いや、マジでビビった!(小並感)ホラー体験は夜ではなく早朝だった!
最近長編小説を完結させたので、こちらも更新しないとね!って事で、久々の投稿です。
まあこっちは人気ないし、気楽にマイペースでね!(長編が人気だとは言いませんが笑)
喪主の最初の仕事、それは葬儀屋さんとお通夜や葬儀の打ち合わせをする事みたいだ。
ここにきて私はしがらみというものを体験する事となる。
私達と義姉夫婦、そして弟はコンパクトに親族だけの家族葬を希望。香典も管理や返しが面倒だから受け取らないって方針にしようと思ってたんだけど、叔母2人はそれに反対。それじゃ親戚が納得しないって事を言われて渋々ながら派手な葬儀にする事になった。
って言うか、そんなよその家の方針に口出ししてくる親戚がいるの?怖いわぁ、田舎の親戚ネットワーク。
まあ結果として家族葬にしなくて正解だったんだけどね。
そして打ち合わせが終わったら、今度はみんなと一緒に部屋の片付け。
義父のご遺体のあった場所は布団の上だったんだけど、人って亡くなると体液やら脂肪やらが体の下の方に移動し、それが体外に排出されるらしい。
さらに失禁もしていて布団はびしょ濡れ、さらにそれは布団を突破してフローリングの床を腐らせていた。
これは……もうあれかな?もしここに誰かが住むんだとしたら、床を張り替えなきゃいけない。
って言っても私も旦那もここからじゃ職場まで遠いし、明らかな大家族用の家だしで、誰も住みたがらないだろう。
まあそれよりも片付けと掃除を優先しなきゃって事で、深夜にも関わらず私は義理の皆様方と一緒に掃除に勤しんだのだった。
そしてその日は、みんな帰った後、ご遺体と共に仏間で1泊。
お泊まりも想定して着替えとか持ってきておいて良かった。
でもやっぱり義父とは言え初対面のご遺体。棺に入っていて見えないとは言え、落ち着かない。
それでも旦那は何故かウキウキしてる。
非日常を楽しんでるっぽい。って言うか、やっぱりメンタル強いな!
まあそんな落ち着かない状況でもバタバタしてたので睡魔は襲ってくる訳で、案外私も旦那もすぐに入眠出来た。いや、私も案外メンタル強いな。
そしてそれは朝に起こった。
時計を見ると、午前5時半。
でも何だか人の話し声が聞こえる……。いったい何なんだ?
誰かが来たんだろうか?
それにしては朝っぱらからご機嫌な話し声だな、おい!
早朝の話し声。それは義父のご遺体のあった部屋から聞こえてきた。
って何!?怖い!
旦那と一緒に恐る恐る部屋に入る。
声の正体。それは何故か大音量で鳴り響く、テレビの音だった。
って……何で?
テレビに映る情報番組の話し声。
テレビを旦那が調べると、どうやらオンタイマーが設定されてたっぽい。
はぁ、いや、マジでビビった。
どうやら義父はオンタイマーを目覚まし代わりにしてたみたい。
いや、亡くなってからも遺族に迷惑を掛ける義父、マジパネェっす。
こうして私は喪主の嫁になり、最初の朝をホラー体験で迎えたのでした。