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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
149/736

126 仮面の男を追跡(※)

※(注)変態男が登場します。

(エイミside)


 リンさんからすごい話を聞いちゃったよ······。

 レイ君とリンさん、仲が良いとは思ってたけど()()()()()までしてたなんて······。


 わ、わたしにも同じことできるかな?


·····························



 ひぃやあ~っ!! む、無理っ、無理無理っ!!

 ど、どうしよう!?

 今日レイ君の顔をまともに見れる自信ないよーっ!



「············さん、姉さんっ! 聞いていますか?」


 ミールの声でハッとして意識を戻す。

 リンさんから話を聞き終えて今わたしはミールと商業地区で買い物してるんだった。


「ご、ごめんミール······ちょっと考え事してて」

「まあ、あんな話を聞いた後ですからね。気持ちはわかりますよ」


 ······ミールはあの話をどう思ってるんだろ?

 も、もしかしてレイ君のを············するつもりなのかな?


「ね、ねえミール、ミールはレイ君の············」



―――――――!!!!!



 そうミールに聞こうとしたら、あっちの店で騒ぎが起きた。

 何があったんだろ?


「······火事みたいですね。定食屋のようですから火の扱いを誤ったのでしょうか?」


 ミールの言う通り定食屋だと思われる店が燃え上がっていた。

 お客さんや店の人が慌てて外に出てくるけど何人か取り残されてる人がいるみたい。

 た、大変だよっ!


 い、今のわたし達ならあれくらいの炎、耐えられるはず。

 わたしとミールは助けに行こうとしたけど、その前に別の人物が店に飛び込んでいった。

 男の人だったけど、今の人ってもしかして······。



「さあ、もう安心です」


 取り残された人達を助け出してさらに火まで簡単に消しちゃった。

 周囲に集まっていた人達は戸惑いながらもその男の人を称賛していた。


 なんで戸惑っていたかというと男の人の格好が変だったから。

 ほとんど裸のような格好の人······。

 正義の仮面と名乗っていた人だった。


 ············あ、相変わらずすごい格好。

 普通に服を着ていれば文句なしの正義の味方なのになんであんな格好してるんだろ?



 男の人は店の人や周囲の人にお礼を言われていた。

 王都に現れたのは今日が初めてじゃないから結構知れ渡っているみたい。

 今みたいに人助けをしたり、盗賊や強盗を捕まえたり色々活躍してるのを聞いたことがある。

 学園にも何度か現れてるし·········。

 本当何者なんだろう?


「姉さん、前から考えてたんですけどあの仮面の男······」

「え、なに? ミール······」

「正体を知りたいと思いませんか?」


 ······わたしも気になってはいたけど。

 いつも黒いマスクをしているからどんな人なのかわからない。


「もしかしたらあの男、レイさんかもしれませんよ?」

「ふぇっ?」


 今ミール、何て言ったの?

 あの仮面の人がレイ君············ええ!?


「いやいやっ、それはないと思うよミール!? なんでそう思ったの!?」

「あのマスク男が現れ出したのはレイさん達が学園に来てからです。そして圧倒的強さ、他にも色々と共通点が多いです」


 い、言われてみれば確かに············。

 いやいやっ、それでもそれはないんじゃないかな!?


「で、でもでもっ······性格とか雰囲気が全然違うよっ!? レイ君あんな変な格好する人には見えないよ!?」

「そこはまあ、人には意外な趣味、嗜好があると言いますからね。レイさんの意外な一面という可能性もないとは言い切れません」


 ど、どうなんだろそれ?

 もしあの仮面の人がレイ君だったら············。

 ひぃやあ~! 裸のレイ君想像しちゃったよ。


「確かめてみましょう姉さん、ワタシ達には迷宮で手に入れたスキル(神眼)があります。これであの男を見れば鑑定できるでしょう」


 確かにわたし達はレイ君のステータスも見れるようになったし······あの人の正体がわかるかも。


「······さすがにこの距離では鑑定できませんね。もっと近づいて確かめましょう」


 ミール、冷静すぎるよ~。

 そもそもわたしはあの格好をまともに見れないんだけど······。



「では私はこれで失礼します」


 仮面の人はそのまま走り去って行っちゃった。


「姉さん、追いかけますよ!」

「えっ······ちょっ、ミール!?」

「早くしないと見失ってしまいます!」


 ミールに手を引っ張られてあの仮面の人を追いかける。

 あの仮面の人、速い······そしてすごく身軽だよ············。



 裏道を通り抜けて、建物の屋根をピョンピョン飛び越えて普通なら追いつけないスピードだよ。


 でも、わたし達もレベルアップして〈体力〉や〈敏捷〉が上がってたから何とか付いていけてる。



 町中を走り回って最後にはわたし達の通っている学園に着いた。

 あの仮面の人は学園の関係者? 本当にレイ君?

 それともたまたまここに着いただけ?



 考えてもわからないよ~。






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