021
あれから次の日俺たちが学校行くと女髪さんの姿はない。
クラスメイトに女髪さんの事を聞いてみても存在すら知らないようだ。
いわゆる魔法ってやつだろう。
この様子だと担任の教師もだな。
あれから3人との関係に変化はない少し間までのまでの延長みたいなものだ。
まだ俺たちは清い体だ。
こいつらそういう関係になったら歯止めきかなそうだし、高校卒業までそういうモノはなしだと話をつけた。
それにしても神様ってのは凄いものだ。
あれだけ広いボロボロなホールに魔法かけて綺麗に見せるとは、実にファンタジー俺たちも本当のそのホールをみたとき驚いたもんな。
壁は崩れ床は大小の穴だらけ天上に大穴埃塗れ。
外に出てみれば、案の定立ち入り禁止の看板。
それから3人を連れてそれぞれの自宅に送り届けると、ひまわり、シズク、暁の両親が喜びのあまり自分の娘に抱き付いてから説教タイムだ。
3人に反省の色はない流石と言えば流石だ、この芯の強さ嫌いじゃない。
流石俺の嫁たちだ。
そして今日は珍しく3人とも弁当持ち。
あれを×3か……中々ヘビィだぜ……
「旦那様少し早いけど私たちのお弁当味見してみて今日のは自信作だよ!」
「ふふふふ、そうだよ! 僕たちは絶好調! お弁当も同じさ!」
「そうなのです! 私たちは絶好調なのです! りょー君!」
「今は我慢するが、味の方はいつか何とかしてくれよ……」
俺はいつものノリだろうと思っていたが。
「旦那様それはもう解決済みだよ!」
「そうだよ! 僕たちの料理はもう不味くはないのさ!」
「そうだよ! お父さんとお母さんも美味しいって言ってくれたよ!」
「ほんとか流石に昨日の今日で……」
「じゃあせーのでお弁当箱をオープンさ! せーの!」
シズクの呼びかけて3人で弁当箱を開けた。
その中身は驚いた事に。
普通のお弁当だった。
3人とも中身は同じミートボールに唐揚げミニトマトとレタスのサラダ。白米の上にハート型の海苔が一枚。
まぁ普通っちゃ普通だがいつもの黒一色からこうなると逆に不安になってしまう。
「大丈夫なのかこれ?」
進歩を喜ぶ前に思わず声が漏れる。
「大丈夫旦那様! シズクちゃん! 暁ちゃん! 皆で一緒に食べてもらお!」
「いいねそれ! 僕も賛成だよ!」
「うん! 私もいいよ!」
「「「あーん」」」
ひまわりがミートボール、シズクが唐揚げ、暁が白米を箸で取りあーんの体制。
幾度となく通った道であるが故躊躇してします。
「お前ら大丈夫なんだよな?」
「むう疑ってるの旦那様だったらエイ!」
そういってひまわりが俺の口にミートボールを押し入れる。
一瞬吐き出すかまよったが期待を込めてミートボールに歯をかけた。
「あれ……苦くなくて普通にうまい……」
味はいたって普通のミートボール。
甘辛い味つけに肉汁が甘くてジューシー。
しかしどうやって……別物レベルだぞこれ……
「むふふふ、旦那様美味しいでしょ!」
「確かにじゃあこいつらも」
続いてシズクの唐揚げをパクリ。
あふれ出るジューシなの肉汁に肉厚の肉の食感。
若鳥特有の軟らかい食感は、程よい弾力を返し噛むことが止められない。
そのままゴクリ次は暁の白米だ。
うん、普通に旨い白米だな。
ほのかな甘みと程よい食感、軟から過ぎず固すぎ過ぎず。
マジで別物だな胃袋掴まれたのかもしれん。
「どう旦那様?」
「どうだい流君僕の愛妻弁当の味は?」
「どうなのりゅー君?」
「めっちゃうまい! お前ら何かしたのか?」
「別に何もしてないよ昨日の夜、私の体に光が降りてきた夢を見たよ!」
「僕も同じ夢を見たよ!」
「私も!」
「となると女髪さん――婆ちゃんの仕業か……婆ちゃんナイス!」
「それとね旦那様、実は決めてもらいたいことがあるの……」
「どうしたひまわりいきなり」
「言い難いなら僕が言っちゃおうか?」
「わたしでもいいよ!」
「これは私がいいたいの、じゃあ」
ひまわりは大きく息を吸いこんで。
「このお弁当の味の順位をつけてほしいの! それでその……」
最初の声は大きいが尻すぼみになって後半何に言ってるのかわからん。
俺がひまわりに聞こうとするとシズクが。
「だから言ったのに肝心な事言えてないよ! じゃあ僕から言っちゃうね! 流君にはこのお弁当の順位をつけてもらって、その順位が僕たちの純潔を散らす順番てことさ!」
「エッチいことは大好きな人達だけでするものって、お母さんにならったかえらりゅー君とするの!」
「暁よくわかってないだろ?」
「うん! わかんないけど、りゅー君の子供を産むために必要なんでしょ?」
「そんなわけだよ旦那様!」
「そういうわけさ流君!」
「りゅー君!」
「分かった分かった、どうせ順番を決めても全員とやる事はやるんだろ?」
「当然だよ! 旦那様は私たちの旦那様だから、皆を愛してもらわないと駄目なの!」
「その日は熱い夜にしようね! 誰かを愛し忘れなんて許さないさ!」
「いっぱいいっぱい私達を愛してね! ラブラブしてね! りゅー君!」
「旦那様!」
「流君!」
「りゅー君!」
3人は俺の抱き付き満面の笑顔で。
「「「大好き! いつまでも一緒に居てね!」」」
3人の体温が心地よくて――。
ひまわり、シズク、暁の好意が心地よくて――。
俺はこいつらから離れなれないという考えが心地よくて――。
俺の幸せのために俺にベタ惚れのヒロイン達に俺を諦めてもらいたいと思うんだけどできる気がしないんだが……結果は無理。
俺とこいつらは離れられない星の元生まれたのだ。
それが今ととても幸せな気分にしてくれる。
絶対皆幸せにしてやるからな。
そんなことを思いつつ時は流れていく。
俺たちの幸せを乗せて。
これからもずっとこの幸せが続けばいい。
きっと続いていくさ。
だって俺の婆ちゃんは神様だぜ。
俺の幸せは確定されたようなものだ。
いっぱい子供を作って婆ちゃんを驚かせてやろう。
やはり俺はこいつらをどうあっても嫌いになれない。
こうして俺たちのも物語は終わりを迎えるのだった。
二日ほどこれと前の作品を見直して賞に送ります。




