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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第二章 始まりの町アルネージュでの出来事
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23 VSオークキング、終結

「グフフ、ハハハッ! 我ハ〝オークガイア〟!! オーク種ノ神ナリ!!」


 進化したオークキングは大きさはあまり変わっていないが、その肉体は明らかに変化していた。

 禍々しい気配に神々しい雰囲気が加わってレベルとステータスも大きく上がっていた。


 名前もオークガイアに変わっていた。

 なんだオークガイアって。

 オークキングが最上位種じゃなかったのか。


「サア、今度コソ貴様ヲ喰ラッテヤルワッ!!」


 オークキング、いやオークガイアがアイラ姉に襲いかかる。


「アイラさん!!」


 セーラが堪らず叫ぶ。

 オークガイアの異様な進化でアイラ姉でも勝てないと思ったのだろう。

 だが――――――


「フム、確かに先程よりは強くなっているな」


 涼しい顔でアイラ姉はオークガイアの攻撃を受け止めた。

 残念だったな、オークガイア。

 いくら進化したところで――――



[オークガイア] レベル130

〈体力〉8250/12200

〈力〉2200〈敏捷〉1550〈魔力〉0


〈スキル〉

(王の波動)(強制進化)(統率)



 ステータスは大きく上がっているが、スキルなどは変化はない。

 無理やり進化したからかな?

 この程度じゃアイラ姉には勝てないよ。

 ちなみにアイラ姉の今のレベルは428。

 あと300程足りないな。


 とはいえ、かなり高いステータスではある。

 異世界に来たばかりのオレやシノブなら少し苦戦したかもしれない。

 やはりアイラ姉の言ってた通り出来る限りもっと強くなった方が良さそうだ。


「ソンナバカナ!!? 貴様本当ニ下等種ノ人間ナノカ!?」

「人を人外呼ばわりとは失礼な奴だな」


 アイラ姉がちょっとムッとした感じでオークガイアを連続で斬りつける。


「ウガアアッ!? ガフッ、待ッ、待テッ!!」

「今更遅い!!」


 アイラ姉の攻撃は止まらない。

 するとオークガイアはアイラ姉ではなくオレ達の方へ向かってきた。


「セーラ、リン!!」


 オレは二人を抱えてオークガイアから距離をとる。しかし残ったシノブがオークガイアに捕まった。


「我ヘノ攻撃ヲ止メヨ!! サモナクバコノ娘ヲ喰ラウゾッ!!」


 どうやらシノブを人質にしたつもりのようだ。

 アイラ姉に勝てないと判断したオークガイアは、オレ達の中の誰かを人質にしようとしたのか。


「勝てないと見て人質か? それが上等種とやらのやることか?」

「ヌグッ······黙レッ!!」


 アイラ姉の言葉にオークガイアが口ごもる。

 どうやら卑怯だという自覚はあるようだ。

 しかし、圧倒的強者であるアイラ姉を前になりふり構っていられなくなったってことか。


 戦いにおいては、その判断は正しいのだろう。

 だが相手が悪かったな。



「ウギィアアッ!? ナ、ナンダトッ!?」


 シノブを捕らえていた腕が斬り裂かれバラバラになった。


「卑怯者には容赦しないでござるよっ!」


 当然、シノブが小太刀で斬ったのだ。

 ちなみにシノブの今のレベルは270。

 オークガイア、お前より格上なんだよシノブは。


「シノブ、そこから離れるのだ」

「了解でござる」


 アイラ姉の言葉に従い、シノブがオークガイアから離れた。


「ナ、ナニヲ······」

「受けてみよ、奥義! 百花繚乱、桜花無双撃!!!」


 出た、アイラ姉の奥義。

 桜の花びらのように、舞うような動きでオークガイアを斬り裂く。


「グギャアアアッ!!?」


 オークガイアが血しぶきをあげて倒れた。

 しかし、まだ生きている。しぶといな。


「セーラ殿、今だ! 奴にトドメを!」

「え、あ、はいっ! おまかせください!」


 アイラ姉がセーラに向かって言う。

 そうか。コイツを倒すと邪気とやらを生み出すんだっけ。

 オレ達ならその邪気を消すことも可能かもしれないけどここはセーラに任せよう。


「不浄なる邪気の源を断ち、あるべき姿へ戻せ!! ホーリーブレス!!!」


 セーラが「聖」魔法を放つ。

 これは「聖」属性の上級魔法のようだ。

 空から光の柱が降りそそぎ、オークガイアを滅していく。


「グアアーーーッ!? マ、魔王サマァーーッ!!」


 断末魔の叫びをあげてオークガイアが倒れた。

 絶命したようだ。

 邪気とやらの気配もないな。



〈レベルが上がりました。各種ステータスが上がります〉



 おっと、レベルアップしたか。

 今は獲得経験値2000倍の状態だからな。

 これでオレのレベルは300を超えた。


 オレやシノブ、アイラ姉は少しレベルアップした程度だが直接トドメを刺したセーラのレベルアップが凄まじい。

 直接手を下していないリンも大幅にレベルアップしていた。



[セーラ] レベル125

〈体力〉320/1440

〈力〉320〈敏捷〉880〈魔力〉2800


〈スキル〉

(聖女の資格〈3/9〉)(聖なる守り)

(浄化の息吹)(魔力増加〈小〉)



[リン] レベル101

〈体力〉1150/2760

〈力〉1220〈敏捷〉1160〈魔力〉990


〈スキル〉

(雄叫び)(獣化)(覚醒)(聖なる守り)



 二人ともレベル100を超えた。

 今まで出会った人の中でもダントツの強さだ。

 特にセーラは100近く一気に上がったな。


「······うっ」

「くっ······セーラ様っ」


 セーラがその場にうずくまる。

 リンも少し気分が悪そうだ。

 どうやら一気にレベルアップしたことに身体がついていってないようだ。

 体力が低いままだった。



 まあ状態異常というわけでもないから少し休めば治るだろう。




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