Catch230 半島地峡
半島。それはタラシとマザコンの国なのか。
「地峡」というあまり馴染みの無い言葉が有ります。日本は島国ですし、地球の表面積の7割は海面ですので「海峡」なら良く耳にしますが、「地峡」とはその逆で、陸地がすごくくびれていて「ここが海だったら大回りせずに船で行けるのに~」という地形の事ですね。
現在の地球では代表的な地峡にクラ、スエズ、パナマ、コリントなどが有ります。クラ地峡以外は全て運河を通しています(計画は何度も持ち上がっては潰れています)。
地峡と縁の深い地形に「半島」が有ります。クラ地峡の先にはマレー半島、コリント地峡の先にはペロポネソス半島がぶら下がっております。
スエズとパナマは繋がっている先が「半島」というにはデカ過ぎる大陸ですので、少し違いますけれど。
地峡という程くびれた地形で隔てられてはいない物の、3方向を海に囲まれている地形がご存知「半島」です。
良く聞く物ですとイベリア半島、朝鮮半島、アラビア半島など。国内なら今年頭から地震でエラい事になっている能登半島やら関東の房総、三浦、伊豆。他にも渡島半島や渥美半島など、地峡は無いですが日本は半島だらけですね。
昔から地図帳を見て不思議だったのがインドシナやバルカン、紀伊などくびれどころか「根元が幅広過ぎるヤツ」まで半島扱いしている点でした。
端的に言ってバランスが変。
根元が広くても「3方を海を囲まれている」ならインドは?小アジアは?アフリカ西部は?半島の定義って何ぞね?
紀伊「半島」って言うても「本体」と「先っちょ」のバランスがおかしい様に思えます。「根っこ」がくっついている陸地、紀伊半島でなら近畿地方ですけど、半島部分が大き過ぎませんか。
海外ならインドシナ半島やバルカン半島もそうですね。バルカンなんてコリント地峡で隔てられたペロポネソスが「半島」なのは当然として、その根元のギリシャやマケドニア、アルバニアも含めて「バルカン半島」と言われましても。この場合ブルガリア辺りはバルカンに含まれるのでしょうか。
もう一度言いますけど、半島の定義って何ぞね?
関係が有るのか無いのか良く分かりませんが、「半島はタラしとマザコン文化なのか」という議論になった事が有ります。
朝鮮やギリシャ、スペインなど「半島が領土の国」は、男性が女性にアプローチするのを躊躇いません。「月がとっても青いなぁ」などと下らない言い回しなどせずに「俺はあんたに惚れたぁ!」と口説きに入ります。とても宜しい事です。
が。
タラし文化はマザコン文化でもあって、男性のアタックが成功して嫁はんとして男の家に加わった後「嫁姑問題」が勃発すると、女タラシだった男性は途端に「お母さんに逆らえないボクちゃん」に変わってしまうのです。
当然自分の奥さんの味方などしてくれません。
なんじゃい、それ?という疑問を仕事場の大大先輩とイタリアについて話していた時に、「そう言えば朝鮮もそうですね」「ギリシャもそうだな」「同じような文化圏だからかも知れませんがスペインも」「みんな半島だな」みたいな話になったのです。
横で聞いていた上司が呆れた様に「スカンジナビアは?」と突っ込んでこの話は終わりました。本当に無関係なのでしょうか。謎です。
地峡についてもう少し書こうと思っていたのですが、話が脱線してしまいました。