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旦那が喪主になっちゃった!(なお本人は喪主未経験の模様)

 義父が亡くなったのを聞いたのは、私が仕事終わりの習い事を終えてから。

 いつもだったら先生を交えて他の生徒さん達と雑談をしてから帰るんだけど、その日は旦那からlineが入っていた。


《今日、終わったら、すぐに帰ってきて!》


 まあ習い事が終わるまで待っててくれるぐらいだし、それほど重大な事でもないんだろう。

 その頃の私はそう考えながら、それでも旦那の言うとおり、授業が終わったらすぐに帰る事にした。


「ただいまぁ」


「おかえりー」


 いつもは旦那よりも早く帰る私だけど、授業のある日は旦那の方が先に帰って、夕食の準備をしてくれる。

 何気に私の愛する旦那様は私よりも料理上手だ。

 家事も適当な私に比べてきっちりやってくれる。

 しかも穏やかな性格で、怒ったところも見た事無い。

 強いて不満を口にするとしたら、何が起こっても基本的に動じないから、大変な事が起こった時も私だけが焦ったりして、独り相撲感がハンパない事だったりする。


 だけど今日、私が帰ると、夕食の準備がされていない。

 何だろう?こういう時にありがちなのが、美味しそうな店を見つけたから、今日は外食にしよう!とか言ってくる事なんだけど……多分それかな?


「嫁ちゃん。驚かずに聞いてほしいんだけどさ。親父が死んだ」


「えぇ────………?」


 そしてその瞬間から私は喪主の嫁になったのでした。

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