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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
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174 ルナシェア達の戦い

(ルナシェアside)


 冥王············。

 魔王にも匹敵するかそれ以上の力を持つと言われているでありますが、表舞台には滅多に出てこない存在であります。


 魔王と違い、世界の侵略にさほど興味を示さないそうでありますから。


 小生もまさかこの目で見ることになるとは思わなかったであります。

 まだ聖女()()でしかない小生ではあの圧倒的な力を抑えることは出来ないであります。


 アイラ殿、シノブ殿、そしてレイ殿に冥王の相手をお任せして小生達は冥王の眷属2体を相手にしているであります。


「以前は歯が立たなかったが今回はそうはいかんぞ!」

「私も手伝うわよ、リイネ~」


 リイネ殿とキリシェ殿がデュラハングールという首無しのゾンビを相手にしているであります。

 ロディン殿とスミレ殿もお二人を援護する形で戦っているであります。


「グオオオオーーッ!!」


 反対側ではエイミ殿、ミール殿、そしてミウ殿とユーリ殿が巨大なゾンビと戦っているであります。

 巨大ゾンビの名前はグールレぶいでぃした······うまく発音できないであります。


 小生は中心に立ち、両方を援護しているであります。

 聖女のスキルによって魔物のステータスを下げ、少しでもこちらを有利にするためであります。


「ディプソード·プリズン!!」


 ミール殿の「氷」の最上級魔法で巨大ゾンビを氷付けにしたであります。

 レイ殿から正式な加護を受けているのもあり、他の方達よりも頭一つ飛び抜けているでありますな。


「グオオオオーーッ!!」


 巨大ゾンビが氷を砕き出てきたであります。

 さすがに簡単には倒せないでありますか。


「ク、クリムゾンフレイム!!」

「グランドスプレッド!!」


 エイミ殿が「炎」、ユーリ殿が「水」の魔法で攻撃したであります。

 この巨大ゾンビ、厄介なことに傷付けて飛び散った肉片は新たな魔物に変わってしまうであります。


 魔物に変わる前に肉片を「炎」で焼き尽くすか小生の「聖」魔法で浄化する必要があるであります。


「エミさんっ、ユーリ、離れてー!

ノーブル·シルフィスフィア!!!」


 ミウ殿が「風」の最上級魔法を放ったであります。

 荒れ狂った真空の「風」が巨大ゾンビを切り刻んでいくであります。

 今がチャンスでありますな!


「セイクリッド·バニッシュ!!」


 小生はすかさず「聖」魔法を放ったであります。

 聖なる光が巨大ゾンビの肉片もろともすべてを消滅させていくであります。


「グア、アア············ッ」


 巨大ゾンビは完全消滅したであります。

 倒せたでありますな。

 巨大ゾンビを倒したことで小生達のレベルが上がったであります。



 後はあのデュラハングールという首無しゾンビでありますな。

 リイネ殿達が連携して戦っているでありますがやはりかなりの強敵のようであります。

 すぐに援護に向かうであります。



 レイ殿達の方も冥王と激しい戦いを繰り広げているであります。

 レイ殿、シノブ殿、アイラ殿の三人とも(聖剣術)を使いこなしているであります。

 その上、息のあった連携で冥王を追い詰めているであります。


 悔しいでありますが小生ではあの戦いに割って入っても足手まとい············邪魔になるだけでありますな。


「アイラ姉、シノブ! 離れてっ!! くらえっ!! 蒼牙閻彗翔!!!」


 レイ殿が(聖剣術)の奥義を放ったであります。

 え······ちょっと待って欲しいであります!?

 それは小生の家系に伝わるスウェーゲル流の剣技と合わさったオリジナル剣技で、(聖剣術)を覚えただけでは使えないはずでありますよ!?


 レイ殿達なら一度見れば使いこなすことも不可能ではないかもしれないでありますが見せたことなどないでありますよ!?


 最近使ったのは先日、あの例の仮面の男に対してでありその時はレイ殿はいなかったはずであります。

 なのに何故······?


 考えられる可能性としては············。

 もしやあの仮面の男は············?


「ルナシェアさん、援護をお願いします! リイネさん達がピンチです!」


 ミール殿の言葉でハッとしたであります。

 そ、そうでありました。

 今は強敵達と戦っている最中であります。

 余計なことを考えている場合ではないでありました。



 気にはなるでありますがそのことは後にするであります。

 今はこの戦いに集中するであります!




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