Catch75 どちらが信頼を損ねたのか
主権国家なら誇りを持ちましょう。
以前の事ですが報道ステーション(テレビ朝日系)で1970年に沖縄で起こった『コザ暴動』と現在の辺野古新基地建設問題を取り上げていました。
スタジオに呼ばれていたコメンテーターは外務省の元官僚の方で「宜野湾市の普天間基地をまず撤去・返還させる為に“取り敢えず”“暫定的に”辺野古に代替施設を作るんだ」との政府見解をなぞったコメントを披露しました。
それもそのはず、この元官僚さんも「辺野古案」を作った一人だったからです。
今、沖縄で続いている「新基地建設反対運動」は日本政府が繰り返す「取り敢えず」「暫定的に」という約束を沖縄県民側が「信じられない」という意思表示に他なりません。
東京でも90年代に六本木で飲んだアメリカ兵が厚木の基地に帰る途中で、八王子だか日野だかで女性を轢いて逃げようとし、通り掛かった地元の人たちに取り押さえられた事がありました。
駆け付けた警察に引き渡されたのですが、その後この酔っ払いは厚木の司令官が「公務中だった」という証明書を出したので、日本の警察は取り調べすら出来ずアメリカ側に引き渡すしかありませんでした。
大した「友好国」です。
このニュースを聞いた時、私は「取り決め(日米地位協定)に隠れてアメリカ側が犯罪者を庇う以上、日本人や被害者が腹の虫を収める為には、もう警察が来る前に犯人を取っ捕まえてその場で袋叩きにしてしまうしか無いんだな」と思った物です。
同じ頃に沖縄で小学生が米兵に強姦されるという衝撃的な事件が起きましたが、実は沖縄での強姦被害の最小年齢は0歳児です。出掛けていた親御さんが帰宅したら、腹部まで裂けて血まみれになった赤ちゃんの死体が転がっていた訳です。
繰り返しますが、全く大した「友好国」もあった物です。成人女性に関してはその何千倍に被害が及んでいる事、想像に難くありません。
日本政府は「地元は理解をしてくれ」と繰り返しますが、信頼を損ねたのは沖縄の方なのでしょうか。沖縄県民が何か日本政府と約束した事を守らず、被害を及ぼしているのでしょうか。レイプや強盗殺人を繰り返す「犯罪者集団」を庇い、ごく稀に日本側に引き渡されて裁判になっても、この方々の裁判費用まで私たちの払った税金で賄ってあげている日本政府の方こそ、沖縄に住む人たちの信頼を裏切り続けてきた訳です。
地位協定の改善すら手を付けようとしない自民党政権が何を約束しようと、最早信じる事が出来ない状態になっているのです。
人種差別撤廃運動に関わっている方がかつて「差別問題の解決に必要なのは“話し合い”ではない。踏みつけている足をまずどける事だ」と語っていました。歴代政権も「ゴタク」を並べる前に“踏んづけている足をどかす事”から始めてみてはどうでしょう?
そして遊ぶ金欲しさに通り掛かりのおばさんを殴り殺して持ち金を奪ったアホウの裁判費用を肩代わりさせられている日本政府は自らの奴隷根性を見直してみてはいかがでしょうか。
「思いやり」などと寝言を口にしつつ私たちの福祉に使われるべき税金を毎年「自称友好国の人殺し集団」に払い続けている内は国民との「信頼関係」など絵空事だと思うのです。
こういう「不都合な事実」を発信すると「どこぞの国の手先」と決めつける方が居りますが、ここまで虚仮にされてもまだアメリカ一択の生存戦略を続けようとする「権力の手先」に言われましても心に響きません。