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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
139/736

116 下層攻略中

 宝箱に擬態した魔物が現れた。

 レベルは99とかなり強い。


「クアアアッ!」


 キラーボックスが口を開き炎を吐いてきた。

 これはおそらく「炎」属性のヘルフレアだ。


「みんなオレの後ろに! マジックシールド!」


 オレは魔力の壁を作り「炎」を防いだ。

 キラーボックスは連続で炎を吐き続けた。

 これが(連続詠唱)の効果か。

 間髪入れない勢いで次々と炎が飛んでくる。

 だがオレの作ったシールドはこれくらいじゃびくともしない。


 オレの魔力はステータス的には三万を超えている。

 キラーボックスの魔力じゃいくら撃っても無駄だろう。連続で撃ち続けたためかなり消耗したようだ。

 キラーボックスの動きが鈍る。


「今です! アイスプレス!」


 ミールがオレの後ろから魔法を放った。

 キラーボックスの真上に巨大な「氷」の塊が現れ、そのまま押し潰した。

 探知魔法で調べたらキラーボックスの反応が消えていた。どうやら倒せたようだ。



 「氷」を消すとキラーボックスはただの宝箱のようになっていた。

 中を開けて見るとそこにはたくさんの宝石が入っていた。


「うわわっ······すごいお宝だよコレ······」

「純度の高い物ばかりですねー、これだけあればすごい金額になりますよー」


 エイミとミウがそれを見て声をあげた。

 少なくとも金貨数百枚、もしかしたら1000枚を超えるかもしれない価値だと言う。

 とりあえずオレのアイテムボックスに入れておこう。

 攻略が終わったらみんなで山分けにするかな。




 下層の攻略も順調に進んでいく。

 魔物のレベルは80~110って所かな?

 中層よりも若干強くなったって感じだな。

 ただ単純な強さよりも毒や麻痺など状態異常を引き起こす攻撃をしてくるヤツや、さっきのキラーボックスみたいに宝箱や壁などに擬態して奇襲を仕掛けてくるのがいたりで油断できない。


 だが三人も迷宮攻略に慣れてきたようで危なげなく進めている。

 お宝もいくつか見つけた。

 中層の物よりも効果の高いアイテムが多く三人にいくつか身に付けさせている。



(魔力の腕輪)

身に付けると魔力が200上昇する。



 これは三人分手に入ったのでオレ以外全員装備させている。アクセサリー以外にも素材も手に入った。



(リメラの宝玉)

霊獣リメラの涙の結晶。素材として様々な用途がある。



 これは他の物よりも豪華な宝箱に入っていた物だ。

 オリハルコンやヒヒイロカネと同等の素材だ。

 しかもこれはオレの(素材召喚)では出せない素材だ。

 霊獣リメラについて気になったので調べようとしたが名前をクリックしても表示されなかった。

 まあいいか。


「ちょっと休憩しようか」


 下層も半分くらい攻略したかな。

 三人ともここまででそれなりに消耗しているので休んだ方が良さそうだ。

 せっかくだしさっき手に入れたアイテム結界陣を使用する。


「色々アイテムが見つかりましたねー、やっぱりこの迷宮あたし達が初めて入った人間なんですかねー」


 手に入れた物を整理しながらミウが言う。


「これ全部でどれくらいの価値になるんだろ······?」

「そうですね、宝石類も合わせれば金貨数千枚になってもおかしくはありませんね」


 エイミとミールが言う。

 金貨数千枚············約五億円か。

 学生が稼げる金額じゃないな。

 手に入れたアイテムを確認し、ある程度雑談を交わしたら三人が眠そうに目を閉じるのを我慢していた。


「見張りはオレに任せて、三人とも眠ってていいよ。ここまでで疲れただろう?」


 三人ともかなり疲労していたんだろう。

 迷宮内は時間の感覚がわからないから気にしなかったが、かなりの時間が経っているだろう。

 オレは(全状態異常無効)スキルのおかげで眠らなくても問題ない。

 眠れないわけではないし、何故か朝は相変わらず弱いが。



「············ごめん、ね······レイ君」

「すみません······お言葉に······甘えさせてもらい······ます」

「ありがとうですー············レイさんー······」


 三人は横になるとすぐに寝息をたて始めた。

 オレはアイテムボックスから毛布を取り出し三人にかけた。

 三人とも可愛らしい寝顔をしている。

 オレも役得だ。




 ちょうど結界陣の効果が切れるというあたりで三人が目を覚ました。

 ぐっすり眠ったことで疲れもすっかり取れたようだ。

 三人が可愛らしいくお腹を鳴らしたのでアイテムボックスに入っている食料を出して食事にした。



 食事を終えたら迷宮攻略再開だな。






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