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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
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154 仮面男について

(リイネside)


 仮面男との遭遇の後、わたしはあの男について色々と調べて回った。

 町では盗賊や強盗を捕らえたり、火事で燃えさかる建物から人々を救い出したり············。

 学園内でも何度か現れ正義の行いをしているそうだ。



 噂には聞いていたが改めて調べるとすごい活躍だな。学園の生徒にも話を聞いて回った。



「はい、私も一度見たことがあります············」

「私は燃えさかる火の海の中から助けてもらいました······とてもたくましい身体でした······きゃっ♡」


 目撃した者や直接助けられた者などに色々話を聞いた。

 話を聞く限り人助けなど正義の行いをしていて犯罪者の類いではないようだ。

 思ったよりも好意的な者が多い。



「ええ、リイネ様! あの方は素晴らしい方ですわ! アタクシはあの方に出会い感動致しました! あなた達もそうですわよね?」

「「「はい、フェニア様!!!」」」


 特にフェニアはあの男を崇拝しているような言い方だった。

 ············あの男と何かあったのだろうか?

 フェニアだけでなく一部の生徒にそういった評価をする者がいるようだ。

 ただの変質者ではないということか············。







◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「リイネ様、あの男はただの変質者です。即刻捕らえて正体を明かすべきです!」


 仮面男を強く否定したのはリンだ。

 リンは男を苦手としているようであの男の存在を許せないらしい。


「まあ、リンの意見もわかるが············」


 リンの言う通り正体だけでも明かすべきかもしれない。

 やっていることは正義の行いだが正体不明の男を野放しにしておくのも問題だ。


「確かにあの姿は問題あるでありますな············」


 ルナシェア殿もあの仮面男を見たことあるようで苦笑いをしながら言った。


「フム、確かに正体と目的をはっきりさせた方がいいだろうな。············しかし以前から特殊の格好の正義の味方だと聞いてはいたがそんな裸同然の姿だったとはな」


 アイラはまだ仮面男を直接見たことはないらしい。


「お願いしますアイラさん。わたしだけではあの男を捕らえられません············アイラさんの力が必要なんです」


 リンが仮面男を捕らえるために協力してほしいとアイラに頼んでいた。

 リンはレイから正式な加護を受けているためステータスは相当に高い。

 そんなリンでもあの男には敵わないのか?


「············以前戦いを挑んで返り討ちに合いました」


 話を聞くと手も足も出せずに敗北したらしい。

 そこまで強いとは············本当に何者なのだろうか。

 しかしアイラにはさすがに敵わないだろう。


「そんなに強いでありますか? だったら小生も戦ってみたいでありますな!」

「だ、駄目ですルナシェア様! ······あの男は危険です! ルナシェア様を()()()()に合わせるわけにはいきません!」


 ()()()()

 リンはあの男に返り討ちに合って何かされたのか?


「何かされたのでありますか? リン殿」


 ルナシェア殿も気になったようでリンに問う。


「それは············い、色々です······!」


 リンがしどろもどろに答えた。

 いや、意味がわからないぞリン?

 ルナシェア殿も首を傾げているがリンはそれ以上答えなかった。


「フム、しかし神出鬼没の男を捕らえるのは私だけでは厳しいかもしれん。レイやシノブ············いっそ迷宮探索組全員で協力する方がいいだろうな」


 アイラの言う迷宮探索組というのはわたし達加護を受けている者のことだ。

 わたし達にキリシェ、それにエイミ、ミール、

ミウネーレ嬢、そしてユーリにスミレ、ついでにロディンもだな。

 全員レベル150近くになっている。



 これだけの人数がいれば男一人捕らえるくらいできるだろう。




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