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Catch6 エガリテ

ヨーロッパの言葉というのは面白いと思います

 多少後倒しにしたとはいえ、この感染症騒ぎの真っただ中で今年も全豪オープンテニスが4大大会の先陣を切って開催されようとしています。


 新型コロナウィルスへの対応に世界が右往左往し、最適解が見つからないまま様々な試みを手探りで行った2020年は、騒ぎが本格化する前だった全豪オーストラリア(1月開催)は通常通り行い、全仏フレンチオープン(5月開催)は10月に延期して開催しました。ウィンブルドン(なぜか“全英”と訳されることが多いのですが4大大会唯一の1テニスクラブが主催する大会なのでこの表現はいかがなものか)(6月開催)は中止になり、全米アメリカ(8月開催)はどれだけお金をかけたのか見当も付きませんが選手専用の宿舎用にホテルを借り上げたりして主催者曰く「十分な対策を取った上で」無観客で催されています。


 今年はどうなることでしょうか。


 ところで全仏オープンですが、4大大会の他の大会と違い、全仏はコールが全てフランス語(オーストラリア・イギリス・アメリカは英語)なので全く聞き取れません。たま~に英語でやる審判もいらっしゃいますが基本はフランス語。こちらは画面のスコアリングを見て判断している訳です。


 フランス語はかつて石原慎太郎元都知事が「数も数えられないバカな言葉」と発言して「お前が数え方を覚えられなかっただけだろ」と突っ込まれたくらい“カウントが複雑”な言葉です。10進法が70いくつで急に12進法に変わったりしてややこしいことこの上ありません。


 おそらく封建時代に主流だった12進法が近代に入り10進法に取って代わられていく中で普段よく使う“少ない数”だけ10進法に置き換わり、そうでもない大きい数は昔の数え方が残ってしまったのかなぁと考えています。


 フランス革命の後で「合理精神」に基づいてメートル法を導入した国ですし。


 テニスのコールで私が聞いていても良く分からないのは、「40-30」から「40-40」になった時英語で「duce」という所をどうも「よんじゅうとよんじゅう」あるいは「どっちもよんじゅう」(私には“ガールズトントン”と聞こえます)と言っているのに、その後どちらかが1ポイント取って更に取られた方が取り返して「40-40」に戻したら今度は「エガリテ(同じ)」とコールしている事です。


 英語ならどちらも「デュース」なのに。


 さすが「リベルテ(自由)」「エガリテ(平等)」「フラテルニテ(友愛)」を掲げた“革命の国”です。


 もう1つ驚いたのは、男女の賞金額がそれこそ「エガリテ」だった事。


 残念ながら多くの大会は男女で賞金の額がかなり違います。ところがこの全仏オープンは全く一緒です。


 さすが、エガリテの国。


少しづつ差別が解消されていくのは変えようと声を上げる人がいるからですよね

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