Catch231 北陸の重い屋根
ブルーシートなんて「その場しのぎ」でしかありませんからね。すぐにお金を投じて直しておかないと更に被害が大きくなります。
何しろ京都が大好きで、親元にいる時分から特急白鳥に乗ってたびたび訪れておりました。元々は歴史好きが京都奈良を主目的とする関西通いに繋がった物です。新潟県北部から京都までは不思議な旅路です。
全体の3分の1が新潟県内で新発田-新潟間を在来線で移動した後、大阪行きの特急列車に乗って京都まで信越本線~北陸本線~湖西線~東海道線と通過して京都に入ります。モロに今回の能登半島地震で被害に遭った地域ですね。新潟~京都間は「白鳥」や「雷鳥」で乗り換え無しで行けた事も大きかったと思います。
私は中学も高校も修学旅行が「京都奈良」でして、その他にも春休みや年末に機会さえあれば訪れていたので東京に住む様になるまで本当に良く通っていたのです。
長い鉄道旅は回数がかさむにつれ車窓の外に広がる風土の違いにも気がつくようになります。地形の違いから来る町並みの違いもそうですが、糸魚川辺りから金沢の手前くらいまでの家々は黒くて重そうな屋根の連なる眺めでした。
おそらく大量の降雪に耐える為にそうなったのだと思います。これが強い横揺れで潰れたら救助や復旧には大変な手間が掛かる事でしょう。
2024年の元日に正にこの辺りを地震が襲い、大きな被害を出してしまいました。自然災害ですし起きてしまった事は仕方がありません。しかしさっさとお金を投入して地崩れを起こした所や交通網などを耐震・避難経路確保なども視野に入れて直しておけば良かった物を、ケチ臭いお金回しでチンタラやっているウチに9月に2度に渡る集中豪雨が来て被害をさらに拡大させました。
特に地震で受けた生活基盤の被害を漸く立て直し始めた「それでも能登に留まろう」としていた人たちの心を折りかけています。
県知事が「浸水危険地域に指定されていたが今まで水が上がった事が無かったから」と寝惚けた判断で建てられた仮設住宅も多くが泥水に浸かり、移ったばかりの高齢者の生活を圧迫しています。
実質効果のある事は何もしていないのにパフォーマンスで大声を出して回るK県のK知事のような「やってます感知事」も困りますが、この元プロレスラーで国語教師の知事の何と動きの鈍い事か。
震災発生以来この知事をニュースやワイドショーで見る事がほとんど有りません。
もう1つ、石川県と言えば東京オリンピック2020開催にあたって「国民的イベントなのだから1兆円くらい出さないでどうする」とほざいた元首相の地元ではありませんか。地元の危機に際して政府から「1兆円くらい出させないでどうする」。
大物政治家ぶっていましたがこの程度の役立たずでしかなかったようです。
今回の選挙で少しは一般人に目を向ける政権が出来ればいいのですが。