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この世ならざる世界へようこそ



乾いた笑いが思わず出る。


平凡な生活を送ってきたただの一般人にこの仕打ちである。呆れて物が言えないとはこのことだろうか。


この意味のわからない場所で全裸スタート。最悪すぎる。人の手の入ってなさそうな森だと野生動物もさぞ元気に生活しているだろう。

肉食の動物がもし居たら、たまったものではない。最近だと熊に注意しろなんてものもよく聞く。


まさか、こんなことになるなんて、、、


そんな気持ちを引きづりながら、必死に平常心を保とうとしている脳みそに働きかける。





今現在、自分自身が何をすべきなのかを考えよう。


サバイバルはしたことがない。テレビ番組やY〇uTubeでもキャンプ動画を見たことがある程度。


水、寝床、火。スっと頭の中に出てくるものはこれ。生きる為には水。まずは水の確保は鉄板といえよう。あとは体を休めることが出来る寝床、調理や何かしらで使える火の確保。


水、火の確保はとても難しいだろう。最低でも飲水になるものはどうにかしなければならない。




そして何よりも服だ。


全裸というものはとてもよくない。知らない場所、しかも野外でのこの状態は違和感がある。腰あたりはそよぐ風に煽られてスースーする。


警察は近くにはいないだろうが、見つかりでもすれば一発アウトである。いや、警察官以外に見つかっても通報されれるのは必須なので終わりだろう。



とりあえずは生き延びる為に行動するのが一番そうだ。何も持っていないのであれば、見つけてどうにかするしかない。


その辺の勇者でも、最序盤でも物資がなくとも装備品はまだ何か持っているものだ。無理ゲーすぎる。


こうして、山中晴久山中晴久(やまなか はるひさ)のサバイバルは始まったのである。






ほどほどと歩き続けてどれぐらい時間が経っただろうか。1時間はまだ経っていないはずだ。少し喉の乾きが強くなった気がする。


辺りをキョロキョロと見渡しながら進む。不慣れな足場が続くからだろうが、疲労の色がきっと顔に出ているはずだ。


「歩いても歩いても木が生い茂ってやがる。どっちが北でどっちが南なんだよ~。わかんね~よ~。」


一人でずっといるからか、独り言が増えた。


もしかしたらこの状況で緊張やその他、焦りなどの気持ちを打ち消そうとしているのかもしれない。


この何も成果を得ることがないというのは精神的にきついのは確かだ。


遭難した時は動かずに体力を温存する方がいいと言うし、俺は正反対のことをしてしまっている。状況が状況なだけに、今の状態をそうなんと言っていいのかは疑問であるが、少し疲れた。



「ふぅ、休憩すっか…。」


疲れが溜まぬうちに休憩を取る事にした。


その場でしゃがみ込む。背の方向にある木にもたれたりしたいが、何も着ていないこの体で寄りかかるのは流石に痛そうなのでしゃがみ込むだけ。


「くっそ。休憩したくても、しゃがむだけだと疲れんな。」


しゃがみ込んだ姿勢で辺りを見渡す。



鬱蒼と生えた木々。閉めった大地。そして木々の木漏れ日から見るに、今日は快晴のようだ。


ふと、顔を右の方へ向けると、ちょうど腰を据えるには少しだけ高い岩を見つけた。


いいのあるじゃん。そう心の中で呟いた。


立ち上がって岩の側まで近づき、岩の表面を調べる。手で軽く触るが、汚れっぽいものは付いてなさそうだ。


がっつり座るにも生尻なので、軽く腰を掛ける。座れるだけでもかなり足への疲労が減る。





少しこの状況に陥ってから時間も経ったので、思考を廻らす。



部屋でのアルコールタイムを邪魔(?)され、森での全裸散歩。全裸にも慣れてきた。


腕を組む。



進展が全くない。少し辺りを歩き回っただけだからそんなものかもしれないが、もう少し考えて行動すればよかったかもしれない。


「勘違い…、じゃないよな。」


組んだ腕から右手を外し、顎に据える、考えるポーズ。


休憩がてら、今までの行動、周りのモノを見ていて思ったことがある。



違和感を感じているのは主に2つある。



木々、その他植物類の種類。そして、自分自身の身に起こっている異常だ。





更新(2025/10/17 21:01:41)


章の分け方?がわかりません…。どうやるの…。

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