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Catch65 高田馬場は一帯一路

ラーメン屋と焼き肉屋さんが増え過ぎて……。

 私の住む新宿区は全国の自治体の中では登録外国人の人口比率が最も高いのだそうです。新宿駅周辺や歌舞伎町一帯だけではなく、高田馬場を歩いていても「アジアの何処か」に思えてくるくらい日本人以外の方々を多く見掛けます。


 元々在日韓国人・朝鮮人の多い“焼肉屋とパチンコ店の街”だった所に90年代初頭のアジアンフードのブームでタイ料理やベトナム料理のお店が増え、ネパールやパキスタン・ミャンマーなど“ディープアジア”が続き、トルコ料理を中心としたイスラム料理を楽しめるお店も出現しました。


 高田馬場は東西に早稲田通りというバス通りが走っているのですが、駅から西側へ歩いて行くだけで“一帯一路(シルクロード)”、三蔵法師の旅をしている様な気分を味わう事が出来ます。


 中国政府が提唱している「一帯一路」政策。彼らの言い分を聞いていると、(いにしえ)の「シルクロード」の現代版にも思えますが、要は内陸アジアとインド洋・アフリカを中国主導の経済圏に再編成して影響力を強めようとしているに過ぎません。文化的な奥行きのある国は録でもない物事でも名付け方1つで雅に思わせてしまう事が出来るので羨ましい限りです。ネーミングで言えば中国が打ち上げた月面探査機は「嫦娥(こうが)」と言いますけど、これは中国古代神話の月の女神の名前です。インドの核ミサイルが神話の火の神の名前を借りて「アグニ」と名付けられた時に唖然とした物でしたが、学術的な物に神話由来の名前を採用するとは中々に優雅かつ罰当たりな物です。


 さて高田馬場は現在「ラーメンと焼き肉の街」と化しておりまして、駅の早稲田口 (早稲田通りに面した一番大きな改札口)を出て左、小滝橋(おたきばし)交差点に向かうと、通りの両側にラーメン屋・焼き肉屋がかなり並んでいます。かつては3軒並びでラーメン屋などという「いかがな物か」な場所も在りました。


 そうした中でタイ料理やインドの方がやっている本格的なカレー屋さんなどが混じり始めます。更に進むとネパール料理にトルコのケバブスタンド、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」のスタンドが(それぞれ複数)。そしてウイグル料理、カザフスタンの料理、シンガポール料理と「ここは何処?」状態になって小滝橋に到着します。


 しばらく前に閉店してしまいましたが、以前はパキスタンカレーのお店やアフリカ料理のお店も在りました。ミャンマー料理のお店は何故か高田馬場駅周辺に集中しています。高田馬場を訪れる事がありましたら、是非「ラーメン・焼き肉」だけではなく、エスニック全開の「一帯一路料理」も食べ歩いてみて下さい。

表通りもこんな感じですが、少し入ると更にディープです。

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