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Catch162 天園登頂記

感覚ではなく生活に変調を来しておりました。

 『Catch105 鎌倉で山歩き』(2022年3月14日投稿)で「今年中には登ります」なんて語っていた鎌倉の天園。結局22年中には登れず仕舞いで年を越してしまいました。


 2023年のゴールデンウィーク“開け”にようやく時間が取れたので、エイヤっと行って参りました。鎌倉駅から『鎌倉宮行き』のバスに乗って終点『鎌倉宮』で下車し、鎌倉宮を右手に見つつバスが着いた(やつ)を奥 (山の方)へ進みます。この谷はどん詰まりに『覚園寺(かくおんじ)』という素敵なお寺があるのですが、今回はそこまで行かず手前の登山道で山道へと入ります。


 この登山道の入り口というのがまずクセ者で、谷の両側に続く住宅地の隙間にその辺りでお住まいの方々のみが使う私道の様な狭くて地味な入り口になっています。それと知っていて訪れても見過ごしてしまいそうな小さな看板 (山道によくある“○○まで△km□分”と書いて方向を指しているアレ)が地面すれすれに突き刺してあるだけ。むしろ右側へ入る分かれ道に六地蔵を見かけたらその看板を探す様にした方がいいかも知れません。


 私が迷うことなく登山口にたどり着けたのは、いつも北鎌倉から鶴岡八幡宮や覚園寺の裏山を歩いて覚園寺の谷へ降りていたので入り口を知っていただけです。鎌倉市の表示によれば覚園寺口からは39分、鎌倉宮を挟んで反対側の瑞泉寺口(ずいせんじぐち)からは35分となっています。


 これも以前書いた事ですが、こうした鎌倉を囲む山々を通るハイキングコースは急だったり岩場や鎖づたいの所があちこちに有って「ハイキングコース」というより「初級者向けのトレッキングコース」といったおもむきの道なので、もし行ってみようと思ったならそれなりに丈夫なズボンと滑りにくい靴でお出かけ下さい。



 さて、鶴岡八幡宮の真後ろを通り北鎌倉は建長寺へ続く道への分岐点までは勝手知ったるなじみの道なのでそこまでは問題ありません。今回はそちらへ行かずに分岐点から天園へ向かいます。未知のコースです。鎌倉の山道はいつも散歩らしき人とすれ違うのですが、犬や幼児を連れて来るのはいかがな物でしょう。


 この日も結構すれ違いました。


 道自体はこれまで歩いて来た他のハイキングコースと大差は無い山道です。所々に鎌倉でよく見かける「やぐら」と呼ばれる横穴 (大体中に石仏や石碑があります)があり、所々に崖沿いの際どい箇所があり、所々が鎖につかまって昇る岩場になっていました。


 建長寺~十王岩~覚園寺ルートと違うのは、やや鎌倉の外側向きに道が切って有るので横浜方面ばっかり見える点でしょう。十王岩のように鶴岡八幡宮の真後ろから由比ヶ浜までもろに鎌倉を見下ろす“鎌倉を眺める絶景スポット”は天園コースにはありませんでした。そして『天園』にたどり着いた訳ですが。



 色々衝撃でしたねー。



 まず「一番高い所ではない」。着く直前に少し見晴らしが効く最高地点があって「ここが天園なのかな?」と思いきや『天園休憩所この先→』みたいな看板が。


 下りて行くとだだっ広い広場があり、さらに先には山道の続きらしい物とトイレなどが見えます。たぶん瑞泉寺へ下りる道でしょう(実際そうでした)。鎌倉方面はやや見通しは悪いながら見晴らし台らしい急斜面と手すり。


 そして反対側の鎌倉と横浜の境の向こう、横浜方面は見晴らし台と同じ高さの地面に駐車場とゴルフ場。勝手に入れない様にフェンスで仕切ってあります。



 アホですか。



 さんざん山道を登った果てにクラブハウスと駐車場って。瑞泉寺へ下りて行く間もウグイスの鳴き声が谷にこだましていたり、風情はあったのですが、横浜市側に“開発”されていたアホな自然破壊スポーツ施設のせいで全く台無しでした。恐るべし、天園ハイキングコース。恐るべし横浜市。

横浜市と鎌倉市の境界がちょうど走っているややこしい所でしたが、この差は愕然といたしました。


それからこの時録音したウグイスの鳴き声をFacebookの電子笑鬼洞に貼り付けて置きます。良かったら聞いて下さいね。↓下記からも行けるかも。


https://drive.google.com/file/d/1BXn5homSNnEHn80GlPrwoJI3HkxBn6qA/view?usp=drivesdk

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