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炎拳士と突然変異  作者: 作者です
11章 いざヒノキ山
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七話 返事がない

十四時ころには朱火の団員と接触し、小隊長は行く先の様子を聞く。赤の護衛は当初の予定通り、ペルデルたちと行動を共にすることとなる。



現在二日目。


三日目より、この一団は二手にわかれて本陣を目指す。



【荷馬車ルート】


道の状況はかなり悪く、積荷を下ろすなどの手間も考えられる。予定ではヒノキ到着まで、十日から十五日のあいだ。


最終決定権は一般小隊長。


護衛は一般分隊二十名と属性分隊十名。


荷馬車の管理は商会員数名。


五名の朱火団員が先行し、班長補佐がその指揮を取る。



【力馬ルート】


道は多少険しいものの、宝玉具を装着した馬の足は速く、かなりの時間短縮となる。予定ではヒノキ到着まで、六日から十日のあいだ。


ただし、馬車と比べ積める荷は少ない。



フエゴとグレン、そして案内人(商会員)を含めた先行の十九名。


今夜は輸送隊の野宿地を通り過ぎ、前もって下準備をすることにより、メモリアたちの進行を円滑なものとする。


その下準備に魔法陣を使用するらしく、明火長も先行部隊には同行しているが、指揮権を持つのは班長となっている。


一般十名と属性十名。最終決定権はメモリア。


コガラシの戦闘癖が予想されるため、今後先行隊に彼が回される可能性もある。


・・

・・


野営地。


周囲にはまだ岩と黄土が残っているが、少しずつ薄緑の草が目につく。まだ少ないものの、この先を進んでいけば木の数は増えていくだろう。


辺りはまだ明るいため、今ごろペルデルたちは、力馬ルートに入っているころと思われる。



ここ野営地では、それぞれが朝を迎える準備を始めていた。


明日より二手に別れることもあり、この一団の上席者たちは照明玉具を囲う。


話し合いと言っても、すでになんども繰り返していた。しかし通る道が両方とも楽ではなく、なにより勇者一行という護衛対象も含まれるのだから、念入りになるのは当然だろう。


その場に集まるのは、一人を除き力馬ルートを通る面々であり、ほか分隊長はそれぞれの役割につく。



小隊長・属性分隊長代理・戦闘狂の一般分隊長・勇者一行の責任者。


本当はセレスも加わるべきかも知れないが、今はアクアと共に夕食の支度を手伝っていた。内容も簡単なものであり、それほど時間はかからないが、太陽が隠れる前に調理は済ませたほうが良い。



話し合いも終盤となり、確認事項もなくなったころ。メモリアの付き人がなにを思ったのか、草の生い茂る地面に両膝をつけ。


「お願いがあるだす。もっ もう、じっ じぶんは」


ヒック、ヒックとのどを鳴らしながら、ゼドは頭を草に打ちつけて。


「つらいだす こ、怖いだすぅ」


そう言いながらメモリアを指さしていた。


「なにオジサン。私がなにかしたの?」


ゼドは頭をあげる。額には土と草がこびりついており、人を殺すような眼光からは涙が頬をつたう。


自慢の穴からは鼻水が流れ、臭そうな液体があごをぬらす。


「このひどごわいからあ゛ 今晩だけで良いだずから、だれが別の人が自分の面倒をみてくだざい」


開かれた口内から見えるのは、上下の歯をつなぐよだれの糸。


「ちょっと、やめてよ。人聞き悪いの」


「どうかぁ どうか、頼むだずぅ」


再び地面に頭をこすりつける。


「……ひどいよ」


これまでの彼女の行いは当然のものであり、むしろ甘いくらいであった。勇者一行の案内人でなければ、この程度ではすまないだろう。


「いじめないでぐだざいぃ」


終いには大声で泣き始める。



駄目だこいつ。


そう思ったのは、この場にいるほぼ全員だろう。



ガンセキは今のゼドに多少慣れたのか、困惑しているメモリアに近づき。


「気にしないほうがいい。この人は平気で嘘泣きするので」


「嘘じゃないだすよ。これを見るだす、これが本物の涙なんだすよぉ」


たしかに液体は流れているが、瞳は濁っていて汚い。


「感情操作に関しちゃ本物でさあ」


この男が本気で泣けば、恐らく全員を己の場に引きずり込む。




他国の勇者一行を含め、幾多の強者を殺めてきた化物という事実。


コガラシは責任者を見つめ。


「旦那さえ宜しけりゃ、あっしが御一緒いたしやす」


気づけばゼドの目は枯れていた。


「お兄さんが自分の面倒をみてくれるのだすか?」


赤く染まった頬に両手をそえ、身体をくねらせながら。


「ご指名されちゃっただす」


ガンセキは危険を感じ、即座に首を左右に振り。


「俺としては、このままメモリアさんにお願いしたい」


代理はどこか冷めた目で。


「それを決めるのは私じゃないの」


暗くなりかけの天を仰いでいた小隊長は、嫌々ながらもゼドについて考える。


「この二人を組ませると、ろくなことしない気がするが。まあ、一人にずっと押しつけることもできないか」


ガンセキはゼドに辛く当たれない。


「申し訳ないがもしものとき、俺じゃこの人を止めるには力不足だ」


その点に置いては自分より、メモリアのほうが優秀だと、責任者は考えている。



小隊長は咳払いを一つ。


「一晩くらいなら、まあ面白いかな」


代理は眉をしかめ。


「大丈夫なんですか」


「毒は毒をもってなんとやら、中和するかも知れないだろ?」


そもそも問題行動の多い自分の部下を、今回の重要任務に推薦するような人だった。


類は何とかを呼ぶというが、小隊長もけっこう適当。いや、いいかげんな性格なのだろうか。



メモリアは周りに気づかれないよう息をつくと。


「判断に従います。それじゃあ、私ごはん食べても良いですか?」


もともと順番は決まっているため、小隊長の許可を得たのち、代理はちょこんとお辞儀をしてその場を離れた。


・・

・・


メモリアはうつむいたまま、部下たちに指示を送る。


「ご飯たべよ」


補佐は彼女の来た方角を見渡して。


「案内人さんは?」


顔を上げた分隊長はいつもの笑みを浮かべ。


「今夜はね、コガラシさんが面倒みることになったの」


「それ、やばいでしょ」


フィエルが顔をしかめるのも肯ける。



部下の誰かがぼそっと言った。


「たぶんサボるな」


こういった認識を持たれている連中である。


「毒は毒をもって制すんだって」


「同じ馬鹿ってことかしら?」


戦闘狂と気狂いは、なにを考えているのかわからない。


「なにがいけねぇのかわかんねえけど、食って良いんじゃ、おれは飯をくうんだな」


ただの馬鹿は立ち上がると、炊きだしを受けとりに行く。



メモリアはその無駄にでかい背中を見つめながら。


「あのデクノボウ」


語源は不明だが、役にたたない人、気の利かない人といった意味が今に伝わる。


「でも命令には忠実ですし、あれに比べれば、ずっと良い兵士よ」


フィエルやイザクはこの分隊に所属して日が浅い。


「ボルガが命令違反をすると、だいたい流れが良い方に傾くの」


頭は悪いが、根本は見すえている。


「壁系の魔法だけなら、たぶんレンガの属性兵でも飛び抜けてると思う」


姐さんと呼ばれているだけあり、補佐または代理の地位になるまでは、良く一緒に修行をしていた。


・・

・・


メモリアは炊きだしを受け取ると、座る場所を探す。いつもはフィエルと食べているのだが、なぜか今日は彼氏のことで頭が一杯のようである。


休憩中とはいえ、仕事の最中なのだからやめて欲しいのだが、まあ仕方ない。


「代理、一緒にどうだい」


部下に勧められたが、苦笑いで断っておく。


正直いえば、彼女はあまり男性が得意ではない。



自分たちを捨てた父が憎い。


故郷の大人たちが怖い。


鉄工所で出稼ぎをしていたころ、優しい言葉で自分を騙した男は、今でも許せない。



それでも責任感の強い兄は優しかったし、いつも心配してくれる弟は可愛い。


なにより彼女との将来を本気で考え、その家族を村から開放しようと、一生懸命お金を稼いでくれた男もいた。


人は財産であり、属性使いは最大の稼ぎ頭でもあるため、貧しい村との交渉は命がけ。



たしかに男は苦手だか、彼らのお陰で嫌いではない。でも嫌な記憶が多いから、やはり警戒はしてしまう。


「うめぇ」


この男、最初はすごく怖かった。


「これは、うめぇんだなぁ」


無駄にデカイのである。


「おいこらボルガ、食べ物粗末にすんな」


「ああ、姐さんか」


スプーンの持ち方をみれば誰でもわかるだろう。


「邪魔しねぇでくれ。おれは今いそがしいんだ」


ただのバカだった。



メモリアは自分のスープを地面におくと、デカブツのとなりに座る。


「おまえ食べ方汚い。ちゃんとキレイに食べないと、お母さんに怒られちゃうよ」


「そりゃあ困るんだな、母ちゃん怒るとおっかねぇんだ」


本人から得た情報であり、そこまで詳しくは聞いてない。


彼の実家である食事処は、父が倒した魔物の報酬を元手にして建てられた。



メモリアはギルドがあまり好きじゃない。


父が嫌いだから。そのせいで酷い目にあったのを、今日まで忘れたことはない。


「ほら、ちょっと食べるのやめな」


布でボルガの汚れた鎧を拭く。


病気で死んだ妹も、もっと上手に食べていた記憶がある。


「だから姐さん、邪魔しねぇでくれって」


「まったく」


メモリアは溜息をつき、鎧を綺麗にするのを諦め、自分のスープを手に持つ。


少しの乾燥野菜。米か芋でも混ぜてあるのか、粘り気がちょっとある。


ちょびちょびとすすっていく。


グぅ~という音がなる。



気づけばボルガが明後日の方角を眺めていた。


メモリアは硬いパンをナイフで半分にし。


「ほら」


ボルガの空になった食器に放る。


「いらねぇんだな。おれはこう見えてもよぉ、力馬と同じで燃費が良いんだ」


「さっきから、誰かのおなかがうるさくてしかたないの」


自分のスープをスプーンですくい、空皿の中にある硬いパンを湿らせる。



こまった子ほど可愛いというが。


「姐さん性格わりぃから、後が怖ぇんだよなぁ」


パンを掴むと一気に噛み切ろうとするが、硬くて手こずる。


「おいこらボルガてめえ、礼ぐらい言えないのか」


可愛くはない。


・・

・・


辺りはだいぶ暗くなっていた。後方から玉具の明かりが照らしてくれているものの、探る先はなにも見えない。


数名の一般兵が前にでて、自らを明かりとする。


「ありゃちっと、可愛こちゃんが可哀想ですぜ」


「彼女の本性は冷酷な機械なんだす。お兄ちゃんも可愛いからって、あの忌々しい上っ面に騙されちゃ危険だすよ」


分隊長は首を傾げ。


「そうですかい? あっしには、ただの強い子にしか見えやせんが」


「どっちも変らないだすよ」


気をはって、負けないように。そういうのを見ていると、心の底から虫酸が走る。


「あれが育つと、ほんとに厄介なんだすよ」


「へえ」


なんど地面に叩きつけても、自分に憎悪の眼差しを向けながら立ち上がり、震えた剣を再び構え直す。


「それでたぶん、最終的には凄く嫌な性格の女になるだす」


「あっしに女のことは解りやせんが、そんな単純じゃねえでしょ?」


ただ単に、嫌いな女性を一緒くたにしているだけではないのか。


「女どもはみんな自分を馬鹿にするんだす。でも自分はお利口だからわかるんだす、馬鹿にする奴が本当の馬鹿なんだす」


こんな口を叩きながらも、地面に手を添えているのだから、やはり侮れない人物である。


「低位魔法をそんだけ使えりゃ、あっしらよりゃマシじゃありやせんか」


コガラシはもともと打撃に特化した剣術だが。


「イザクの旦那、今はちげえが本来の得物はたぶん刀でさあ」


魔力があれば宝玉具を使える。


「戦場で活かし難いからって、打撃の剣に持ちかえる時点で、自分からすれば考えが生温いんだすよ」


水属性の鎖帷子くさりかたびらにより、暑い場所では熱を防いでいる。この国ほど鉄製の防具は普及していなくとも、鎧系統(氷と岩)の魔法を使う魔者も多い。


「昔は刀を得物とする剣士がそれなりにいたからこそ、実戦向きの物を作る職人も少しはいたそうなんだすがね」


桑などの農具を造っている者が、間に合わせで武具を拵えていた時代もある。


「切れ味を優先させた剣ってのは、最近じゃただの美術品でさあ」


レンガでも式典や日勤内務の一部でしか使っていない。


光の一刻。


宝玉具の流通が始まったころ、刀の時代は完全に終わった。



ゼドは領域を消すと、その場で立ち上がり。


「自分が剣士だったころ、戦いの場で魔力まといなど使わなかった」


炎魔豚と戦ったとき、彼は火傷を負っている。


「あんなもの、剣に対する冒涜じゃないだすか」


そうなんども教えても、私は女だという戯れ言で、魔力まといを止めなかった弟子がいた。


「あっしの師匠は普通に使ってやしたがね」


「それはお兄さんの流派だから良いんだすよ。教えを受けるのなら、せめてその期間は従うのが礼儀だす」


だからゼドは師に言われ、やりたくもない領域魔法の鍛錬をした。


「少なくとも自分の流派では、大切な戦いの場に魔力まといを許したくないだす」


精神的な教えは何一つ聞かなかったが、力を得る代わりとして、ゼドはそういったものを守っていた。


でも自分の弟子からは考え方が古臭いと、良く馬鹿にされたものであった。


「あんた剣は捨てたようですが、不殺の意志は持っちゃいやせんよね」


現に魔物を平気で殺している。


「最後に戦ったとき折れちゃっただす。新しいのを求める根気は、もう自分にはないだすね」


伸びていた背筋を丸めると。


「剣士が殺すのをやめたら、それこそなんも残らないだすよ」


必要なら、今でも人を殺めることはある。




コガラシは目を閉ざし、腕を組む。


「玉具なしの刀を長年使うなんて、あっしにゃ到底無理でさあ」


戦ってはいなくとも、この会話は戦闘であった。殺し合いに限らず、ただの試合でも、真面目であれば誰だって集中する。



心技・一



相手の集中状態を利用し、心の隙間に刃を通すことで、対象の思考を一瞬停止させる。


「量産品だからか魂は薄いだすが、製作者の執念が邪魔しないのも一つの利点だす」


全ての刃物には、神の亡骸が宿っている。


「これだって、丁寧に造られてるじゃないだすか」


コガラシが腰に差していた片手剣を、いつの間にか手に持って眺めていた。


「懐刀だけじゃなく、この子も大切にしなきゃ可哀想だす」


その一振りを止めるには、鍛錬からなる反射運動しかない。


「高価だから壊さんようにしてるだけで、あっしからすりゃ大事でもありやせん」


父の形見をゼドから守っていた。



この男。師より若いが、恐らく同列かそれ以上。


「剣に生き、剣に死ぬ」


だからこそ、聞きたいことがあった。


「流れに任せて使っちまったんですが、あっしにはその意味が不明でさあ」


ゼドは片手剣の刃を持つと、相手に柄の部分を向ける。


「戦いに生きる人は誰だって、自分の死に美意識を持つだす」


受け取ると、コガラシは片手剣を鞘に帰し。


「あっしにはようわかりやせん」


「愛する人に看取られるのを望む者もいれば」


百人百様。


「戦いの果てに朽ちるのを夢見る人もいるだす」


望み通りとは限らない。



引き際すら気づけぬまま、敗走に出遅れた者たち。


追撃からなんとか逃げ切ったと、安堵した数日後の夜間。


「あっしに出会わなけりゃ、師は剣に死ねたのでしょうか」


「それは酷なことをしただすね」


コガラシは振り向くと、野営地を見渡して。


「最後の教えに従って、あっしはレンガに帰りやした」


魔物まぶつだけでは物足りない。


「ここは息苦しくて仕方ねえ。魔者ましゃが恋しくて堪りやせん」


彼は誰かと違い、そんな自分を認めていた。


「でも、もどってきてよかった」


母を看取ることはできないかも知れない。


あの子には振られるかも知れない。



本当は一緒に来て欲しい。


でもそれは、彼女の選択。



自分の分隊には愛着がある。振られたら、ギルドに登録する意味もない。


「こっちですべきこたあ、全て終わらせやしたんで」


勇者同盟に編入されろば、今の部下とは別れるかもしれない。


「これで未練を残すことなく、最後まで戦えまさあ」


彼は兵士のまま、剣士として生きるだろう。



ゼドは鼻の穴に指先を当て。


「心を研ぐことの危険性を、自分は内緒にしたまま弟子に教えただす。まあ、これっぽっちも後悔はないだすがね」


穿(ほじ)ろうとしたその手は、そっと下ろされていた。


「自分に都合が良いよう事を運んだようだすが、相手が人間だって忘れてないだすか」


ゼドは意地汚い笑みをコガラシに向け。


「内緒のままで、本当に良いんだすかね?」


なにも選ばず、誰も求めず、兵士を続ける可能性もある。



怖いのか。


「戦狂いのあっしの剣に、そんな道はありやせん」


卑怯者は無意識に、地面へ尻をつけていた。



心技・二



決められた範囲。不安を刺激し恐怖を増大させることで、弱者の戦意を完全に喪失させる。



見下す者


「お前が望んだその道に」


闇に浮かんだ男の顔は


「意味は」


人か


「誇りは」


それとも鬼か


「信念は」


いや違う。


「果ては、あるのか」



この男は、ただの


「自分は思うのだすが」


差し伸べられた手をつかみ、コガラシは立ち上がる。


「たぶんお師匠さんの歩んだ道のりこそが、剣に生きて、剣に死ぬってことなんだすよ」


自分はもう剣士ではないのだろう。でもこれだけは、剣士に伝えておきたかった。



話したこともなければ、顔だって見たことはない。


育ててきた沢山の兵士が死に、もう明日への気力など失っていただろう。


「彼のような剣士が、きっと本物の剣豪なんだす」


理想とする死に場所を捨ててでも、己を生かし、名も知らぬ誰かを活かす。


螺旋を終わらせるために、ゼドは手段を選ばなかった。そんな壊れた者が、剣豪であるはずがない。



コガラシは相手の丸まった肩をつかみ。


「いけねえ。このままじゃ、絶対に駄目でさあ」


ボロボロの服を握り締め、半べそをかきながら。


「あんたは……捨てちゃいけねえ」



















馬鹿二人は、全力で仕事をサボっていた。

心技について。


大きな岩に歴史ありで、最初にガンセキに仕掛けたのが、心技一だと思います。



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