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原罪  作者: 梨藍
Overture
24/54

第一節:はじまりのうた④

それは、ヒトが生んだ罪


欲から生まれしヒトの業

同時刻、葦原の地 ―……


「やっ、やめ……助けてっ……」


  懇願する男の首が、宙を舞う。


「ひっ……」


 ただの肉塊と化した男の仲間であろうか。腰を抜かして目を見開く。知らず、身体が震えていた。心臓の音が、やけに大きく聞こえる。


「たっ……頼む、命だけはっ……」


―― だが、その瞬間……


鋭い痛みと共に、煩いほど耳に響いていた鼓動が止んだ。


「……か……が、み……」


 男はそう言い残して、息絶えた。


「どうして君たちは……どうしてボクは……」


 血に濡れた己の手に視線を落とす。


 ふと、聞こえてきた歌に顔をあげる。


「帰らなきゃ……呼んでる……」


ポツリと呟くその囁きを聞くものはいない。


「ボクの世界に必要なのは、羅睺(らこう) (らこう) だけ。羅睺さえ居てくれたら……もう何もいらないんだ」


 祈りにも似たその絶望。望むことすら諦めたその心に一筋の光が射すのは、それから間もなくの事である。




<第一節:了>

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