表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炎拳士と突然変異  作者: 作者です
1章 俺の故郷
7/209

五話 雷対土

オババが叫ぶ。


「始め!!」





セレスの獲物は片手剣、今は片手専用の木剣を持っている。


ガンセキさんは右手にハンマー、左手には杭を持っている。


ハンマーは知っていたが、あの杭は始めて見た。


杭・・・そこまで長くはない、恐らくあれを地面に打ち込んで何かするんだろう。


手に持った1本と、腰にぶら下げてある4本・・・計5本か。


とりあえず見物だ。




セレスは右手に電を纏わせ、それを左手に持った木剣に移す。


木剣が電を帯びる。




雷属性の位を説明すると・・・。



低位 電・・・威力よりも痺れさせ、敵の動きを鈍らせる事に重点を置いた電撃。


並位 雷・・・威力重視の電撃。


高位 天雷・・天の雷。


神位 神雷・・神の雷。



雷属性は全属性の中で、最強の攻撃力と攻撃速度を持つ。


その反面で防御魔法が一切無い。



今さっきセレスが木剣に纏わせたのは電・・・詰まり、あの木剣で少しでも打たれると痺れる。




先手はガンセキさんが打った、ハンマーを地面に叩きつける。


岩の腕がセレスの前方に召喚され、そのまま攻撃を仕掛ける。


セレスは木剣を持っていない腕から雷撃を放ち、岩の腕を破壊する。


決してガンセキさんの岩の腕が脆い訳ではない、セレスの雷撃が強力なんだ。




一つ魔法について補足説明をする。



魔力=これを消費して魔法を使う。


共鳴=神とシンクロする。



詰まり共鳴率が高ければ威力や防御力等の、魔法の効果も強力になる。


俺が言いたい事・・・セレスの雷撃は、他の雷使いのそれとは威力が桁外れ、と言う事だ。



だがガンセキさんも壊されると分かって、仕掛けていたようだ。




セレスか岩の腕を壊した時、既にガンセキは次の一手に移っていた。


注意を岩の腕に向けさせ、その隙に彼女の横に回り込み、ハンマーでセレスに攻撃を仕掛ける。


セレスは咄嗟に木剣でハンマーを払い、もう一度ガンセキに雷撃を放つ。


ガンセキは横に飛び、雷撃を避ける。


倒れながらハンマーで地面を叩き、再び岩の腕を召喚する。



セレスは雷撃は使わず、岩腕の攻撃を回避すると、そのままガンセキに木剣で仕掛ける。


ガンセキは慌てる事もなく杭を地面に刺し、それをハンマーで叩きつける。


杭が地面に深く突き刺さる・・・。


その時だった、岩の腕が急に巨大に・・・大地の巨腕(高位)と成った。


セレスはガンセキの方を向いていた為、大地の腕に背後を取られた。


大地の巨腕は殴り掛かる、セレスは何とか向きを返し、木剣で受け止める。




確かにセレスの方が才能は断然上だ・・・だけど、ガンセキさんの方が戦い方を知っている。


ガンセキさんは死地を生き抜いて来た、村でぬくぬく育って来た俺達とは違うんだ。


現に、大地の巨腕なんて高位魔法をセレスの木剣で防げる筈がない。


ガンセキさんは力を抑えたんだ、そうしないとセレスが大怪我を負ってしまう可能性があるから。


あと予想だが、あの杭は神言の代わりだ、あれを地面に突き刺す事で、直接的に地の神に語り掛けているのだと思う。




「セレス・・・どうやら俺の勝ちだ」


ガンセキは立ち上がり地面に突き刺さった杭を握る。


彼が杭を抜こうとしたら、そのまま杭と一緒に地面が盛り上がる。


杭を柄(持つ所)として、岩の剣が造られる。




「この剣は全く切れないが、打撃力は高いぞ」


ガンセキはセレスの背後に立つ。


セレスは大地の腕を防ぐだけで精一杯だ。


「どうする? 降参するかい?」




ガンセキさん・・・残念だけど、セレスは天才じゃない・・・突然変異だ。


あいつの才能は異常なんだよ。




セレスは笑いながら・・・


「ガンセキさん、私を甘く見ちゃ駄目だよ~」


突然セレスの背中から雷撃が放たれる、ガンセキは驚きながらも足を上げ、靴底で地面を叩く。


すると岩の壁が現れ雷撃を防ぐ。



セレスは大地の巨腕を木剣で流しながら、横に回り込むようにして回避する。


大地の巨腕は力の行き場をなくし、そのまま地面に追突、轟音が鳴り響き、大地の巨腕は土に帰る。


地面が揺れる。


「わわっ!!」


セレスは体勢が崩れて転ぶ。


「痛いよ~ グレンちゃ~ん!!」


戦闘中に助けを求めるな。



でも・・・ガンセキさんの防御魔法は流石だな、同じ並位魔法でセレスの雷撃を防ぐなんて。


ガンセキの防御魔法は攻撃魔法よりも熟練が高い、そのため共鳴率がセレスより低くても、防御魔法自体の防御力が高い。


逆にセレスは共鳴率は高いが、攻撃魔法自体の熟練は低い、とまではいかないが照準。



ガンセキは・・・


「背中から雷撃を放つなんて、聞いた事がないぞ」


そう・・・セレスが突然変異と言う理由の一端がこれだ。


天才だろうが何だろうがこんな事、セレスにしか出来ない。


この能力はあいつの産まれ憑きだ、全身放雷と言う。


その名の通り、全身から雷撃を放つ事ができる。




セレスは埃を払いながら立ち上がると。


「ガンセキさん、今度は私から行っくよ~」


やっぱ、セレスはアホだ、先手を取る事を相手に教えるなよ・・・。



ガンセキはハンマーを腰に戻し、両手で岩剣を持ち、防御の構えをとる。


セレスは走り出し斬り掛かる、ガンセキはそれを受けた瞬間、靴底で地面を叩き、岩の壁を召喚しセレスの視界から消える。


ガンセキは岩の壁に向けて、岩の剣を突き刺す。


岩の剣は壁をすり抜け、セレスに襲い掛かる。


セレスは木剣で何とかガンセキの攻撃を払う事が出来た、壁に手を添えて零距離から雷撃を放つ。


壁が壊れる・・・セレスは間を空けずに木剣でガンセキに斬りかかる。


ガンセキは岩の剣で受け、鍔迫り合いと成る。




セレスの木剣は片手剣であり、両腕で柄を握れない為、片腕は刀身に添えている。


暫く二人は動かない。


・・・ヤバイな・・・ガンセキさん、鍔迫り合いはセレスにとって有利だ。


セレスは、たとえ鍔迫り合いで両手が塞がっていても・・・。



ガンセキも気付いたのか咄嗟に離れようとする・・・だが既に遅かった、セレスは膝から雷撃を放ち、それが相手の足に直撃する。


ガンセキは倒れる・・・だが其処からが流石だった、倒れながら地面に手を置き大地の壁を召喚する。


セレスも直ぐに、倒れたガンセキさんに追い討ちを仕掛けたが、大地の壁に阻まれた。


大地の壁はガンセキを囲っており、セレスは中に入ることが出来ない。




流石だな、ガンセキさん・・・セレスの雷撃を足に貰いながら、神言なしで即座に大地の壁を召喚するなんて。


「グレンちゃ~ん!! どうしよう、ガンセキさん入ったまま出て来ないよ~」


「俺に聞くな、自分で考えろ」


「いいもん、壁ごと壊しちゃうもん!!」


セレスは片腕を天に上げ、神言を唱える。



「天よ怒りを、一筋の輝きを」



するとガンセキの真上に、小さな雷雲が出現する。




ガンセキさん、どうする? 大地の壁には屋根がない、壁を消して回避に移るしかない筈だ。


しかし大地の壁は消える事もなく、やがて小さな雷雲から雷が落ちる・・・この魔法は、天の雷(高位)と言う。



だが大地の壁は壊れず、今だそこに存在していた。


セレスの天雷で壊れないなんで、ガンセキさんの大地の壁はどんだけ頑丈なんだよ。


でも、あの壁は空が丸見えなんだ、ガンセキさん自身は直撃な筈だ。



その時だった・・・壁の中から声が聞こえる。


「その程度の雷で、俺の魔法は破れないぞ、もっと強力なので来い」


ガンセキは挑発する。


セレスはムキになる。


「くやし~!! もうどうなっても知らないもん!!」


セレスは木剣を地面に突き刺し、両腕を上げる。


神言を唱える。



「響き渡る雷鳴、雷雲で空を覆い、天を焦がせ」



セレスの頭上、数mに雷雲が・・・轟音を鳴らしながら少しずつ大きくなり、やがて戦闘範囲全体を覆う。




・・・自分の魔法を防がれる事なんて、滅多にないから完全にムキになってるよ。


あの馬鹿、とんでもない魔法を使いやがった。



例えば、ガンセキさんを護ってるのは大地の壁、これを正式名称で言うと。


高位下級魔法、大地の壁。


セレスが使おうとしているのは。


高位上級魔法、天雷雲。


天雷雲・・・雷を大量に発生させる雲を頭上に造り出し、好きな場所に天の雷を何発でも落とす事が出来る。


魔法使いとして、俺の魔力は標準だ。


セレスを例外としても、他の勇者候補の2人でさえ、俺より遥かに魔力量が多い。


高位以上の魔法は、並低位に比べると魔力の消費が物凄く多い。


俺にとって高位下級魔法は決め技だが、この2人は普通に戦闘に組み込める。


高位上級魔法・・・このクラスは、アクアとガンセキにとっての決め技だ。



セレスの突然変異と言う一端・・・この高位上級魔法すら、普通に戦闘に組み込める程の魔力量。




グレンはオババに話しかける。


「おい、婆さん・・・止めた方がいい、ガンセキさん死ぬかも知れんぞ」


ガンセキが天雷雲を防ぐには、彼が高位上級の防御魔法を使える必要がある・・・ガンセキがそれを使える確証がない。


「・・・若造が、ガンセキを甘く見るな」


アクアも流石に止めに入る。


「お婆ちゃん、止めた方がいいよ・・・あの魔法、人に向けちゃ駄目だよ」


妖怪はそれでも止めに入らない。


「ワシは長い事生きて来たがの、ガンセキ程の防御魔法の使い手は、そうそう居んぞ」


グレンは溜息混じりに。


「・・・どうなっても知らんからな、婆さん」


「良いから見とれ」



やがて雷雲より無数の雷が、それが大地の壁に突き刺さる。


・・

・・

・・


大地の壁は、跡形もなく破壊される。


砂煙が俟っている・・・グレンは目を疑う。


その砂埃の影には、人影が立っていた。


大地の【盾】を天に掲げたガンセキが、其処に立っていた。



セレスは信じられない、と言った表情でガンセキを見ていた。


オババが言葉を発する。


「ワシも若い頃は・・・仲間と共に旅に出た事がある」


「魔族・・・まさに化け物じゃ、姿形は人間とさほど変わらん・・・数が少ない、じゃが個体として異常な力を持っておる」


「奴らは高位上級魔法を使う・・・ガンセキは、そいつ等を相手に戦って来たんじゃ」


グレンとアクアは言葉を失う。


・・・マジかよ・・・俺だって甘く見ていた訳じゃない・・・でも、それでも俺は甘かった。


だが一つ疑問が有る。


「ちょ、ちょっと待て、大地の盾は確か高位中級魔法だろ? どして防げるんだよ?」


天雷雲は高位上級魔法の筈だ、共鳴率だってセレスの方が間違いなく高い。


「ガンセキの足下を良く見て見ろ」


グレンはガンセキの足下を見る・・・ガンセキを中心に前後左右に杭が地面に刺さっていた。


「あの4本の杭、その中心にガンセキが立っとるじゃろ?」


グレンは頷く。


アクアは何か閃いたようだ。


「分かった、あの十字内は水の領域見たいになってるんだ!」


水の領域・・・水使いにとって有利な場所。


「アクアよ、お主はグレンより利口じゃの・・・じゃが50点しかやれんな」


アクアが俺の方を見てドヤ顔をしている・・・ムカつく。


「ガンセキはの、4本の杭で自分専用の祭壇みたいな場所を造っておる」


グレンは納得する。


「・・・そうか、その祭壇で神との共鳴を高めているのか」


詰まり・・・あの中ではセレスよりガンセキさんの方が、共鳴率は格段に上って事だ。


グレンがオババに問う。


「あの十字内での魔法は、通常より遥かに強力って事になるのか?」


「恐らくな・・・じゃがその逆を言うと、あの中から出ると元に戻る、とも言えるの」


なるほどね、欠点も有るって訳だな・・・ガンセキさんは、あそこから動けない。




アクアが俺に・・・


「ねぇ、グレン君」


「なんだ、アクアさん」


「ボク、良く話が分からなかったんだけど・・・なんで祭壇だと共鳴率が高くなるの?」


「そうさな・・・水の領域は、ただ単に水使いの有利な場所を造っているだけろ?」


アクアは頷く。


「ガンセキさんは杭を使って、土の神と自分の繋がりを強くしている、繋がりを強くすれば、それだけ神様から貰える力が多くなる訳だ」


「ん~ 何となく分かったんだけど、共鳴ってそもそも何なの?」


「共鳴についてはまだ完全に解明されてないんだよ、とりあえず共鳴率が高ければ、そんだけ魔法の効果が高くなるってだけ覚えとけば良いんじゃないか」



神言・・・高位以上の魔法を使いたいから力を貸してくれ、と神様に頼む事。


神との共鳴・・・俺は炎使いだから火の神様から力を貰ってる。




例えばセレスが使う天雷雲(高位上級)の攻撃力を25、セレス自身の共鳴率を30とする・・・合わせて【55】これがセレスの天雷雲の総攻撃力だ。


次に通常時のガンセキが使う大地の盾(高位中級)の防御力を20、ガンセキ自身の共鳴率を10とする・・・合わせて【30】これがガンセキの大地の盾の総防御力だ。


あくまでも俺の考えた、勝手な数字だが55対30でガンセキさんに勝ち目はない。


だがガンセキは共鳴率を杭4本で異常に上げた・・・その結果、ガンセキの共鳴率は10~【50】になった。


【55】対【70】・・・ガンセキの圧勝だ。



ただし、普通に考えれば共鳴率を上げただけで高位上級魔法に高位中級魔法が勝てる、なんて事はそうそう無い。


そもそも共鳴率は産まれ憑きで、修行で上げられるモノじゃない。


ガンセキさんはあの杭、と言う道具を使って共鳴率を上げている、だけどそれ程の強力な道具は持ち主を選ぶ、使用するだけでも恐らく難しい筈だ、それを使いこなすのはもっと難しい。


現にガンセキさんは共鳴率を異常に高める為に、その場から動けないと言う高いリスクを背負っている。




オババが言う。


「此処からがガンセキの腕の見せ所じゃ、どう自分に有利な状況で戦いを進めるか、セレスとの駆け引きが必要だの」


その点なら問題ない、なんたってセレスはアホだからな。


・・

・・


・・

・・


ガンセキは一度、大地の盾を土に帰し、再び杭を地面に刺し、ハンマーで深く突き刺す。


突き刺した杭を抜くと、地面が盛り上がり、杭を持つ所として大地の盾となる。


どうやら盾を造り直したようだ。


ガンセキはセレスに。


「セレス、そろそろ決着を着けよう」


「良いですよ~」


セレスも賛同する。


「もし、君の魔法一撃で俺の大地の盾を破壊できたら君の勝ち、って事で良いかな?」


「壊せなかったら、私の負けですね~」


「・・・そうだ」




さすがアホのセレスだ、自分にとって不利な提案に簡単に乗りやがった。


これでガンセキさんは、その場から動けないと言うリスクを考えなくていい。




セレスは木剣を地面から抜き、天に上げる。


神言を唱える。


「天の雷よ、我が剣に宿り、光り輝け」


天雷雲の為に創り出した雷雲は、まだセレスの頭上に残っており、それから無数の雷が木剣に落ちる。


雷が落ちる度に、木剣はその輝きを増す。


高位上級魔法、天雷砲・・・剣に天の雷を集め、単対に向けて強力な一撃を放つ。


天雷雲は本来広範囲に天雷を落とす全体攻撃、変わって天雷砲は一ヶ所に集めそれを放つ。



グレンはオババに問う。


「なあ婆さん、いくら共鳴率を高めた大地の盾でも、流石に天雷砲は防げないんじゃないか?」


それにガンセキさん自身も足に怪我をしている、防御に取ってもそれは不利だ。


「確かに・・・しかしな、セレスの得物は何の変哲も無い木剣、威力は格段に落ちるじゃろうよ」


なるほど・・・もしガンセキさんが、そこまで計算してこの提案をしたのなら、俺には到底敵わないな。






ガンセキは大地の盾を構える、すると盾の形状が変化し完全防御形態となる。


セレスは、輝く木剣の先をガンセキに向け・・・。


「それじゃあ、いっきま~す!!!」


天雷砲が轟音と共に発射される。


地面を削りながら、物凄い衝撃と共に大地の盾(完全防御形態)に襲い掛かる・・・・ガンセキは足の怪我で上手く地面を踏ん張れない、少しづつ後方に押されて行く。




ヤバイぞ、共鳴率を高めている4本の杭から出ちまったら、ガンセキさんの負けは決定だ。


そしたら、次は俺がセレスと戦わなきゃいけなくなる・・・ガンセキさん頑張れ!!


・・

・・


・・

・・


どうなった・・・ガンセキは健在だ、まだ其処に立っていた。




セレスは・・・。


「う~ 負けちゃったよ、盾壊せなかったよ~」


大地の盾も其処に残っていた。



しかしガンセキは予想外の言葉を。


「いや・・・俺の負けだ」


次の瞬間・・・盾にヒビが入り、そのまま砕けてしまった。



オババが叫ぶ。


「そこまで!! 勝者、セレス!!」



「うそ・・・やった!! 私の勝ちだって!!」


セレスが俺に向けて走ってくる。


あいつの天雷砲を受けて、本人は無傷・・・セレス気付けよ・・・本当の殺し合いだったら、お前勝てないかも知れんぞ。


「にへへ~ グレンちゃん見ててくれた? 私に惚れ直した?」


グレンはセレスの頭を叩く。


「痛い!! グ~ちゃん何するの!!」


「馬鹿かお前!! 人に向けて何て魔法使うんだよ!!」


「だって~~」


「だってじゃない!! 相手がガンセキさんだったから良かったけどな、俺だったら死んでるぞ!!」


「ガンセキさんに謝って来い!!」


セレスは納得いかない表情で、ガンセキに謝りに行く。


俺と戦う時、あんな魔法使われたら・・・もう、何も考えたくない。





五話 おわり




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ