Catch225 投資家
よぉ~くかんがえよー、おかねはだいじだよー(だいじだいじ)♪
SNSって怖いなと思った事があります。自分では関係を絶った積もりでいた知人が今でも繋がりを持っている知人を介してズラズラと「知り合いかも」と出て来るからです。
中には思い出したくもない「元知人」もいれば顔向け出来ない不義理をやらかしてしまった相手もおります。勘弁して下さいと思った物です。
その他にもLINEでとあるグループに加わった時、グループの誰かが参加していたのでしょう、様々な「投資コンサルタントのアドバイス」グループからのお誘いが山ほど来るようになった事がありました。しかも勝手に私がグループに入れられているのです。
これ、入る前にこちらに選択権は無いんですかね? サクラである事が見え見えの「誰々先生の言う通りにしたら幾らいくら儲かりました!」みたいなアピールが「テンプレか?」と疑うレベルで固有名詞と数字を変えただけで延々と送り合っています。来る度に即、脱退→削除、脱退→ブロックを繰り返すこちらの手間も考えて下さい。
少額投資や諸々の資産形成を考える事は悪い事ではありません。ありませんが誰かのアドバイスを頼るなと思うのです。やりたいなら自分で勉強して自分で費用を用意しろと言いたい。
「今なら○○万円まで超低金利で借りられます」ってどう考えても詐欺でしょう。そんなのに引っ掛かってなけなしの資産を更に減らすのもまた人生ですけれど。
政府は経済界から要望でもあったのか2010年代くらいから頻りに国民を投資に誘っています。余程資金繰りに困っているようで(これだけ手取りを低く抑え続けていればそりゃそうでしょうねぇ)、様々な優遇措置を用意し少額でも参加出来るように仕組みを弄っています。
尤も「課税しない」といって勧誘しておきながら後で「やっぱり税金取ります」なんて事をしてるようでは信用したくても出来ませんが。
そもそも年金を支払う為に預かっていたお金を投機に失敗してだだ減りさせた連中が今さら何を仰有るか。金融について一般人よりほんのちょっぴり詳しいだけの役人が小細工をしているようにしか思えません。
ワイドショーなどでもたまに円安の構造や金融商品の解説などをやっていて「専門家」(大体“コンサルタント”や“アドバイザー”という胡散臭い肩書きを持っている)が説明するのですが、どうにもズレているように感じる事が多いですね。
以前書いた『貧乏物語1~5』を読んだ方ならお分かり頂けるかと思いますが、「1+1=2」を「知らなくてもいいや」で流してしまった人たちが解説する「目先の利益の出し方」に見えるのです。
仕組みに詳しくなり、それなりに資産を増やす事が出来ても、判断材料の様々な物事や出来事が「何故起きるのか」「何故そういう影響が出るのか」をもう1つ掘り下げて俯瞰しないと、本当にお金や政治力で「物事を起こす側」或いは「仕組みを作る側」の意図や動きに振り回されるだけになってしまいます。
政治と経済はつながっていて、お互いに影響しあっていますが、アクションを起こす際に「自己責任」を負わされ、よ~く情報を吟味しないと「気付かないアンタが悪いんじゃん」で片付けられる所も似ていると思います。
「嘘はついていないけど、常識の範囲で考えて事実とは違うイメージを想い描くような報道」がじゃんじゃんなされている(『Catch3 情報の伝え方』『Catch179 メディア崩壊』参照)中で、それはあんまりな言い草だと思うのです。
そんな詐欺紛いの伝え方で間違ったイメージを持った事を「見抜けなかった自分が悪い」とこちらの所為にされましても。
投資家は一体どちらの味方なのでしょうかね?
儲けを最優先すれば軍需産業や麻薬も投資の対象になります。「モラルの無い経済は悪魔」とか誰かの言葉にあったような。