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005

ちょういと導入長すぎが・・・・・・

次から諦めさせようと決意します

「じゃあね! 旦那様また明日ね!」


 「夜空君またね! 君の子供を明日こそね!」


 「また明日よ! よぞら君!」


 「へいへいまた明日な」


あれから気づけば登下校の時刻、それから家に自についた。

 はぁ……やっと解放される。

 全くアイツらの相手は疲れる……黙っていれば美少女でも家事力ゼロで弁当を持ってくれるのはいただけない。

 今日はいい方だ。

 たまに3人弁当が被る時が、ある当然白米を含めて全て真っ黒こげそれが×3――きつい。

 まあいいか唯一の安らぎスポット我が愛しの自宅に着いたのだから。

 ドアノブに手を伸ばすと


 「あれ開いてる?」


 警戒しながら開けるとそこには。


 「お帰りなさいませ流さん」


 正座で女髪さんが出迎えた。


 「女髪さん……どうして俺の家に」


 「私達は許嫁同士なんです! 正史郎さんから何か聞いていませんか?」


 夜空正史郎、俺の爺ちゃんの名前だ。

 となると爺ちゃんの嫁――女神様件俺の婆ちゃんに頼んだとかいうあれか。


 「運命の相手と出会えるように婆ちゃんにお願いしたと言ってたけど」


 「そうで私はそれを果たすために来ました!」


 「つまり女髪さんが」


 運命の相手


 「そうなるかは流さん次第です」


 「っ!?」


 心でも読まれている気分だ。

 全てを見透かしているような不思議な感覚を覚えた。


 「これは簡単な推理です。正史郎さんに、そう言われていれば誰だって連想しますよ」


 

 「でっなんで女髪さんは俺の家に」


 「ご挨拶をしようと思いまして、溜まっていた洗い物と洗濯ものをしておきましたご迷惑でした?」


 「別にそれはいいけど」


 「あとこれが沢山出てきました」


 どっさりと何かの小さい機材を廊下に出す。


 「これって」


 「盗聴器と隠しカメラです」


 「しかもこんなに……あいつら!」


 「スマホも貸していただけます?」


 「ここにあるけどはい」


 「GPS機能解除してよろしいですね?」


 「よろしく」


 どうりでスマホにそんな機能があるとは、知らなかったぜ。


 「では、失礼いたします。これ以上ここに留まると異変に気づいた彼女たちが来てしまうでしょうから。残り物でお夕飯を作ったので、召し上がってください」


 「もう行っちゃうの? まだ聞きたいことが」


 「私のアドレスを登録したのでメールでお願いします。それにしても流さんモテモテなんですね。私はやっぱりお邪魔でしょうか?」


 そう言って俺のスマホを差し出す。


 「あいつらが勝手にいってるだけで、そういう仲じゃない」


 何か胸に違和感気のせいだな。

 アイツらが嫁ってきつすぎる。


 「そうですか私を選んでくれたら嬉しいです。ですが彼女たちには悪いので、流さんの気持ちが固まるまでは流さんとの接触は、できるだけ控えようかと思います。今後ともよしなにでは失礼します」



 そういって女髪さんは家を出て行ってしまった。


 「行っちゃった。あっという間だったな」


 すると携帯が鳴りだした画面を確認すると黒石だ。

 女髪さんの予想大当たりだ。


 【夜空君何かあったの? 今皆で君の家に向かってるんだけど】


 「お前ら説教な!」


 ◇

 それから家にやってきたアイツらに小一時間3人に説教をしてみたが当然の如く反省なし。


 「もう旦那様ったら! 夫の行動に目を光らせるのも妻の仕事だよ!」


 「そうだよ夜空君! これは君を愛しているがゆえさ!」


 「だってよぞら君の行動知りたかったんだもん!」


 この始末だ。

 こいつら話を聞きやしない。

 盗撮と盗聴は出るとこ出れば犯罪扱いだというのに。


 「それより旦那様! 家に来たついでに家事のお手伝いするよ!」


 「いいねぇ! 僕も僕も!」


 「私も! べっ別にやりたいわけじゃないからね!」


 「えっいいよマジで」


 「そう言わずに旦那様!」


 「やめろってこれ以上家のモノを壊さんでくれ!」


 「まぁまぁ僕ら愛妻の顔を立てて」


 「そうですわ!」


 「お前ら自分の事分かっていなさすぎ!」


 「そういうわけでお邪魔するね! 旦那様」


 「僕もね!」


 「私も!」


 終わった、今ではこいつら対策で陶器と木製の器や食器は家にはおいておらず。

 プラスチックの丈夫な奴だけだが。

 掃除洗濯やる事はいくらでもある。

 両親が海外出張で実質男の1人暮らし、そりゃいろいろと溜まっていつもので。

 ちなみに子孫繁栄的な卑猥な意味はふくまれてはない。

 ここを明らかにしていないとこいつらは、襲い掛かってくるだろうからな性的に……そしてまま責任を取らされハーレムエンドがありありとイメージできる。

 あれこれだけ見ると俺幸せじゃね?

 しかし、残念家に家事のできないお荷物専業主婦が×3きついわ!

 

 「あれ? 旦那様」


 花咲が不思議そうに声を出した。

 それに「どうした」と声をかけた。


 「旦那様の家がやけに綺麗で、流石旦那様だよ本気を出したの?」


 そう言われて部屋を見回してみると、非の打ち所がない程に綺麗に家具が整頓されていた。


 「洗い物もないや! ちぇ僕がやりたかったのに!」


 「洗濯ものもだね……ですわ!」


 確認してみると溜まっていた洗濯物は、綺麗にたたまれ洗濯済み。

 洗っていなかった食器は綺麗に洗われ食器棚に収められていた。

 女髪さんどうやってこれだけの事をあの短時間で。

 俺は急いで帰ってはいないが学校が終わってから40分もたってはいない。


 「あれあれ、冷蔵庫に料理があるよ? 旦那様が作ったの?」


 「量的には僕たちが食べても大丈夫そうだね!」

 

 「わあ! 美味しそう……ですわ!」


 「じゃあ食べよう! ねっ! 旦那様!」


 「待てってまだ時間的には早いだろ」


 「そうだね! 摘まむ程度ならいいでしょ? 旦那様」


 「確かにそうだね。今お腹いっぱい食べちゃうと寝るとまたたべたくなっちゃうね!」


 「それでも食べたい! ことよ」


 「ねえいいでしょ? 旦那様」


 「じゃあくうかでもいつもの約束通り、家には泊めないからな」


 「わかってるよ! それは旦那様が心の準備ができたらだよね!」


 「そんなこと約束したっけ……」


 「したじゃないか忘れたのかい? あの君の家の食器を全て割った日だよ!」


 「そう言われればそんな気が……」


 あの時はこれ以上家を荒らされたくないと、適当な事を言ったんだっけ。

 内容は覚えていない。


 「じゃあ食べよ! この餃子!」


 赤星が女髪さんの作った山盛りの餃子に手を付けた。

 赤星は精神的に実年齢より少しばかり幼いからな、我慢できなかったのだろう。

 確かに羽までついて実に美味しそうな餃子だ。


 「ほいしいさすかよそらほん」


 「こら! 口に物を入れたまま話しすなって」


 もぐもぐごくんといった擬音でもしそうな感じに、咀嚼して飲み込んだ赤星の顔にニッパと笑顔の花が咲いた。


 「凄い美味しい! こんな美味しい餃子初めて食べたよ!」


 「ほんと! じゃあ私も!」


 「僕もいただこうかな!」


 「じゃあ俺も!」


 もぐもぐごくん。

 擬音をつけてみた。


 「「「美味しい!」」」


 「凄い美味しいよ旦那様!」


 「これはもう僕の夫になる準備はオッケ-だね!」


 「もう1個もらお!」


 赤星が続けざまにもう1つと手を伸ばす。


 「僕も僕も!」


 「私も!」


 「俺の分も残しとけよ!」


 確かにこいつらが夢中になるのはわかる。

 滅茶滅茶旨い餃子だ。

 ジューシでコクがある羽の香ばしさに塩気も絶妙。

 俺たちは夢中になって餃子を貪った。

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