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Catch70 ダイソン

力づくを否定する所から文明が始まると思っています。

 集英社のドル箱になっている『週刊少年ジャンプ』。同社の少女誌『りぼん』と共に長年に渡って日本のマンガ界を引っ張って来ました。


 コンセプトは創刊以来現在に至るまで一貫して「戦い・友情・成長」です。『北斗の拳』も『聖闘士(セイント)星矢(せいや)』も『ジョジョ』も『ドラゴンボール』も全部一緒。


 大人気の『ONE PEACE』も中味は同じです。固有名詞が違うだけです。


 ヒーローに成長の余地の無い「完成品」を持って来てしまった為に少しこの系列から外れているのが『CITY HUNTER』、全く違う系統の作品は“こち亀”こと『こちら亀有公園前派出所』くらいでしょう(『別冊』『月刊』など本誌連載じゃない作品にはもう少し有りますけど)。


 よくもまぁ飽きもせずに延々“同工異曲”を楽しめる物です。余程“少年”のメンタリティーに合っているのでしょうね。読者が本物の少年ならまだしも、スーツにネクタイ締めた社会人が電車の中で一所懸命読み耽る様な深い読み物じゃないと思うんですが。


 気になるのは、その世界観がエラい“単純”な事。「勧善懲悪」、水戸黄門の世界。世の中ってそんなに上手くは行ってないって、いくら“少年”でも中学生になる頃には気付き始める物ですよ。



 掃除機や羽根無し扇風機で有名な家電メーカー『ダイソン』のコマーシャルを見る度に思うのですが、「アメリカって“力ずく”の解決しか思い付かない国」なんだなあ、という事。


 ハウスダストやダニまで「極端に出力を上げたモーターの力で吸い出してしまえばいいじゃないか」という“力ずく”ベースの発想です。


「農作物に害虫が付く」→「強力な駆除剤を撒く」


「従来の戦闘機だとゼロ戦に敵わない」→「ゼロ戦よりスピードの出るエンジンを開発する」


「テロリストがいる」→「爆撃して潰す」


 全部一緒。何か「ジャンプの世界」に通じる単純さと粗暴さを感じてしまいます。


 現実世界の深さ・複雑さを分かっていない「ボクちゃん」並みのメンタリティーなのかな、と。

そろそろジャンプレベルから上に行きませんか。

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