Catch57 三角折り
懲りない人たち…。
オリンピックが東京に決まって暫くした頃、開催を見据えて長野県のメーカーさんがトイレットペーパーを自動で切り次の紙を三角に折って出して来るトイレットペーパーホルダーを開発したというニュースが流れていました。
引き出した紙を自動で切るまでは衛生面や障がい者対応としていいと思うのですが、三角折りまで行くと「何で?」と首を傾げたくなります。
朝日新聞の日曜版に『言わせて…もらお』という投書コーナーがありました。←1995年を最後に朝日新聞を購読していないので今もあるのかは知りません。始まった当初は「オッサンでもパフェを食いたい時が有るんだ! 注文しただけで変な物見る様な視線を向けるな!」だの、「いつも私の家事にケチを付けて来る嫌味な姑が入れ歯無くして騒いでる。いい気味」だの、ホントに“普段言いたくても口に出せなかった本音”のはけ口だったのですが、途中からフジテレビで放送している『スカッとジャパン』みたいな「気に入らない相手にこんな気の利いた仕返しをしました」的自慢開陳コーナーになってしまい、読むのをやめてしまいました。
この投書欄で1980年代だったと思いますが、やはり「三角折り論争」があったんですね。三角折りについては今でも思い出した様に時々その是非が論じられていますが、論点はいつも同じような物です。
曰く「見た目がいい」(肯定派)
曰く「洗う前の手で折るので不衛生」(否定派)
30年前の『言わせて…もらお』の論争に終止符を打ったのはトイレ掃除のおばさんの投書でした。「アレは私たち清掃作業員が“清掃済み”の目印に折っているので、真似して利用者が折り始めたら迷惑。余計な事はせんでよろしい」現場のプロの一喝に肯定派・否定派とも撃沈していました。
あ~れから30年。わざわざ機械で素人の迷惑行為を再現しようとしている会社がいるとは。
オリンピックを当て込んで様々な悲喜劇が発生中。