Catch105 鎌倉で山歩き
コロナで「生涯で鎌倉を訪れた回数」が3~4回は減ったと思います。
中世半ばに「武士の都」となり、長らく関東の要であった鎌倉。鎌倉は東・北・西をぐるっと山に囲まれた街です。
残る南は遠浅の海で、軍勢を積んだ船は近づけません。なので鎌倉に攻め込もうとする勢力は陸側から、低い割にはしっかり防壁の役を果たしている山を越えるかしかありませんでした。
何ヵ所か「切通」と呼ばれる道はありますが、これが街道を通す為に山を削って無理矢理作った道なのでどこも狭い上に峠の様に鎌倉に向かってかなりな上り坂となっております。防衛陣地を作るにはもってこい。
中には「釈迦堂切通」のように峠どころか「トンネル」になっている所もあるくらいです。鎌倉が「要害の地」と言われるのは伊達ではありません。
この鎌倉を囲む山々の上はほぼ全てが遊歩道となっており、遊歩道というよりは「初級者向けのトレッキングコース」といった方がいいくらい本格的な山歩きを楽しむ事が出来ます。
『101回目』で書きましたが、北鎌倉から鎌倉の北側を走る山の上を東へ向かうコースをよく歩きました。途中には鎖に掴まって進む様な難所もあるので、舐めた装備 (ハイヒールとかサンダルとか)で出掛けるとエラい目に遭います。まぁそれも人生ですが。
北鎌倉から鎌倉市内に入る道に待ち構えるのが『巨福呂坂切通』です。鎌倉最大のお寺である建長寺の前を通り、鶴岡八幡宮の横に出る道です。
巨福呂坂に行く前に南へ折れると浄智寺の境内を突っ切って銭洗弁天方面へ繋がるコースに入れます。鎌倉の西側を守る山ですね。その名も『源氏山』と言います。頂上辺りに『源氏山公園』があり、少し外れた所に源頼朝の銅像がたっています。座ってますけど。
東側は例の『釈迦堂切通』や映画『海街dairy』で主人公と長姉が大声で叫んで鬱憤を晴らすシーンで使われた、海と鎌倉の街が見晴らせる場所などがあるくらいで他の二つに比べると「華が無い」感じがします。釈迦堂切通は崩落の恐れありとのことで近づく事も見る事も出来ませんし。
他に北側と東側の分かれ目辺りから更に北東へ進む上級者用の『天園コース』がありますが、最寄りのバス停から往復3時間を覚悟しなければたどり着けないらしいので、いつも覚園寺・鎌倉宮の谷へ繋がる道へ曲がって下りて来ていました。
そのうちに、ではなく多少の無理をしてでも今年の内に行って見ようと思います。人間の持ち時間なんて自分で思っているほど多くは無い物ですから。
謎の展望スポット『天園』。登頂(←そこまで大したモンではない)したらまたリポート致します。