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第七話

不知火高校は、イレギュラーがあったものの大会を見事総合優勝することができた。それぞれ優勝した5人には景品として能力庁から「能力者証明書」を貰った。これは、学生としての能力技能者ではなく一能力者としての扱いを受けることができるようになるものである。能力者として扱われるということは、本来大人が受ける「依頼」を受けることができるようになる。「依頼」の内容は様々だが代表的なものは、魔力暴走によって生み出される「魔物」を討伐するなどである。「依頼」をクリアするとそのランクによって報酬がもらえる。その中には当然お金などもある。しかも、大会優勝者であれば並の能力者よりも圧倒的に強いため、高ランクの依頼を受けることができる。それにより資金問題はないはずである。





「みこち、3万貸して。依頼で返すから。」


「なんでだにぇ。自分で依頼クリアすればいいじゃん。」


「自分でやってたら時間ないんだよ〜だからさぁ貸してよ」


「しゃあないなぁ、このみこちゃんが貸してあげるよ。」


「おお、ありがたや。」


「それで?何に使うの?」


「武器買うんだ、ハルバード。」


「あ〜…斧にぇ。」


「そそ、やっぱり斧が一番使いやすいんだよね〜」


「まあ、昔から使ってたもんにぇ。それで、どんなやつにしたの?」


「これ。」


すいせいはスマホの画面を見せる。その画面には星空のような輝きをまとう一振りのハルバードが映されていた。


「…ってこれ、神器じゃにぇーか!」


「そうだよ。これ見つけたときピン!ときたんだ。」


「それにしても、なんで神器が3万で売ってるんだにぇ?」


「あ〜それはなんか、誰もさわれなかったかららしいよ。」


「何で自分はさわれると思ったんだよ!」


「まあすいちゃんだし?」


「理由になってねえ…」


「あと、いざとなったらみこちの能力に頼ればいいからね。」


「というわけで、購入!」


すいせいは購入ボタンを強く押した。この世界の通販は凄いものである。現金払いを選択すると空中に「現金投入口」と書かれた穴が出てくる。そこに現金を投入することで購入完了となる。


「届くのは明日らしいし、この分の金額の依頼でも放課後行こうかなぁ。みこちも来る?」


「依頼の内容によるかなぁ。」


「オッケー。じゃあ放課後までに探しとくね。」








ー放課後ー


「で、すいちゃん。どんな依頼を受けたの?」


「えーとね、山の中に反応があったらしい魔物を討伐する依頼だって。」


「楽勝じゃん!」


「ちなみにランクは中の上くらいだよ。」


「それくらいなら、2人で行けるにぇ。」


「じゃあみこち行くよ。」


すいせいは、みこに手を差し出す。その手をみこが掴むとすいせいは能力を使用し飛んでいった。数分飛ぶと目的地の山に到着した。


「ここかにえ?」


「そうだと思うよ。」


「確かにちょっとだけど魔力を感じるにぇ。」


「じゃあすいちゃんがおびき寄せるからみこちは纏めて倒しちゃって。」


「まかせとけ!」


すいせいは自身の力を表に出した。すると、先ほどまで潜んでいたものや力に気づいたものがあつまってきた。その数計15体。


「みこち、今!」


「おらぁぁ!」


『神桜巫術:桜断』


敵は全て地上を駆けてきていたため、みこの桜断によつて切り裂かれた。


「よっしゃぁ!いっちょあがり!」


「やるじゃんみこち!」


「ふふーん!みこもなんにもしてないわけじゃないんだよ!」


「依頼達成の討伐数は15体だからもう帰ってもいいみたいだよ。」


「じゃあさすいちゃん、帰りに焼肉行かない?」


「いいねそれ!行こう行こう!」


「そういえばなんだけど、なんでお金ないなってたの?」


「あぁ…えっとね。今日買ったハルバード以外にも、色々買ってたんだけどなーんかしっくりこなかったんだよね。それで、たくさん買ってみてたらないなってた。」


「すいちゃんはばかだにぇ。」


「うっせい」


ー時は飛び卒業式後ー


〜教室〜


「来年度の生徒会役員選挙が来週行われます。二年生になる皆さんも役員になることは可能です。出てみたい人は先生に相談に来てください。」




「みこちどうする?」


「いや、もちろん出ないよ」


「だよねぇ。すいちゃんも役員にはなりたくないなぁ。」


「あ、そうだった、すいせいさんとみこさんは百鬼さんから次期生徒会役員に推薦されているので確定ですよ。」


「「ゑ?」」


「「ええええええええええええええええええええ?!」」


「え、ちょちょなんで?」


「なんでみこたちが推薦されてるの?」


「あの二人、去年の1年と3年の合同演習のときに戦ってから決めたらしいですよ。「あの二人は絶対押さえておかないと」って。」


「その押さえ方がこれ(役員)かぁ…」


「まあ今年限りですし、推薦内容にも部活は押さえないようにってあるのであまり変わりませんよ。」


「ならいいけど。役員になれば今後色々楽になったりするし。」


「まあ、そうだにぇ。」






ーまたまた時は飛び新入生入部ー


「よーしみんな、聞いてくれ。」


「今年は新入部員が三人入った。それぞれ自己紹介してくれ。」


「「「「はい。」」」」


「はじめまして!白上フブキです!一輝中から来ました!よろしくお願いします!」


「常闇トワです。紫苑中から来ました。見れば分かるけど悪魔です。よろしくお願いします。」


「天音かなたです!トワと同じく紫苑中から来ました!よろしくお願いします!」


「というわけだ。また、今度の大会は二年と一年が出場する。お互いに能力などの確認を行っておくように。」


「んじゃあ先生は用事があるので抜けまーす。」





「じゃあそれぞれ能力教えてもらってもいいかな?じゃあフブさんから。」


「はい!白上の能力は5つの力を扱うことができます!」


「5つの力?何があるの?」


「今使えるのは三つなんですけど引き寄せる力と反発する力と無限を制御する力です。」


「凄いね!1人でも手数が多いからソロでも大丈夫かな?」


「はい!ありがとうございます!」


「よし…じゃあ次はトワちゃん!」


「はい。トワの能力は、すいちゃんのに似てて闇の淵から純正魔力を無限に補給できます。」


「たしかに、似てるね。あと、純正魔力って何?」


「え、すいちゃん知らないのかにぇ?」


「そう言うみこちは知ってんの?」


「わがんない。」


「わかってないじゃん。部長はわかる?」


「わかるよ。純正魔力ってのは、普通の魔力よりも濃度が高くて属性が闇に近いんだ。」


「「へぇー」」


「あ、あとトワは1v1ってよりも1v大人数のほうが得意ですね。」


「ってことはオールレンジ攻撃とかできるってこと?」


「はい。」


「じゃあ今年から追加されたバトロワ種目に出てもらおっかな。」


「わかりました!」


「じゃあ最後にかなたちゃん教えてくれる?」


「はい!ボクの能力は、殴りに衝撃を乗せる能力です!」


「殴りに衝撃?どんな感じなの?」


「こう…殴ったところから広がる感じの衝撃だったり、貫通力の高い衝撃だったりが出せます!」


「じゃあ結構ソロで活躍できそうだね。大会のときはソロで出てもらえる?」


「わかりました!」


「よし、これで確認はオッケーかな…あ、今日は一応ミーティングの予定だから帰っても大丈夫だよ。残って練習したい人はご自由にって言われてるから。」


一同「はーい!」


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