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Catch74 校正料節約?

これ、このサイトに載せない方がいいかも知れませんけど。

 こちらのサイト『小説家になろう』では様々な注目作品が掲載され巣立って行きます。


 私は「マイページ」のお気に入り作品を見て頂ければ分かる様に、歴史を扱った作品が好きです。特にハマった物が紙の本になれば当然購入致しますが、幾つかの紙の本を手にいれて驚愕したのが「大量の誤植」でした。


 本文の漢字が間違っている物(「突く」と「就く」、「於ける」と「置ける」など)、振り仮名が間違っている物(「吉川駿河守元春」のルビが「よしかわするがもりもとはる」になっていたり)、驚愕・仰天・腰抜かしの日々を過ごしております。念のため書き添えますが、戦国の英雄・毛利元就の次男坊は「きっかわするがのかみもとはる」ですよね。


 分からなければGoogleで検索すれば一般的な読み方などすぐに調べられるでしょう。編集者及び校正係の母国語がどこなのか疑ってしまうレベルです。


 紙の本がそれなりの値段を付けているのは、材料費やイラストレータ-への原稿料、書籍の宣伝費や輸送費など商品としてのコスト以外に「小説の価値」=「内容」も付加されての事の筈です。「内容」の一部である「表記」が信頼の置けないレベルならば価格が適正かどうかが問われて来る事になります。


 間違った日本語を撒き散らしておいて読者の脳内補正で小説を補完して貰わなければいけない様な書籍は、少なくとも「コスト」から編集者と校正係の人件費を引いて値段を設定して頂きたい。仕事をしていないのですから。



 どうして電子の世界から出た小説作品にだけこうした珍現象が起こるのでしょうか。


 一番先に考え付くのが従来の紙ベースでやって来た出版社に比べて単純に「校正能力がポンコツ」だという事です。そしてそれでもそれなりに売れてしまうのでそのまま「まぁいいや」で校正チェックをなおざりにして舐めた商売を続けているのでないか、という疑惑が浮かびます。


 或いは「逆転の発想」なのでしょうか。物知らずのポンコツだけで取り敢えず書籍の様な物を作って売り出し、全国の「歴史警察」「日本語警察」の方々から来る指摘や突っ込みを無料の校正・編集に利用してしまえとの考えです。


 プロの校正・編集技能に支払う人件費を浮かせ、重版する際にタダで「よりマシ」の物に修正しようとする確信犯なのかな、と。

織田信長の家臣だった金森可近 (後に長近)の通称“五郎八”の読みが「ごろうぱち」だとは寡聞にして知りませんでした。

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