Catch66 報復措置
企業が強くなり過ぎて個人が立ち向かうにはかなり難しい時代になっていると思います。
国内トップという某コンビニエンスストアチェーン会社が、「勝手に24時間営業を取り止めた」とフランチャイズ契約を打ち切り、人員配置の見込みが立たずやむを得ず24時間を取り止めていた店舗経営者と裁判になっていた件。
係争中にも拘らずチェーン会社側が店舗の駐車場に嫌がらせの様に仮店舗を建て、営業を始めた事がニュースになっていました。
しかも仮店舗設営に掛かった費用3000万円を訴訟相手の店舗経営者に請求しているそうです。
ニュースを聞いて「落ちる所まで落ちたなぁ」と思いました。
この裁判は「そもそも営業時間を契約条件に入れる事は立場を利用した不当な押し付けで独占禁止法違反である」としてフランチャイズ契約解消の撤回を求めた物だったと記憶しています。裁判中に「立場の強い側」が原状回復(争いが始まる前の状態を保つ)を破る「やった者勝ち」をするなど、なぜ裁判になっているのかを理解していないのでしょうか。
私は自宅の近辺に幾つも出店しているこの最大手コンビニエンスストアを利用していません。
「報復措置」としてです。
高田馬場に『NOZA LUANA』というお店が在りまして、家族や友人と昔から食べに行っておりました。ある時その『NOZA』のマスターからゆで玉子大量に頂いたのですが、マスターの友人が件のコンビニでアルバイトをしており、た~くさんおでん用のゆで玉子をくれたのだそうです。
どういう事かと言うと、そのコンビニでは売上ノルマが有り、ノルマを達成する為に足りない分を店員・アルバイトに買い取らせていたのだそうです。
マスターのご友人はマスターしか友達がいない訳ではなく、マスターも私しか知り合いがいない訳ではありません。それなのに私にまでそれなりの数の玉子が回って来た事を考えると、相当な数を買い取らさせられていたと思われます。
この「アルバイト代の天引き」を聞いてから国内最大手コンビニエンスストアの利用を止めました。
日常で何か不愉快な目に合った場合、私は「プチ報復」する事にしています。次にその相手(お店だったり公共交通機関だったりしますが)を「利用しようかな」と思った時に一旦見送ります。
見送る回数は不愉快度に依って変わります。
アホな対応や低い運転マナーを晒した方々は「本来あるはずだった収益」を幾らか失う事になります。別に「潰れてしまえ」とまでは思いませんが、こちらが相応の仕返しをする位はいいじゃないですか。
こうした措置を多くの人が取り始めれば、他の分野であれだけ収益を上げようと必死になっているのですからサービスの不味さや企業の方向性に依って“失われた収益”の存在に気が付くかも知れません。
“玉子の件”で無期限の「報復措置」になっていた所に、従業員に対する待遇が改善される事も無く止めに今回の“原状回復破り”です。待遇問題といい、独禁法違反疑惑といい、幾ら開発努力で素晴らしい商品を提供されても私に取っては「利用する価値無し」です。
利用者に不愉快な思いをさせた為に失われた収益にサービス側が気が付く日は来るのでしょうか。