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Catch213 勝手に廃棄

色々な公的機関がお金不足でおかしくなっています。

 京都の図書館で高名な学者が寄贈した蔵書や資料を現場の勝手な判断で上司も知らない間に廃棄していた事が分かりました。


 神戸家裁では彼の『酒鬼薔薇事件』の審判記録をやはり保管管理の現場責任者が所長の判断を仰ぐ事無く処分していた事が判明。


 国会で故安倍晋三元首相が存命時に汚職疑惑の資料 (議事録)を野党議員から請求されたその日の内に慌ててシュレッダーに掛けたなどという不様な隠蔽工作とは訳が違います。


 これ、何なんでしょうね。私はこれまで幾つかご紹介したような蔵書がありまして、中には資料的にも貴重と思われる物も混じっているので、別の世界に引っ越す日が近づいてきたら近所にある区や早稲田大学の図書館にでも寄贈しようかと考えていたのですが、上記の (国会のじゃないヤツ)ニュースを聞いて考え直した方が良いのかなと思い始めています。


 だってそうでしょう。研究機関や高等教育の場である大学が持っていた資料や、裁判所にある筈の司法の公的記録がバックアップもしないまま破棄されて「捨てちゃった、テヘペロ」何て言われるなどあり得ない事なんですから。


 てーか、あってはいけない事。


 紙の資料の置き場が無い、廃棄しましょう、というなら電子化してからでなければ筋が通りません。ましてや正式な手順も守らず判断を下す権限を持つ責任者に相談も報告もしないで勝手に現場が廃棄作業を実行するとは二重三重に過った行為です。


 取り返しが付かない事をやらかした現場もそうですが、起きてはいけない事を起こしてしまった管理体制も問題です。殺人と同じで原状回復が不可能な事を仕出かした人はもはや責任など取る方法がありません。不都合が生じても元に戻せないんですから。


 減給や解雇など「その組織の内側でのけじめ」に過ぎません。私たちが生きているこの社会に対しては何の責任も取っていないんです。これってこのままで良いんですか?


 記録や資料という物は情報です。それが公的な意義を持っている物ならば保管現場の私有物ではなく社会の共有財産です。現場は社会から委託されて業務を行っていただけに過ぎません。


 場所を取る? 電子化しましょう。


 人手が足りない? 増やしましょう。


 予算が無い? 付けましょう。



 日本は第二次世界大戦で暗号を変えずバレてるのも知らずに敗戦まで同じ物を使い続けたように、情報の扱いや防衛の意識が低い社会と言われていますけれども納得です。『スマホを無くしただけなのに』でもご覧くだされ。

「高名な学者」って歴史をやっていれば知らない人はモグリと言われても仕方ないレベルの御大・桑原武夫ですよ。捨てちゃった♥️で済むか。

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