表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
142/736

119 スライムの騎士

 最下層の攻略も特に問題なく進んでいる。

 三人ともかなりレベルアップしていた。

 エイミはレベル122。ミールはレベル124。

 ミウはレベル120まで上がっている。



 ちなみにオレのレベルは430だ。

 最下層の魔物も苦戦することなく倒せている。


 しかしこの最下層の魔物、スライム系しか現れない。

 ナメクジみたいのだったり、アメーバみたいのだったりと種類は様々だが。


 シノブとユーリが以前に攻略したグラムのいた迷宮も最奥あたりはゴーレム系しか現れなかったと言っていたな。

 ということはこの迷宮の守護者はスライム系なのか?

 まあそれは行けばわかることか。



 最下層の魔物のレベルは90~120って所かな。

 上層から中層の魔物は一気に強くなっていたが

 下層、最下層は強くなってはいるがそこまで急激ではない。

 だがスライム系ばかりといえど油断できない厄介な奴が多い。


 けどエイミ、ミール、ミウもレベルアップしているし問題なく倒せている。

 スライム系は物理攻撃が効きにくい奴が多いんだが、三人とも魔法が主力だ。

 案外この迷宮攻略にもっとも相性が良いのかもしれないな。




 特に問題も起きずに先に進み、なにやら豪華な大部屋にたどり着いた。

 MAPを見る限りここは最奥一歩手前だ。

 奥の方に扉があり、その先が最奥だろう。

 この大部屋の中央にはこれまた豪華な宝箱が置いてある。


 罠とかはなさそうだな。

 そう思って近付くと床から這い出るように魔物が現れた。

 全身鎧(フルアーマー)を装備した騎士のような魔物だ。

 両腕にはそれぞれ剣と盾を持っている。


 ············スライムじゃない?

 そう思って鑑定してみると············。



[ガーディアンジェリー] レベル180

〈体力〉25500/25500

〈力〉2500〈敏捷〉1850〈魔力〉2350


〈スキル〉

(物理耐性〈中〉)(魔法耐性〈中〉)

(形状変化)(擬態)(自己再生)

(騎士の剣術〈レベル7〉)



 かなりの強さだな············。

 そして名前やスキルを見る限りやっぱりコイツもスライム系みたいだ。

 多分(形状変化)のスキルで騎士の姿になっているんだろう。

 物理耐性が多少低いがそれを鎧や盾でカバーしてるのかな?



「気をつけろ! コイツかなり強いぞ」


 オレの言葉に頷く三人。

 それぞれが杖を構えて臨戦態勢に入る。



(アダマンタイトの剣)

攻撃力+750



(アダマンタイトの盾)

防御力+600〈魔法耐性付与〉



 コイツの持っている剣と盾も強力だな。

 アダマンタイトは確かミスリルよりもランクの高い素材だったはず。

 鎧は普通の鋼鉄製か。


「クリムゾンフレイム!!」


 エイミが「炎」魔法を放つがスライム騎士の持つ盾に防がれる。


「············ッッ!!!」


 スライム騎士が剣を振るう。

 オレはエイミの前に立ちオリハルコンの剣で受けた。

 アダマンタイトの剣は強力だがオリハルコン程じゃない。


「グランサイクロン!!」

「メイルストローム!!」


 ミウが「風」、ミールが「水」の魔法をそれぞれ放つ。

 さすがにこれは盾では受け切れないようだ。

 スライム騎士が後ろに下がる。


「厄介ですね。元々のステータスが高い上にあそこまで装備で固められてしまうと」


 ミールの言う通りだな。

 ステータスが高い奴が強力な装備をしているのは脅威だ。

 けど鋼鉄の鎧を着ているのならちょうど良い魔法がある。


「エイミ、ミール、ミウ! 魔法でアイツの動きを止めてくれ、試してみたい魔法がある」


 オレは三人にそう指示して魔法の準備をする。


「わかりましたレイさん。姉さん、ミウネーレさん、いきますよ」

「うんっ」

「任せてくださいー」


 三人がそれぞれスライム騎士を囲むように動く。


「············ッ!!」


 スライム騎士が剣を振るう。

 コイツ鋼鉄の鎧なんて重そうな装備をしているのに動きが速い。


「フリーズホールド!」


 ミールが「氷」魔法でスライム騎士を拘束した。

 スライム騎士の身体が徐々に凍り付いていく。

 だがスライム騎士は「炎」魔法を自分にかけて氷を溶かした。

 しかしそれは想定内だったようだ。


「「アースインパクト!!」」


 エイミとミウが「土」の協力魔法で拘束した。

 魔法で作られた「土」の塊がスライム騎士に巻き付く。

 よし、それだけ動きを止めてくれれば充分だ。


「みんな離れて! サンダーブレード!!」


 スライム騎士の真上から「雷」が鳴り、剣のように奴を突き刺した。

 同時にスライム騎士の体全体に雷の衝撃が伝わっていく。

 鋼鉄の鎧を着ているから電撃をよく通すだろう。


「············ッ············」


 スライム騎士が崩れるように倒れた。

 鎧は原形を残しているが中身は耐えられなかったようだ。


 剣と盾、ついでに鎧は回収しておくか。

 魔石は······見当たらないな。

 スライム系は魔石を落とさないのかな?


「やったですー! さすがレイさんー」

「今のは「雷」······ですか?」

「レ、レイ君天候を操る魔法まで使えるんだ······」


 三人がそれぞれ言う。

 やけに「雷」を使ったのに驚いているな。

 そんなに珍しい魔法だったのかな?


 ま、そのことはいいか。

 それよりもスライム騎士を倒せたしあの豪華な宝箱を開けてみようか。



(聖剣エルセヴィオ)

攻撃力+4500〈勇者の闘気、自動修復付与〉



 宝箱の中にはさらに豪華な剣が入っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ