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突然異世界転移生活 ~たまに変態が出没する異世界冒険記~  作者: キューブック
第三章 王都レイルゼード 学園地下迷宮
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99 VS巨大グール

 ショートカットをして、学園迷宮の30階層までたどり着いた。

 そして階層のボスと思われる、巨大なゾンビが姿を現した。



[グールレブィディシュタ] レベル160

〈体力〉58700/58700

〈力〉2800〈敏捷〉2200〈魔力〉2000


〈スキル〉

(腐蝕)(無限再生)(眷属生成)(邪気吸収)



 レベルが高い。160かよ。

 まあ、かなり強い魔物だとは聞いていたからな。

 ていうか名前長っ!

 グールレブィディ············舌を噛みそうな名前だな。

 もう巨大グールでいいや。


 コイツ、レベルもステータス的にも別の迷宮の守護者だったグラムよりも強いぞ。

 迷宮の守護者じゃないのか、コイツ?



[グールレブィディシュタ]

冥王アジュカンダスの眷属。主の命に従い迷宮の侵入者を排除する。



 調べてみたらそんな説明文が出てきた。

 冥王アジュカンダスって誰だよ?

 ゾンビの親玉か?

 冥王って············魔王とは違うのか?

 まあ、そんなこと今はいいか。


 それよりも、やはりコイツは守護者じゃないみたいだ。迷宮の中ボスってところかな?

 冥王アジュカンダスとかいう奴が守護者なのかな。



「ゴアアーーッ!!」


 巨大グールがオレ達を見て、唸り声をあげた。

 どうやらオレ達を敵と認識したらしい。


「学園長は少し離れてサポートをお願いします。ロディン殿とリイネも下がった方がいい。この魔物は危険だ」


 アイラ姉が学園長達に指示を出す。

 確かにレベル差があり、三人には危険な相手だ。


「ええ、わかったわ! ロディン様、リイネ様もこちらに」


 学園長、ロディン、リイネさんはアイラ姉の言葉におとなしく従った。


「グガアアーーッ!!」


 巨大グールが両腕に魔力を集中させている。

 コイツ、まさか魔法が使えるのか?


 巨大グールの両腕から黒い炎が放たれた。

 「闇」属性のダークフレイムという魔法だろう。

 ケルベロス・イロードの吐いた炎もこんな感じだったな。


「水団の術! でござる」


 シノブが「水」属性の魔法で相殺した。

 さらにスミレが巨大グールに斬りかかった。

 何度か斬りつけ巨大グールの肉片が飛び散る。


「オオオ······」「アアア······」「グルルッ」


 飛び散った巨大グールの肉片から、新たな魔物が生まれた。

 小型のグールやゾンビ犬みたいな魔物だ。



(眷属生成)

自らの肉体の一部から新たな生命を作り出す。



 このスキルの効果だな。


 生まれた魔物のレベルは20~30くらいだ。

 大したことはないが増えすぎると厄介かもな。

 スミレが与えたダメージもすぐに再生していた。



(無限再生)

生命力、もしくは〝核〟を失わない限り、永遠に身体を再生し続ける。



 これは(自己再生)の上位スキルか?

 (強化再生)と違って再生した肉体は強化はされないみたいだな。

 だが、厄介なことに変わりはないな。


「スミレ、迂闊な攻撃は逆効果だぞ」

「············ん、わかった······」


 アイラ姉の言葉に、素直に頷くスミレ。

 巨大グールの肉片から生まれた魔物は、オレの魔法で倒した。

 アンデッドだから「聖」属性に弱いみたいだな。


「シノブ、スキルスティールでアイツのスキルを奪えないか?」


 以前、氷山で倒した竜の時みたいにスキルを奪えたら楽になるはず。

 それに新たなスキルも手に入るし、一石二鳥だ。


「············できる、とは思うでござるが······」


 ずいぶんシノブの言葉、歯切れが悪いな?

 どうしたんだ?


「正直············アイツに触りたくないでござる······」


 ············ああ、納得した。

 あの巨大グールはドロドロの気持ち悪い見た目だ。

 腐った肉のような臭いもする。


「レイ、あまり無茶を言ってやるな」


 アイラ姉もシノブの気持ちを察したようだ。

 うん、オレもアイツに触りたくはない。

 (スキルスティール)は1分以上、相手に触れ続けないとスキルを奪えない。


 それに、対象が生命活動を停止していた場合は無効という注意書きもあった。

 あの巨大グールが生命活動をしているのかもわからない。

 まあ仕方無いか。スキルは諦めよう。


「ガアアアーーッ!!!」


 巨大グールがこちらに向かって腕を大きく振るってきた。

 コイツ、でかいくせに動きが早いな。

 オレ達は巨大グールの腕をかわした。

 腕からドロドロの肉片が飛び散り魔物が生まれた。


 こっちが攻撃しなくても、どんどん生まれてくるな。

 一気に決めた方が良さそうだ。


「アイラ姉、シノブ、スミレ! 学園長達の所まで下がって結界を張って! アイツに思い切り魔法を撃つから!」


 オレの言葉にアイラ姉達が頷き、後ろに下がった。

 オレは魔力だけなら、レベルの高いアイラ姉よりも上だ。

 結界を張らないと巻き添えにしてしまう。


「エンドレスフレイム!!!」


 くらえっ! 「炎」の最上級魔法だ。

 これだけ広い空間なら、多少強めの炎でも大丈夫だろう。



――――――――――!!!!!



 爆煙をあげて、巨大グールを焼き尽くしていく。

 これなら肉片すら残らず、灰になるだろう。


「グオ······オオオ············ッ」


 巨大グールが黒焦げになって崩れていく。

 これで終わったかと思ったのだが、巨大グールの身体が完全に崩れると、大きな石のような塊が残った。

 石というより岩だな。結構でかい。

 魔石にしては、でかすぎる気がする。


 調べるために近づこうとしたら石が脈打ち、巨大グールの肉片が集まるように再生していった。

 もしかしてこれが〝核〟ってやつか?

 放っておくと完全復活しそうだ。


「はああっ!!!」


 オレは力いっぱいオリハルコンの剣で石を斬り裂いた。

 石はバラバラに砕け散り、再生途中だった巨大グールの身体は完全に消滅した。



〈レベルが上がりました。各種ステータスが上がります〉



 メニュー画面にそう表示された。

 どうやら倒せたようだな。

 今のでオレのレベルが5上がった。

 アイラ姉達もレベル2~3くらい上がっていた。


 後ろで待機していた学園長やロディン、リイネさんは一気に30くらい上がっている。

 まあ、今の巨大グールのレベルは160もあったからな。

 それくらい上がるか。



 さて、それよりも中ボスを倒したんだし、何か変化はあるかな?





巨大グールの名前は適当に付けたもので特に深い意味はありません。

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