『七千詩の瑞虹』【詩】【7000編目】
掲載日:2026/02/27
七千詩の瑞虹
何時の間にかと言える程ではなく
目指そうとする意志を抱えながら
やっとこさ行き着いた場所だった
そこには小さな祠があって
切り立った崖が連なって
その果てに虹が架かっていたから
七千の詩を神々に捧げようと思った
千の詩の花を咲かせ
千の詩の星を輝かせ
千の詩の時を顧みる
千の詩の愛を探して
千の詩の夢に微睡み
千の詩の懊悩を晒し
千の詩の信心に誓う
独り七千編 誰が称えてくれようか
独り七千編 何の悟りを得られようか
独り七千編 孤独を紛らわせられようか
独り七千編 友に愛想をつかされ
独り七千編 親にほとほと呆れられ
独り七千編 先祖に肩を落とされ
独り七千編 自分自身をも蔑んだ
そんな合間の無限の色が
どんなに濁っていようとも
幾億の無念の為にあの虹を潜らねばならぬ
重たい一編を背負いながら
苦しい一編を纏いながら
無辜な詩を綴る事が出来た時
命の終わりを詠えるだろう




