を張って言った。

 実際エンジェのレベルは400を超えているしディリーとアトリも200近い実力だ。

 何も問題はなかったようだ。



[エンジェ] レベル485

〈体力〉628000/628000

〈力〉40150〈敏捷〉38480〈魔力〉49800


〈スキル〉

(物理耐性〈極〉)(魔法耐性〈大〉)

(状態異常耐性〈極〉)(形状変化)(強化再生)

(発声)(魔力吸収)(身体強化〈極〉)

(同時詠唱)(詠唱破棄)



 これが今のエンジェのステータスだ。

 〈体力〉がオレ達と比べて異常に高いのは魔物だからだろうか?

 耐性スキルも充実しているためほとんど隙がない。

 冥王を上回ってはいないが戦い方次第では追い詰めることも可能じゃないかな。


 まあそういうことはいいか。

 それよりも周囲の様子の確認だ。


 一緒に戦っていた冒険者達も特に問題はなさそうだ。

 エンジェ達にはポーションも渡していたので怪我人などもすでに癒しているようだ。


「さあ次はそっちを片付けるですです!」

「皆さん迅速に行動するのですよ」


「「「はい、姐さん方!!」」」


 ディリーとアトリが指示を出して魔物に壊された建物の瓦礫などを片付けている。

 メイドさん達だけでなく冒険者の人達も嬉々として二人の指示に従っているけど······。


 姐さんって······どうやら圧倒的な活躍を見せつけ冒険者達を魅了したようだ。

 ギルドマスターのゴウエンさんは他の場所で片付けをしているようだ。

 クラントールはもう心配いらないな。


「後は里の方の魔物だけかな」


 ひょっとしたらもうシノブ達が倒し終えているかもしれないけど。


「しかし町を襲った魔物達、無差別に暴れていただけで知恵ある者の侵略には思えなかったが」


 アイラ姉が言う。それはオレも思った。

 人間の町を侵略しようとしたというより、群れからはぐれた魔物が目に映った町を考えも無しに襲っただけに見えたな。

 やはり本命は幻獣人族の里ということかな?


「なるほど、この魔物共は魔人族が引き連れてきたものじゃったのか」


 エンジェも話に加わり魔物が襲ってきた経緯を説明した。


「となると魔人族の目的は神樹に封印された

(いにしえ)の魔獣の復活かもしれぬな。先代勇者も手を焼いた最悪な魔物じゃ」


 封印された古の魔獣?

 何か嫌な響きだな············。

 エンジェが最悪と言うことはそれなりにヤバい魔物ということか?

 変なフラグを立てるのはやめてほしいんだが。



 まあさすがに冥王を上回ることはないだろう。

 そういうインフレはアニメや漫画の中だけにしてほしい。

 ············今のはフラグになってないよな?



 何か心配になってきたぞ。








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