食事
翌朝
「見知らぬ天井…か、」
俺はベットから身を起こさずにそう呟いた
「ついこの間まで平和な世界だったのになぁ~。」
ぼやきながら俺は身を起こして、部屋の中を見回した
「殺風景☆な~んもない。」
有るのは生活に必要な最低限の物、と言ってもトイレとシャワー、ベットにガンロッカー、テーブルにその他の棚くらいで、食べ物が一切ない。
「さてと、…。」
俺はテーブルに置いてある封筒からプリントを取り出した
「飯の時間はぁ~。おっ、もう、始まってるじゃん。」
昨日は着替えず寝てしまったため、着替えず俺は部屋からでた
「ん…。下か。」
廊下に出て、てに持った地図を見ると、食事をする部屋は地下2階の大部屋だった
地下は無骨な煉瓦の石造りで、煉瓦には申し訳程度にセメントが付けられていて、所々剥がれている状態だった
「ここか、よっこいしょっと。」
ドアを押すと、ギギィ~、と嫌な音を立てて扉を開開いた。
そこには長テーブルとパイプ椅子、明かりは天井から電球がそのままぶら下がっているだけだった
「気が滅入りそう。おっ?」
部屋には食事を配る男一人ともう一人、昨日会ったばかりの隊長が居た
「おはよう。そこにいる男から飯もらえよ。」
「了解です。」
棚から鉄の皿を受け取り、男からスパゲッティの乗った皿と、缶詰めに入ったコーンクリームスープを受け取って、隊長の座っているテーブルの反対に座った
「ご一緒しても?」
「座ってから聴くな。まぁ、良いぞ。」
「どーも。」
俺はスパゲッティをフォークで絡めて食べると、
「…………、まっず…。」
スパゲッティは茹でたスパゲッティにケチャプをぶっかけて、それに焼いたソーセージを乗せただけのスパゲッティだった
「これがレストランから出てきたら訴える。」
「確実に勝訴出来るぞ。まぁ、タダだからな。文句は言えない。他のやつらは自分で買ってるぞ。」
そう言いながら自分のスパゲッティを食べる隊長
「食っとかないと後に来るぞ。突っ込んどけ。」
「うぐぅ。不味い。」
スープの缶詰めを開けてのむと
「スープも不味い。底の方に固まってるし…。」
粉が固まっていて、スープは味が薄い上、微妙な人肌の温度。スパゲッティと合わせて最高のハーモニーを奏でていた
「後で武器商人に買ってこい。武器だけじゃなく、日用品、食料品、本に雑誌、服も売ってる。金さえ払えば戦闘機だろうが何なら原子力空母すら持ってきてくれるってよ。」
「そりゃ魅力的ですね。こんな飯よりいくらかましです。さてと、」
俺は不味い飯をどうにか流しこみ、スープを飲み込んでから、
「じゃあ、武器商人にあってきます。」
「午後3時から作戦がある。3時までにここ来てくれ、武器を持ってな。」
「……、了解です。」
本当に戦争地帯だなぁ、と今更ながらそう思いながら部屋から出た
次回から武器の紹介が始まります。