Catch193 パチ屋が潰れる時代
IR? インバウンド狙いですか?
じゃあ日本人関係ないじゃない。
初めて見た高田馬場は焼肉屋とパチンコ屋だらけの変な街でした。朝鮮人が多いというより客になる学生が多かった所為でしょう。
山手線の外側に住みはじめた頃、駅から徒歩10分以内の我が家に着くまで3軒の焼肉屋と3ホールのパチンコ屋、1館の映画館がありました。更にそれらとは別に駅前に焼肉屋が4軒パチンコ屋が2ホール、映画館が2館あったのです。
今は焼肉屋も移り変わり映画館は全滅、パチンコ屋も2ホール残っているだけになっています。少し離れた所にあった映画館 (先ほどのカウントには入っていない)だけは1度潰れてから復活しましたけれど。
田舎はもっとあからさまです。
私の出身地である新潟県新発田市では映画館もボーリング場もビリヤード場も無くなり(高田馬場にはまだ何軒かビリヤード場はあります)、パチンコ屋は郊外の国道沿いか、新潟方面への通勤に便利なのとイオンモールが出来た事で例外的に住民が増えている西新発田地域に出来たのみ。
パチンコ屋といい映画館といい、市民だった頃に散々お世話になった馴染みの店が消えているのは寂しいというよりコミュニティとして地域の中心だった城下町以来の営みが持たなくなっているのだと恐怖のような物を感じます。
仕方がない無い事なのかも知れません。私自身、新発田に戻って暮らしたいとは思いませんし。子どもの頃に嫌な思いをした先輩同級生ら鬱陶しい面々がそのままの人間関係でデカイ顔している所にほぼ出戻り状態で加わるなんて真っ平でござる。
住んでいた時には分かりませんでしたがあの町は意地の悪いヤツが弱い者を嫌がらせ余所者の肩身を狭くさせる人気の悪い所だったなぁと思います。典型的なニッポンのイナカですね。
障がい者も女性も朝鮮人も、弱者は戦々恐々として生き続けるしかないイナカ。寂れるのは自業自得でしょう。
駅前から続く市役所や銀行のある城下町時代からのメインストリートも8割方がシャッターを下ろしたまま。私の同級生の親たちが営んでいた映画館も理髪店も家電屋さんも実家の近所にあった小売りの商店も皆閉店しました。
私が住んでいた頃には存在しなかったコンビニエンスストアが実家の近くにいくつか出来ましたけど、これが撤退する様なら住む場所としては終わりでしょう。
宝くじの売上げが激減しているそうです。1等の金額は上がりましたが、逆に上がりすぎて現実感の無い数字になってしまい、大きい額になる程「当たる訳ないよなぁ」と期待が減っているからでしょう。
博打もそうですが「当たるかも」「儲かるかも」と思えるからこそ人はお金を出そうという気になるのですから。不思議な物で、当選金額が跳ね上がったせいで益々「当たらないだろう」との想いが強まります。感覚として「3億円>5億円>10億円」の順番に当たり安さ、期待感が減っていく、金額が大きい程当たり難いんだろうと思ってしまうのです。
売上げを伸ばしたいならやる事が逆でした。況してや宝くじを売って儲けの一部で運営や人件費をやりくりしているだけの筈の一般財団法人日本宝くじ協会が首相官邸のすぐ近くにオフィスを構えているなんて、どう考えても儲け過ぎです。
何年か前に協会が不祥事を起こしてニュースになった時に超ド級の一等地にある協会が映し出されていて初めて知りました。
あの辺り(千代田区平河町)のビルに事務所を借りて賃料を払い続けるお金が有るならもう少し当選金額に回してくれれば良いのに、と思ってしまいました。そして「当たらないだろう」「ずいぶん儲けているんだな」となって1枚300円のくじですら「無駄な出費」と思い始めた人がパチンコにお金を使うほど余裕がある訳が無い。
利用した事が無いので良く知りませんが、高田馬場のあちこちで看板を見かける雀荘も似たような状況だろうと思います。
生活者に我慢と工夫を続けさせた果てにパチンコ屋が潰れる時代になっています。
ラーメン屋は増え続けています。