Catch38 騒音世界
またしても登場、堯王。
日の出前に目が覚めたので、家族に迷惑がかからないようにイヤホンを使用してスマートフォンに入れてあるお気に入りの音楽を聞こうとして驚きました。
ここ数日は電車で昼間の働き先に移動していた物で、スマートフォンの「メディア用ボリューム」を移動中の電車の中でも聞き取れるレベルにしていた所、これが耳をつんざく様な大音量だったからです。
電車の中は走行中の騒音、停車前後のアナウンス。電車を降りて歩いていく新宿の地下街にもBGMが流れており、そうした「外の音」に対抗してボリュームを上げている訳ですが、明け方の何も「外の音」が無い状態で聞こうとすると飛び上がる程の暴力的な音量。
慌ててボリュームを下げてみたのですが、聞き取れるのはなんと20段階の「1」で充分ではないですか。一応「15」以上にしようとすると“大音量で長時間うんぬん”と警告らしき物が表示されますが、「14」以下でも凄まじくうるさい事を思い知りました。ちなみに私が明け方に飛び上がる思いをした音量は「7」でした。
私たちはとんでもない騒音世界に暮らしております。私はかつて事情により「極力塩分を控えた食事」をするようになった後で、それまでスーパーマーケットなどで普通に買っていた出来合いのオカズの味付けの濃さを痛感した事がありましたが、味といい音といい、私たちが日頃いかに“外部刺激の過剰摂取”をしているのかを改めて認識した次第です。
古代の賢王は「命長ければ恥多し」という名言を残しております。ここでいう「恥」とは老い衰えて他人に迷惑をかけるなどの「望ましくない自分」を他人の目にさらす状態を指します。
多分に皮肉屋気質を感じさせる堯王とそれに同意するへそ曲がりたちならともかく、一度きりの人生を「身心健康で長命」で過ごせるならそれは幸せな事でしょう。色々と“過剰摂取”を削って「恥の少ない長命」をまっとう出来る様に心掛ける事にします。
聖三代は酒についてやら他にも大好きなエピソードを多く残しています。小出しに触れるかまとめて取り上げるか悩ましい。