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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
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159 アイラとの決闘の取り決め(※)

※(注)引き続き変態男が登場しています。

(ミールside)


 リンさんが実質離脱してワタシ達四人で仮面男に挑みましたが、こちらの魔法攻撃はことごとく防がれ、ルナシェアさん以外が無力化されました。


 ルナシェアさんは最後の手段として「聖」属性の力を秘めた剣技を使いましたが、それすらも受け止められ逆に倒されてしまいました。

 ワタシも本気で闘ったのですけど本当に強いですね、レイさ、いえ······仮面男。



「ひゃあああーーーっ!!!???」


 ルナシェアさんが仮面男の()()()を受けて悲鳴をあげました。

 ワタシも経験ありますが()()はかなり衝撃的なはずです。

 もう何度も口にしていますが未だにドキドキしますからね。



 まあ、ルナシェアさんなら大丈夫でしょう。

 いっそルナシェアさんにも正体を明かすのもいいかもしれません。


「ルナシェア様っ!? こ············の、変態男! ル、ルナシェア様になんてことを······!」


 まだ足が覚束ないようですが、リンさんが懸命に立ち上がろうとしています。

 ルナシェアさんはあまりの衝撃に気を失ってしまったようです。

 姉さんとミウネーレさんもまだ目を覚ます様子はありませんね。



「シノブから話は聞いたぞ! 例の男はまだいるのか!?」


 そんな時にアイラさんが駆けつけてきました。

 後ろからシノブさんとリイネさんも姿を現しました。


「おや? 新手ですかな」

「むっ、お前が例の······聞いていた通りの姿だな」


 アイラさんが仮面男を見て顔をしかめています。


「エイミ殿とミウネーレ殿は気を失っているだけでござる。ミール殿は大丈夫でござるか?」


 シノブさんが二人の様子を確認しています。

 ワタシはシノブさんの問いかけに頷きました。

 リイネさんもリンさんとルナシェアさんの容態を見ています。


「大丈夫なのか? リン」

「も、申し訳ありませんリイネ様············わたしよりもルナシェア様を············」


 リンさんがルナシェアさんを指差し言います。


「············ふ、ふふっ······であります······」


 ルナシェアさんは身体をピクピクと痙攣させて虚ろな表情です。

 多分意識は飛んでいますね。


「ルナシェア殿は············何があった?」

「そっとしておいてあげてください。ちょっと刺激的なことをされていましたので」

「············?」


 リイネさんの言葉にワタシは曖昧に答えました。

 はっきり言いづらいですからね。

 リイネさんは疑問顔でしたが、ルナシェアさんに怪我はないことを確認するとそれ以上聞いてきませんでした。

 シノブさんは何があったのか察した表情をしていました。



「ご心配なく、彼女達に怪我はありません。闘いを挑んできたので私はそれに応えたまでです」

「フム、そのようだな。ルナシェア殿達を相手にその余裕とは············聞いていた通りの実力者のようだな」


 仮面男が言い、アイラさんが状況を把握します。

 仮面男の正体がレイさんだと気付いている様子はありませんね。

 アイラさんは仮面男に目を向け、オリハルコンの刀を抜きました。


「ならば私の相手もしてもらおうか。噂の実力、私自身で確かめさせてもらう」


 ついにアイラさんとレイさ············仮面男が対決することになりそうです。

 本気で闘ったら一体どちらが勝つのでしょうか?



「それはよろしいですが貴女は相当な実力者のようだ。ここでは周囲の被害が心配です。それに怪我はないとはいえ彼女達の介抱も必要でしょう」

「むっ、確かにそれはそうだな············」


 仮面男の言葉にアイラさんが思案顔になります。


「貴女とは後日、正式な決闘をするというのはどうでしょうか? 学園は決闘という行為が認められているはず············貴女が勝てば私は正体を明かしましょう。ただし私が勝てば、私の行いを黙って認めてもらう············それでどうですかな?」


 先日決めた内容ですね。

 正式な決闘になれば学園側も認めることになりますから。


「フム············リイネ、正体不明の者との決闘は認められるのか?」

「ああ······相手が犯罪者、もしくはそれに準ずる行為をしない者に限るがな。······その男とは、まあ可能だろうな」


 リイネさんも決闘は可能だと認めました。

 アイラさんが再び思案顔になります。


「いいだろう。その決闘受けようではないか。明日の正午、場所は学園のグラウンドでどうだ?」

「ええ、望むところです」

「逃げることは許さんぞ? その場合は貴様のことを決して認めんからな」


 思ったよりもあっさり話しがつきましたね。

 仮面男との決闘をアイラさんが受け入れました。



 この場はそれで収まり仮面男は去って行きました。

 ワタシ達は気を失っている姉さん、ミウネーレさん、そしてルナシェアさんを安全な場所まで運びます。

 リンさんはシノブさんの万能薬で回復したので大丈夫そうです。





 それにしてもいくらあのマスクを装備している時は自分を制御出来ないと言っていたとはいえ

 ルナシェアさんにまであのようなことをしてしまうとは············。



 これは後で問い詰める必要がありますね。




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