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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
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151 ラッキーハプニング再び(ただし男女反転)

 倒したはずの地竜がゾンビとなって復活した。

 見た目がどろどろに溶けたような気持ち悪い感じになっている。



[ドラゴンゾンビ] レベル240

〈体力〉148000/148000

〈力〉12350〈敏捷〉2200〈魔力〉4700


〈スキル〉

(全属性耐性〈大〉)(全状態異常耐性〈大〉)

(身体強化〈大〉)(無限再生)(腐蝕)

(猛毒)(激強酸)(邪気吸収)



 ステータスがかなり上がっている············。

 それにスキルも変わっていた。

 〈体力〉も全回復している。


「みんな気をつけて! コイツかなりパワーアップしてる!」


 オレはみんなに言い、聖剣を構えた。

 完全に死んでいたはずなのに復活するなんて反則だろ。もう一度倒せば今度こそ死ぬのか?

 不死身ってことないよな·········?


「アンデッドなら小生にお任せであります!

ホーリーブレス!!」


 ルナシェアが「聖」属性の上級魔法を放った。

 ドラゴンゾンビの頭上から「聖」なる光が降りそそぐ。


「グオオオーーッ!!」


 やはりアンデッドだから「聖」属性に弱いようだ。

 だが体力と耐久力が高く完全には滅することはできなかった。


 ドラゴンゾンビは反撃に口からブレスを放ってきた。オレはルナシェアの前に立ちブレスを防ぐ。


「オオオオーーッ!!!」


 今度は身体中から(激強酸)を撒き散らした。

 以前倒したカエルの魔物が使ってたスキルだな。

 ドラゴンゾンビのレベルを考えたらカエルの魔物のよりも強力かもしれない。


「アクアシールド!」


 オレは「水」の壁を作って全員を守るように(激強酸)を防いだ。

 水の中でジュワワワッと音を立てている。

 ちょっとゾッとした。


「とうっ! でござる」

「私もいくわよ~!」


 シノブが小太刀で、キリシェさんが遠距離から矢でドラゴンゾンビに攻撃する。

 効いてはいるが奴の再生能力が高くすぐに回復してしまう。


 (無限再生)か············。

 一気に決めないと駄目みたいだな。



「わたしが奴の核を狙う! 援護を頼むぞ!」


 リイネさんが前に出る。

 ドラゴンゾンビがリイネさんに攻撃を加えるが素早くかわし間合いに入った。


牙炎疾風突(がえんしっぷうづき)!!!」


 リイネさんが剣技でドラゴンゾンビを突き刺した。

 リイネさんの武器の切っ先に凄い熱量の「炎」の魔力が込められている。


「グオオオーーッ!!!」


 どうやらドラゴンゾンビの核を的確に貫いたようだ。核が砕け散り、奴の身体が崩れていく。


「おおっ、すごいでありますリイネ殿!」

「いえ、まだです! リイネ様、魔物はまだ死んでいません!」


 ルナシェアが称賛したが、リンはまだ魔物を警戒していた。

 リンの言う通り魔物はまだ完全には死んでいなかった。


「ゴオアアアッ!!!」


 最後の悪あがきか!?

 ドラゴンゾンビがリイネさんに向けて(激強酸)を大量に吐き出した。

 剣技を放った直後と気を抜いていたためリイネさんは避けられる体勢じゃない。


「リイネさん!」

「レイッ!?」


 オレはリイネさんを庇い、(激強酸)を浴びてしまった。

 オレが盾になったことでリイネさんにはかからなかった。


「こ············のっ!!」


 オレは聖剣を振るいドラゴンゾンビを完全に滅した。ドラゴンゾンビは跡形もなく消滅した。

 ············復活はしないみたいだな。


「レイ、無事か!?」


 リイネさんが叫ぶように言う。

 (激強酸)をモロに被ってしまったが身体に影響は············。



――――――ジュワワワッ


 (激強酸)がオレの身体でイヤな音を立てている。


「レイさん!?」

「レイ殿!」

「師匠っ!!」


 みんなが心配する声をあげてくれた。

 けどオレの()()()()ダメージはない。

 ············身体には······。


「きゃ~! レイ君大胆な格好になってるわよ~!」


 キリシェさんが緊張感のない口調で言った。

 そう、オレの身体には影響はなかった。

 その代わり着ていた服が溶けていた。

 遺跡の迷宮でのエイミと同じような感じになってしまった。


「す、すまないレイ············わたしを庇ったばかりに······」


 リイネさんが顔を赤らめ視線を逸らしながら言う。他のみんなも同じような反応だ。


 オレの上半身の服は完全に溶けていた。

 かろうじて下半身は無事だが············こういうのは女の人の役じゃないのかな?



 すぐにアイテムボックスから替えの服を取り出し着替えようかと思ったら············。


「ウウウッ······」「グオオオッ」

「グウウウッ」


 別個体の地竜が次々と現れた。

 10体以上は確実にいる。

 レベルはさっきの奴よりは低いがそれでも150~200はある。


 さすがにレベル200前後の魔物でこの数はヤバイ。それに倒してもアンデッドになって復活するかもしれない。


「みんな集まって! 転移魔法で脱出するから!」


 その言葉でみんながオレの周囲に集まる。

 オレはすぐに転移魔法を唱えた。



「転移!」


 無事に転移魔法が発動し、その場を脱出した。





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